new shodo development committee
書道を通して遊び心を解放したい!!
new shodo development committee 増田海音
2025年も未来に向けた実験を大胆に繰り広げる100BANCH。メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2025年 今年の抱負!:巳(実)のなる1年に」。
今日の執筆者は、新しい書道の遊び方を開発するnew shodo development committee(にゅ〜書道開発委員会)の増田です。
明けましておめでとうございます。
にゅ~書道開発委員会の増田海音(通称:みょん太郎)です。にゅ~書道開発委員会は活動を始めて5か月目になりました。書道なのにカードゲームをつくり始めたり、発酵細菌で書いたり、輪ゴムを切って束ねて筆にしてみたり、、手伝ってくれる役員にも頭を傾げられながらヘンテコなものをつくってます。
「○○なひらがなを筆でしたためるゲーム」
「バイオラブレター」
「筆圧さがし~輪ゴム筆の場合~」
正直、自身でも完全に理解をして、価値を見出せているわけではありません。
ただ思いつくままにアイデアノートに書き出してみては「いけるかも??」と思ったタイミングで試作品を作り、人を巻き込み、今に至ります。
そんな私は書道を始めて18年が経とうとしています。
ここで今年の抱負を一筆、、!といきたいところですが、恥ずかしいので割愛させてください。
案外気弱なのです。今年も、そんな自分の “なよなよさ” と向き合っていくのだと思います。
書道を続けていると、周りから「羨ましい」とよく言われます。確かに、続ければ続けるほど技術や知識は高まります。
一方、続けた先のオチは更に遠のきぼやけていくような、けれどやめるにはプライドが許さないという、不安と意地との境界に打ち勝てず、自信のなさを日々感じています。
先日、同じく書道を専攻する友人から「就職決まって引っ越すから」と書道道具を譲り受けました。専門に学んできても、1人、また1人と書道から離れていきます。仲間が減っていくような寂しさも、漠然とした不安要素の1つかもしれません。
私も大学の卒業式を目前にしています。
私の大学生活は書道から一旦逃避した後、また帰着するような4年間でした。
その結果としていくつかのシェアハウスに漂流し、長屋の書生となり、にゅ~書道開発委員会の活動がある気がしています。私は公募展で成績を残して権力を築くような王道の書家にはなれないし、なりたい気持ちもまだありません。
おそらく私の中で書道は手段であって、それを介して別の分野を学んだり、人とのコミュニケーションに繋げたりしたいのだと思います。「アートだね」と言われてもしっくりこないのは、生成物そのものを作品だと思っていないからかもしれません。
先行きが一向に謎な今の活動と、自信がない割になんとかなる精神で進んできてしまった私は、「≒」で結ばれながら今後も彷徨っていくと思います。
先日、初詣でおみくじを引きました。
その紙の裏側に古事記に登場する神様「ウマシアシカビヒコヂノカミ」が紹介されていたので、それをシェアして締めようと思います。
「ウマシアシカビヒコヂノカミ」について
漢字表記は「宇摩志阿斯訶備比古遅神」。意味の区切りはウマシ(=褒め言葉の形容詞)・アシカビ(=葦牙:生い茂るカビ)・ヒコヂ(=優れた男性)・ノ・カミ。
大地が固まらず、まだ国がクラゲのように浮遊していた頃、葦の芽のように萌え出ては「いのち」あるものを生み出しまくった生命力を象徴する神。
おみくじの内容はイマイチでしたが、大学1年の頃に授業で古事記を読んでいて面白かった記憶が蘇ったのと、定まらなさを「クラゲ」と形容するところに収穫がありました。
冒頭での「なよなよ感」は、ある意味クラゲであると思っています。
もう少し浮遊しながら、とりあえず浮遊しながら、知識や仲間、拠点etc.を増やしていきたいです。
本年もよろしくお願いします!!!!!
メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2025年 今年の抱負!:巳(実)のなる1年に」をお届けしています。他のメンバーによる記事は以下のリンクからご覧いただけます。若者たちの熱や未来への兆しをお楽しみください。