持続可能な未来に投融資をする「エシカルバンク」の利用者を増やす。
DIVEST SHIBUYA!
持続可能な未来に投融資をする「エシカルバンク」の利用者を増やす。
教育×未来 Creative Learning in 100BANCHが開催されました。今回のイベントはNHKの日本賞とのコラボレーションにより実施されています。
日本賞とは?
教育コンテンツの質の向上と国際的な理解と協力の増進を目的として、NHKが主催するイベント。教育コンテンツの国際コンクールとなっています。
今回は、日本賞のファイナリストとして諸外国から集まった外国人も参加する国際色豊かなイベントとなり、会場は英語と日本語が飛び交う熱い議論の場となりました。
冒頭は、株式会社ロフトワークの松井による100BANCHの紹介です。外国人の皆さんに100BANCHはどのような場所に映ったのでしょうか?
「未来の教育」はどうなるのでしょうか。私たちは、学校で“正解”を導く為のスキルを教わってきましたが、社会に出ると正解は一つではないと思い知らされます。ときに誰にも正解がわからないものもあるかもしれません。これからの時代は、複数の問題が絡みあう難題もあり、解決のためのアプローチも多様であることが議論されています。
今回のイベントの問題作成者は100BANCHの有志メンバーです。メンバーたちが「未来の教育はどうなるか」についてディスカッションしたところ、「未来の教育は誰かに教えを乞うものではない。自発的に学び続けるチカラを身につける活動だ。常にクリエイティブに課題に取り組む姿勢(Creative Leartning)が必要」という声があがり、「自発的な学び」について、取り組むことになりました。
「答えが一つでない問題」について、「仲間たち」から学び、「チームワークで解く」というCreative Learningのアプローチについて探求します。
解く方法を教えてくれる講師はいません。解決メソッドもありません。即席で構成されたチームメンバーが共に学びあいながら、「サスティナブル」「多様性」「ソーシャルキャピタル」といったテーマに関した問いを解く実践型のワークショップです。
「サスティナビリティ」(DIVESTMENT SHIBUYA 松尾 沙織)
DIVESTMENT SHIBUYAは、持続可能な未来に投融資をする「エシカルバンク」の利用者を増やすプロジェクトです。そんな松尾 沙織から「サスティナビリティ」の問題です。
Q.サスティナブルとは何か?
「コミュニケーション」 (NIHONGO 永野 将司)
NIHONGOは、日本語が理解できない「言語難民」に新しい日本語教育を提供するプロジェクトです。そんな、永野 将司から「コミュニケーション」の問題です。
Q.多文化共生社会は我々の生活に何をもたらすのか?
「シネマカルチャー」 (ORQUEST 石原 弘之)
ORQUESTは映画の企画・配給・興行・メーカー・問屋・お店を展開。「映画を通じて文化を創る」ことを目指して活動し、これまでに2作品のドキュメンタリー映画を日本と中国の映画館で放映しています。そんな、石原 弘之から「シネマカルチャー」の問題です。
Q.これからの映画はリュミエール型(上映)とエジソン型(配信)どちらに進んでいくと考える?
「ソーシャルキャピタル」(Snafkin Salon 川又 茂男)
Snafkin Salonは、美容師の価値の底上げを。美容師のキャリアに個性を与え、働き方を自由にする!プロジェクトです。そんな、川又 茂男から「ソーシャルキャピタル」の問題です。
Q.未来に機械化、効率化されたサービスが増えた中で人の手による伝統技術※の教育はどうあったらいいか?
※美容師・大工・和菓子職人・庭師など
「ニューワーク」(Teenet 柳川 優稀 )
Teenetはスマートフォンを使わずに生活を豊かにするサービスを提供しています。無人チェックイン端末のABCと家庭用パーソナルロボットHACOを開発運用しています。そんなTeenet柳川 優希からの課題はこちら。
Q.スマートスピーカーやウェアラブルデバイス(情報端末)の普及で、私たちの働く時間は減らせるか、それとも増えてしまうのか。その理由も含めて答えよ。減らせると考える人は、減った時間は何に使うのかあげてみよう。増えると考える人は、どういう時間が犠牲になるのかあげてみよう。
参加者が10のチームに分かれてワークショップがスタート。問題作成者である100BANCHメンバーはどんなアウトプットが出るのか、参加者とコミュニケーションを取りながら見守っていました。
今回の解答には100点満点も赤点もありません。Googleで調べても、インタビューを行っても、本を買っても構いません。問題の回答のアウトプットもプレゼンテーション、絵、ダンス、歌でもなんでも構いません。どんなアウトプットが出るのかとても楽しみな時間がスタートしました。
100BANCHメンバーは、自分の考えた課題からどんな解答が生まれるのか、ワクワクと少しの不安な気持ちで会場をあるいていました。想定されない質問を受けたり、新たな気づきも大きかったとのことです。
今回は3つの問題を順にチームで解いていきました。
1st 100BANCHメンバーから出された問題から1問
2nd 100BANCHメンバーから出された問題から1問
3rd イベント共通課題
最後の共通課題は以下の問いでした。
ここでは、Q.答えが一つでない問題について、チームで答えを見つけていく際に有効な術(アプローチ)とは?に関して、各チームの答えをご紹介します。
あるチームは5ステップでアイディアを出すプロセスのアプローチを考えました。
1.まずそれぞれの考えを出す
2.同じ意見をグルーピングする
3.必要に応じて説明を加える。
4.これにより新しい意見が出たり、ストーリーが生まれる。
5.以上のプロセスにより納得解にたどり着く。
あるチームは、空気感が最も大切。目線を揃えて、カテゴリーごとにアイスブレーキングして、未来に役立つような答えを探すために考えることが大切と考えました。
こんな考えもありました。全体で1つの公約数を立てるのが大切で、ポジティブに話す人や権力者が人気者になることを避けることが大切。
そして、正解もないし、答えもない問題を初対面のメンバーで考えるイベントが終了しました。会場からは楽しかったとの声が続出。Creative Learningアプローチは新しい教育のアプローチです。もっと、教育の未来がこんな楽しいものであってほしい、未来の教育の姿が楽しみです。
今回のイベントで問いを投げたリーダーたちは100BANCHのGarage Progaramで採択されたプロジェクトのリーダー達です。普段は100BANCHの2Fで活動を行なっています。こんなリーダーたちと共に100BANCHでプロジェクトを実行したいという熱い想いのある方は、是非GARAGE Programへの応募を検討下さい。