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むかしむかし、あるところに映画というものがありました。 [16日目]

「映画」がいつどこで誕生したか、ご存知でしょうか。

だいたい100年くらい前の発明だということは何となく知られていると思います。

100年。長いようで意外と最近の出来事な感じもします。

映画の父と呼ばれているのはフランスのリュミエール兄弟です。

シネマトグラフを開発し、1895年にパリのカフェで上映会を開きました。これが映画史の幕開けだと言われています。

世界で最初の映画館はカフェだったなんて素敵な話ですね。

しかし。実はその5年前、1890年にはアメリカの発明王エジソンがキネトスコープを発明しているのです。フィルムを使って動画を見せるという意味では同じです。

???

だとしたらなぜ映画を発明したのはエジソンではなく、リュミエール兄弟だと言われているのでしょうか。

答えは、その鑑賞形態にあります。

エジソンのキネトスコープは箱の中を覗いて動画を楽しむものだったのに対して、リュミエール兄弟のシネマトグラフは、スクリーンに映像を投影して一度に多くの人々が鑑賞できました。

 「動画の父」だとエジソンかもしれませんが、「映画の父」は現在の映画館と同じ形式で鑑賞を楽しむことを発明したリュミエール兄弟だと言えます。

つまり、「映画」とは「みんなで観る」ことが予め含まれている形式だとも言えるでしょう。

パリで史上初の映画作品「工場の出口」が公開されてから126年が経ち、動画を楽しむメディアが様々なものになりました。

https://youtu.be/uPmG8ppUhSw

テレビ、スマホ、あらゆる端末でストーリーコンテンツを楽しめる時代に、「わざわざ」一つの場所に集まり、集団で物語を享受し、コミュニケーションを取るところに「映画」がわずかに存在しているような気がします。

私たちuni(ユニ)は映画を届けることを大切にしています。100年後も、大量消費の波に飲み込まれないような一人ひとりにとってのかけがえのない物語との出会いを作る活動をしています。

そんな僕たちが100BANCHに入居させていただいたのも何かのご縁です。

100BANCHという場所も「映画みたいだな」って思うこともあります。

新しいビジネスにしても、野心的な若者にしても、100年後にかける想いみたいなものも、あらゆる場所に存在することができる時代です。そんな中でも、「わざわざ」一つの場所に集まり、コミュニケーションを取りながら活動していくところに「100BANCH」的なものがあるような気がします。

クリスマスが近づいてきました。

最後にもうひとつ。不思議な話があります。サンタクロースってひとりで過ごす人のところにはやってこないんですよね。家族や友人とか、集団で過ごすこととセットでサンタクロースという存在があるようです。

100BANCHには煙突や暖炉こそありませんが、みんなを受け入れる暖かい場があるので、プレゼントが届くのだと思います。

また来年も頑張りましょう。

 

この記事は100BANCHにまつわる様々なストーリーをメンバーやスタッフが紹介するリレーブログ企画です。他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。

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