思い出に刻まれる授業を世界中に!
世界最高峰のIT教育「MOGURA」
Classroom Adventures MOGURA
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Classroom Adventures MOGURA 今井善太郎
2025年も未来に向けた実験を大胆に繰り広げる100BANCH。メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2025年 今年の抱負!:巳(実)のなる1年に」。
今日の執筆者は、謎解きゲームのような様々な実践型の学びをつくるClassroom Adventures MOGURAプロジェクトの今井です。
あけましておめでとうございます。Classroom Adventures MOGURAの今井善太郎です。
私達Classroom Adventureはゲーミフィケーションの力を使って様々な学びを作るチームです。ファクトチェックを学べる「レイのブログ (https://www.classroom-adventure.com/ja/rays-blog-jpn)」は世界6カ国まで広まり、去年の12月には新しく闇バイトを学べるゲーム「レイの失踪(https://www.classroom-adventure.com/ja/rays-gone)」をリリースしました。興味がある方はぜひご連絡ください。
自分たちのプロダクトについて紹介するのはいつもやっていて飽きているので、今回はなんらかのプロジェクトや活動をしているみんなが一度はぶつかる、「続けること」について話していきたいと思います。
私達Classroom Adventureは昨年の10月に株式会社として登記をしました。大学も卒業が見え、まだまだわからないですが、一応この活動を生業にしていくぞという覚悟ができたという意味で大きな一歩でした。まだまだ売上はないし、インパクトも少ないけれど続けていけそうな感じがあります。
一方で、僕は常に不安です。学生起業というと優秀な学生が絶対的な自信を持ってお金持ちになっていくイメージですが、僕はおじいちゃんの「お前今後どうするんだ」という言葉や、周りがどんどんちゃんとした会社で働いていく姿にビクビクしながら日々を過ごしています。
去年、特に心が折れそうになったあるエピソードがあります。(長いです)
ある2月の夜、いつものように100BANCHでせっせと作業をしていた時でした。
ふとインスタを見ていたら友人たちのストーリーに「華金」という文字がたくさん載っていることに気が付きました。
「華金かぁ」
僕は同じくメンバーのアメリカ人、ノアと話していました。(彼によるとアメリカではTGIF -Thank God It’s Friday ありがとう神様、やっと金曜日だ。というらしい)
僕の周りは社会人1年目が多かったのです。一方まだ3年生の僕は大学にも行かず、曜日の感覚すら全くありませんでした。
「華金、やってみるか!」
大した進捗も出ず、これ以上のやる気も出なかったので、二人で初めての華金をすべく街に繰り出してみました。とりあえず、一番人がいそうな歌舞伎町に行ってみることにしました。
どこも混んでいましたが唯一見つけた知ってるお店の串カツ田中に入り、隙間風が絶え間なく吹き込む窓際の席に二人で座りました。周りはやはりスーツを着た同年代や人たちばかり。みんながとても楽しそうに見えました。
「これが華金か…」
一方の僕達はというと彼らの会話に聞き耳を立てながらもくもくとレンコンの串を食べていました。
虚しくなるに決まっていました。
その時のClassroom Adventureは仕事が終わったのか終わらないのかもわからないほど前が見えない状態で、いつ区切りをつけたらいいのかすら全くわかりませんでした。
「なんか付き合ってもらってごめんね」
とノアに言いましたが、彼は気にせずに串カツをむさぼっていました。
そんな時、ふと横を見たんです。そこには歌舞伎町のカラフルな明かりに照らされてふわふわと落ちてくる白いものがありました。
「雪だ!」
僕は思わず叫んだし、なによりもとても嬉しい気持ちになりました。お話に夢中になっているサラリーマンたちは誰一人気づいていない中で僕らだけのご褒美が神様から送られたんだと本気で思いました。
しばらくして
「上見ろ (もしくは hey, look up)」
とノアが言いました。なんだろうと思って首を上げてみたら、僕が雪だと思っていたものは、先程のサラリーマングループの一人が外で燻らせていたタバコの灰だったのです。
その瞬間、全ての音が遠のいていきました。ネオンも、笑い声も、隙間風も、全てが色を失い、私はただ、夜の底へと沈んでいきました。
そこからの記憶はありません。
僕はずっといわゆる「ちゃんとした生き方」に小さなコンプレックスを持っていました。ちゃんと就職して、ちゃんとした会社に入り、ちゃんと華金する。2ヶ月に1回くらいこのコンプレックスのせいでClassroom Adventureを投げ出したくなります。
一方で、とてつもない誇りを自分にもこのClassroom Adventureにも持っています。自分たちにしかできないことだし、色々チャレンジもできていると思います。(Classroom Adventureの素晴らしい飛躍については検索してみてください)
この強いルサンチマンと誇りの間で毎日生きています。誇りがほんのちょっとだけ強い間は続けることができるのだと思い、日々がんばっています。
2025年もその先の何年もずっと悩み続けるだろうけど、なんだかんだ続けることができれば嬉しいなと思います。タバコの灰を雪と見間違えるような夜も、また訪れるかもしれません。
けれど、そんな夜があるからこそ、本物の雪が降る瞬間を、いつか必ず見つけられる気がしています。私たちの物語は、まだ始まったばかりなのです。
メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2025年 今年の抱負!:巳(実)のなる1年に」をお届けしています。他のメンバーによる記事は以下のリンクからご覧いただけます。若者たちの熱や未来への兆しをお楽しみください。