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「こどものラクガキって なんか、よくない?」と10日間言い続けてみて感じたこと。—ナナナナ祭2022を終えて

WaQ!!!は、ナナナナ祭2022において「こどものラクガキって なんか、よくない?」と題し、これまでの子ども向けイベントで生まれたラクガキ作品の販売を実施しました。来場者はレコードストアのように並んだ作品からお気に入りの1枚を選び、その場でTシャツへとプリントできる。そんな体験型ストアをデザインしました。

もしいつか子どもたちが、街中で知らない大人が自分の描いた作品のTシャツを着ているのを見つけたら。もし世の中の子どもたちに対するイメージが、今よりもう少しだけ暖かい物になったら。

そんな想いをもとに、この実験を実施しました。10日間のナナナナ祭で生まれた結果をレポートしていきます。

普段は、ひたすらちびっこにラクガキをさせてます。

ナナナナ祭ではTシャツ屋さんをしていたためファッション系のチームと見られがちでしたが、いつもは子どもたちに創作ワークショップを届けている教育ユニットです。子どもたちが思い思いに好きな作品を描き、その場でTシャツに印刷し、自分で着て持って帰れる。そんな体験を通じて「表現すること・何かをつくることの楽しさ」を伝えています。

そんなワークショップの子どもたちの参加費を無料にし続けられる、持続可能な形を生み出すために、今回は「これまでの子ども向けイベントで生まれたラクガキ作品の販売」という実験をしてみました。

 

スキで広がる、支援の輪。実験のコンセプト。

本実験の売り上げは、子どもたちのイベント参加費を無料にします。子どもたちは好きなものを描いて、あなたは好きなものを選ぶ。そしてあなたが好きなものを選んだおかげで、また子どもたちは好きなものを描ける。

単なる募金や身を削るGiveではなく、あくまで自分の「スキ」を起点に、想いを込めてLoveを分かち合う。そんな輪を届けるおみせです。

 

神輿をおろして、前を見つめて。今回のナナナナ祭で見えたこと。

ただただ商品を見たり買ったりするというよりも、立ち止まって熱心に話を聞いてくださる方も多く、目の前にある作品だけでなく、その奥に込めた思想まで汲み取り、共感いただけることが非常に多かったです。

この実験をする前は、自分の子どもでもない子の作品に興味を持つ人なんているのだろうか。という思いも若干ありましたが、とても熱心に見てくださる方ばかりで、とても嬉しく、誇らしくなりました。

普段は子どもたちとその保護者さまと関わることが多く、こうして「客観的な世間の意見」に触れる機会が少なかったため、そうした意味合いでもこの10日間はとても価値のあるものでした。

ただその一方で、アイテムの価格設定や、作者である子どもたちによりスポットを当てた設計など、今後に向けての課題も見つかりました。プロダクトの販売については全くのど素人のため、より深く、そして敷居を低くメッセージを届けていけるか、じっくり考えていきます。

また今回、自治体の方やまちづくり系の方に興味を持っていただけることが多く、その点においても新たな可能性を感じています。直接温もりを感じるような繋がりが薄れつつある今だからこそ、まちのちびっこたちや、大人たちをひっくるめて、おもろいことを仕掛けていきたいです。

 

後世可畏 -こうせいかい-

「後世可畏」という言葉は、「若い者は今はまだ未熟だが、大きな可能性を秘めている。だから決して侮ってはいけず、むしろ畏敬すべきである。」という意のことわざです。若造だから、学生だから、子どもだから。そんな言葉に折れることなく、自らの可能性を信じ続けられる人を増やしていきます。

改めて今回関わってくれた方々、足を運んでくれた方々に心から感謝いたします。

これからのWaQ!!!の活動、そして未来をつくるちびっこたちの活躍にご期待ください。

 

(写真:SHINON 髙野洋さん)

 

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