当事者が自らの感覚や言葉を取り戻す。
文化から医療を、そして社会を変えていく。
ILL PARTY
当事者が自らの感覚や言葉を取り戻す。
文化から医療を、そして社会を変えていく。
ILL PARTY Kanata Blue
2025年も未来に向けた実験を大胆に繰り広げる100BANCH。メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2025年 今年の抱負!:巳(実)のなる1年に」。
今日の執筆者は「全ての当事者のためのクリエイティブな実験場」を目指す、ILL PARTYプロジェクトのKanata Blueです。
よく噛んで食べる。これが僕の今年の目標です。
「今年の目標は何ですか」と方々で聞かれるたびに、毎年こう答えています。
よく噛んで食べると良いことが沢山あるらしいです。食べ物を消化しやすくなり、満腹感も得やすくなり、最近では認知機能の向上に繋がるとか何とか言って、老人にやたらめったら「よく噛んで食えよ」というような風潮さえある気がします、ないか。ただ僕もめちゃくちゃ腹減ったな、ともはや苛立ちさえ覚える空腹のときには、お店に入り、全部のメニュー食べてやろうかなって気持ちで食事に臨みますが、よ〜く噛んで食べているうちに、お、まあ結構お腹いっぱいになってきたな、ふむ、今日はこのくらいで許してやるか、ということがしばしばあります。
話を今年の目標に戻します。僕は今年も、いや今年こそよく噛みたい。そしてこの噛みたい気持ちは、しっかり咀嚼したい、という切実な思いからきているのです。
というのも、2024年はとにかく調子が悪かった。その調子悪さは今も続いているんで困っています。だから今年は自分の調子を良くすることにしっかり取り組んでみようと思います。だからしっかり噛んでみる、味わってみる。
100BANCHにて私が主催しているILL PARTY というチームは、よく噛むことが得意なチームだと思います。メンバーにはアーティストや精神科看護師、介護士がいて、彼らは人の言葉をよく聞き、世の中の情報を咀嚼してアイデアを生み出すことに長けた人たちです。そしてこの人たちすごいなあ、とただ傍らで感心しているのがリーダーの僕です。特に2024年にできた、相談に乗ってもらっているうちに短歌ができてしまう「短歌やさん」というサービスは今までにないポップなコミュニケーションの形だと思います。今年はさらに様々な場所で展開し、「短歌やさん」を確立したサービスにしたいと思っています。さらに今年は活動の一環として本を作ります。僕が一冊、メンバーがもう一冊。計二冊を絶対世に出したい。
本を作ること、ILL PARTYの活動全体を通して、一つ一つをよく噛み、味わいながら一年を過ごせたら幸せです。
メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2025年 今年の抱負!:巳(実)のなる1年に」をお届けしています。他のメンバーによる記事は以下のリンクからご覧いただけます。若者たちの熱や未来への兆しをお楽しみください。