- メンバーズボイス
バンチのチカラで未来をつくる[24日目]
100BANCH事務局の澤田です。
昨年4月に100BACH事務局の仲間入りをし、20カ月経ちました。今日はふだん一緒に過ごすことの多い事務局メンバーの「ここがすごい!」と感じていることを書いてみます。
すごいことはいろいろあるのですが、一番すごいのは、「わからない」ことへの向き合い方です。
あのプロジェクト、あのメンバー、やっていることはよくわからないけど「楽しそうにやってていいよね」という見守り方とか、「どうなるかわからないけれどやってみよう!」というパワーとか、わからないことでも「わからない」といって受け入れたり応援したり楽しめる器量。
そんな人間性こそが、100BANCHの活動を支える全基盤といっても過言ではないんじゃないかと思います。
そんなのは100BANCHにいたら当たり前なのかもしれませんが、これは外の世界では当たり前のことではありません。
たとえば、未来を先取りしすぎて「よくわからない」人や活動の話を聞いて、それを社内向け報告書にまとめるとき、「わかりやすく」流行のバズワードに置き換えたり、関連事例(新しい未来の話にそもそも先行事例など存在しないはずですが)を添えたり、「世界的オピニオンリーダーの○○氏も同じことを言っている」ともっともらしい権威付けを加えたりしないと話が通じないというのは、一般社会でよくあることです。
「わかりにくい」ことを「わかりやすく」説明するのは、コミュニケーションの効率やスピードを上げるのかもしれませんが、その変換作業の過程で「わかりにくい」ことが本来持っていた、ぷりぷりとした何か大切なエッセンスがこぼれていってしまう気がするのです。それは世界の複雑さや曖昧さや豊かさを裏切る行為になるのではないでしょうか。
そしてわかりにくいことが排除され、わかりやすいことばかりで構成された世界が人類の発展にとって善いとも思えません。
そもそもそんな世界をつくることなど可能なのでしょうか? 自然界なんて未知だらけだし、自分という存在すら不可解なのに?
そんなやり場のないもやもやをかかえていた私にとって、わからないことで溢れた100BANCHはこの世の最後の秘境のように思えたし、「自分たちにも100BANCHはわからないことだらけですが、この世界にはわからないことがあるのだとまずは知ってください、そしてそんなわからないことを一緒に応援しませんか?」という姿勢で、100BANCHの可能性や価値を発信している100BANCHの人たちの人間性が尊い。
たぶん、わからないことを怖がる心理のほうがヒトにとっては自然ではあるのです。わからないことを恐れず、見たことのない虫を食べたり、暗闇に入って行ったり、藪に棒を突っ込んだりしたら、命を落としまうことにもなりかねない。わからないことを回避したい願望はヒトの防衛本能なんだと思います。
でももう2022年。いうなれば未来。いつまでも「わからないからこわい」と反応している場合ではありません。わからないことを楽しめるのは、未来の人間性だとも思います。
100BANCH事務局に入って100BANCHのことがわかるようになったかと言われると、むしろわからないことは増えている気がしますが、それが楽しい。
ですが、わからないから良いんだ、わからないままで良いんだと居直るつもりもありません。
わかるとは何か? 説明するとは何か? 伝えるとは何か?
そんなことを考えつつ、「わからないけどわかりたい」という荷物を背負いつつ、未来をつくっていく100BANCHメンバーのみなさんと一緒に歩いていける体力と青さを持った事務局の一員でありたいとも思っています。来年もよろしくお願いいたします。
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