- イベントレポート
今、大きく変わる社会をポジティブにとらえる 実験報告会&メンタートーク
【65個の命はなぜ失わなければいけなかったのか?】 ー子ども虐待は未然に防げ
「65」
これは、平成29年度に心中や虐待によって亡くなった子どもたちの総数です。
そのうち、37人は私たちが プロジェクトのターゲットにしている救えるはずの命でした。
もしかしたら私がその数に入っていたかもしれない。
だからこそ、私がなんとかしなければいけない。
そこで私のチームで出した仮説は、「昔、私たちが欲しかったもの」を未来の児童福祉のカタチとして作ることで、児童虐待は未然に防げるのではないか?と考えました。
だから私たちは未来のカタチの居場所づくりと子どもたちへのサポートを行うことで今SOSを出せていない子どもたちを見つけ、本質的な福祉環境へとアップデートするプロジェクトです。
私の人生は悲惨で、波乱万丈でした。でも自分の人生を好きでいられるのは、たくさんの素敵な大人たちが全力で私に向き合ってくれたからです。だから私は、その人たちから受けた優しさを社会に還元したい。そして当事者だからこそ、私が動くからこそ解決したり、アップデートさせる課題はたくさんあるはず。だからまず、「昔、私たちが欲しかったものをカタチ」にしよう。上にあげた65人の子どもたちは私にとっては同じような環境を戦っていた同志です。もうこれ以上同志をなくすわけにはいかない。国の政策を待っているわけにはいかない。今、私ができることをやらなくちゃいけない。
現状❶児童相談所は警察からの通告や相談などことが起こってからでないとあまり動けいない性質がある。
現状❷現在あるアフターケア(施設を出た後の18歳以上の若者に対するケア)は現状あまり機能していない。最低限の悩み相談と書類の手続きサポートのみ。基本的には帰る場所などもあまりない。
仮説❶新しい手段で自ら働きかけることで、より多くのSOSが見つけられるのではないか?
仮説❷サポートを受けたい子ども・若者が、自ら欲しい福祉を作り上げることで本質的な福祉環境が生まれるのではないか?
<1ヶ月目>
・児童福祉施設でイベントを開催
・実施場所を件は見学にいく
・企画書を書き上げる
・イベント
<2ヶ月目>
・企業のCSRを活用し連携する
・助成金の調査取得
・実施場所の検討・調査
・児童福祉施設でのイベント実施
・イベント
<3ヶ月目>
・企業のCSRを活用し連携する
・助成金の調査取得
・実施場所の検討・調査
・児童福祉施設でのイベント実施
・イベント
★プロジェクトの実施場所を決める
★児童福祉施設でのイベントを数回行う
どんな環境に生まれ育っても全ての子どもたちが愛を受けて育ち、未来を愛せる社会の実現を目指します。家庭の、個人の困難な状況を切り開く力を学問、研究、探求、対話を通じて、一人でも多くの人が会得し、人々や組織、国や地域に貼られた、様々な負のラベルが取り払われた未来を実現したいです。
Core member岩橋雪野
2000年生まれのミレニアムベイビー。5歳で家庭崩壊。常に「死」と隣り合わせの過酷な環境を生き延びるために感情を捨てる。16歳になるまで理不尽な暴力暴言に耐え1人で見せかけだけの家族を守る。教育委員会、学校、地域から見放され大人への信頼0。その時ふと、あるNPOと出会い、たくさんのかっこいい大人と触れ人生が大きく変わった。私は、そのNPOの代表とたくさんの大人たちから受けた『優しさ』を社会に還元したいと思っていろいろな活動をしています。
Core member加藤武
今の学生には何が必要なモノは何なんだろうか?その問には唯一無二の正解はない。ただ正解に一番近いモノを考えているのは間違いなく学生本人、だけどモノを提供するのは大人がほとんど。そんな中で「昔、私たちが欲しかったものをカタチに」という理念に惹かれてこの組織に入りました。そして今は多くの人の夢や希望を形にする手伝いをしてそれをまた多くの人に届けるお手伝いをしたいと思っています。
Core member山岡義明
アウトリーチ、居場所づくりを軸とした子どものソーシャルワーカーをしています。
児童福祉をはじめとした子どもの周りにある福祉が、子どものために機能しているのかという自問自答をしながら、既存の福祉ではどうしても手が届きづらい子どもに対しアプローチをしていこうと思っています。
Core member椎名朱里
福祉系学科の大学1年生。人間関係がうまくいかず、中高の4年間不登校を経験する。その期間にADHDと診断された。その他には父親の心理的虐待に長年悩まされていた。自分たちの手で居場所づくりを行うこの団体に魅力を感じており、居場所づくり達成の為に尽力したい。並びに過去の自分と向き合う時間にもしたいと思っている。
Core member手良脇結菜
「全ての人に、学びの楽しさを知ることで、幸せになってほしい。」
全ての人は生まれながらにして、社会から、周りの人から必要とされているから、生きていることに負い目を感じる必要はない。このことに、私は普通よりはたぶん遅れてだけど、様々なことを学んでいくうちに気づけた。まだ気づけてない人が、学ぶことでそれを知る手助けがしたい。
Core member上田大貴
1993年生まれ、秋田県出身。大学進学を機に上京し卒業。
世の中の課題を解決するサービスを創りたいと思いIT業界に入る。
子供が被害に合った悲惨なニュースを聞いた時に自分の経験を活かして何か出来ないかと思い今回のプロジェクトに参加。
Core member池田結香
高校2年生。自分の友人が学校に行くことができなくなってしまった経験、また高校での不登校生徒向け学校教育オンラインサービスを企画したことから夢キャン(未来のカタチ)に関心を持つ。夢キャン(未来のカタチ)で経験したことを生かしながら養護教諭になることを夢みている。
ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO水野雄介
1982年、北海道生まれ。慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒、同大学院修了。大学院在学中に、開成高等学校の物理非常勤講師を務める。大学院修了後、人材コンサルティング会社を経て、「教育を変えたい」という思いから、2010年ライフイズテック株式会社を設立。2011年中高生向けプログラミング・IT教育キャンプ/スクール「Life is Tech ! 」を立ち上げ、現在延べ5.2万人の中高生が参加。2018年ディズニー・プログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」を開発。2019年より学校向けEdTech教材「ライフイズテックレッスン」を提供開始し、30万人以上の生徒が利用。2021年からは企業向けDX人材育成研修を提供開始。中高生から社会人までを対象に、学習者の体験を第一に置いたLX(ラーニングエクスペリエンス)を通じて、自ら社会を変えるイノベーション人材の育成に挑戦し続けている。