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圧倒的カオスの海に、身を投じたい——2022年 今年の抱負!

みなさん、こんにちは。kodou inc の松島です。

私たちは、「ホタルが明滅するように、いのちが光であったなら。」をテーマに、人間の鼓動を光で表現する <kodou> という芸術体験を提供しています。

新年の抱負を考える前に、過去を振り返りました。<kodou> は、コロナ禍でもがき苦しみました。そもそも、完全な暗闇という閉鎖空間での作品だったため、三密(密集、密接、密閉​​)のど真ん中。コロナの影響の長期化を理解した後、数日間寝込むほどでした。

しかし、その後開き直り、2021年前半迄は、思いつくことをとにかく試し続けました。オンライン体験、iOSアプリ、プロジェクションマッピング、データ活用の複雑系ベースのデジタルアート作品……。その試行錯誤の結果、最終的に辿り着いたのは、すべてを削ぎ落とした、最もシンプルな空間芸術作品でした。空間に、生命の光だけが存在する、< Globe of Life / 生命の球体 >です。

Photo: Ryuichiro Suzuki

こう振り返ると、2021年は、「Simplicity」の年でした。勇気を持って、あれこれしたくなるものを徹底的に手放し、削ぎ落としきる。そんなことを学んだ一年でした。

では、2022年はどんな年にしたいのか。「Chaos」がテーマです。<kodou> の本質は、すべての生命を光のリズムに還元することで、人種、性別、価値観、宗教、すべての違いが消失し、ただ生命である、という事実に直面することにあります。

つまり、chaos の中であればあるほど、分断や差異が顕在化している環境であるほど、<kodou> には意味が生まれてしまう可能性があります。そこで、 simplicity を追求した一年から真逆に、徹底的にchaosの海に飲み込まれ、どう受け取られるかも、どうなるかも皆目わからないような場所に、身を沈めていきたいと思っています。

コロナが落ち着き始めたタイミングで、人種や宗教の異なる人が集うような海外でどしどしと。そこで集った人たちと、生命の光を眺めながら、分断を超えて、「生命とは、人間とは、生きるとは」。

そんな対話が生まれる場作りに挑戦していきたいと思っています。

 

この記事は100BANCHのメンバーやスタッフが2022年の抱負を語るリレーエッセイ企画です。他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。

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