new shodo development committee
書道を通して遊び心を解放したい!!
「書道×○○」を通して人々の感性を解放させるプロジェクト「にゅ~書道開発委員会(new shodo development committee)」が11月9日(土)、初イベントとして「カードゲームを通して書道に触れてみる会」を100BANCHで開催しました。カードゲームと書道講座の2部構成で行われた本イベントの様子を、委員長の増田海音が紹介します。
にゅ~書道開発委員会については以下のURLをご参照ください。
new shodo development committee – 100BANCH
日にち:2024年11月9日(土)
時間:14:00〜15:40
会場:100BANCH 3F(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-27-1)
参加費:無料
定員:24名
【タイムスケジュール】
13:45 OPEN
14:00〜14:15 挨拶
14:15〜15:00 「○○なひらがなを筆でしたためるゲーム」プレイ会
15:00〜15:10 休憩
15:10〜15:30 にゅ~書道講座
15:30〜15:40 クロージング
15:40~18:00 有志による交流会
本ゲームは「指定されたひらがな1文字を、お題に合わせて筆で書く」というシンプルなゲームです。ひらがなを書くことができれば誰でも参加することができます。
今回は1ゲーム20分を2回行いました。
〈ルール説明〉
今回は会場も広く、14名の参加者が集まったことから、展示会と題してゲームで書かれたひらがなを展示し鑑賞する時間も設けてみました。
イベント開催に向けた工夫として、テーブルを4卓に分け、各テーブルに置くお題のテーマを分けてみました。テーマはオノマトペ系、性格系、情景系、、などなど。また、2回目を行う前に席替えをし、1人でも多く、参加者同士の接点ができるようにしてみました。
私は正直、前日まで会場の雰囲気がどうなるか予想できず、少し不安でした。
しかし、当日はそんな不安を吹き飛ばしてくれるような様々な会話が各テーブルで生まれ、時間の都合で会話のキリをつくってしまうことが申し訳なく感じるほどでした。
展示会の時間は唯一、参加者が一同に集まる時間でした。各テーブルのお題が異なれば、書かれた文字の雰囲気も異なります。先ほどまでゲラゲラと笑い合っていた人たちも、展示されている文字を目前にじっくり見入っている様子でした。場の雰囲気がころころと変わっていく様子が面白かったです。
進行役として、気になった作品を数点挙げさせていただき、作者に書くときに考えていたことなどを聞いてみました。作者の意図を聞いてみると納得度が上がるほか、1つのお題でも人によって解釈が異なることを知ることができ、ゲームの広がり方に可能性を感じました。
「文字の意味ではなく、線に情報をのせて書く感じが楽しい」と言っていただけたことは、筆で書くことの効能を実感してもらえた瞬間でもあり、このカードゲームをつくってよかったなと思えました。
“にゅ~”をつけてしまったことで自らハードルを上げてしまい、資料作りがなかなか進みませんでした。
講座内容は「ひらがな編」として、ひらがなが成立する歴史を踏まえ、間違えやすい変体仮名ランキングをクイズ形式で発表してみました。変体仮名は1言でいうと「ひらがなに選ばれなかった文字たち」です。明治33年の小学校令施行以降、変体仮名は使われる機会が減少し、ほとんどの人が読めない状態になっています。読めなければいけない必要性があるわけでもありませんが、読む(見分ける)コツを知れたら興味をもってもらえるかなと思い題材にしてみました。
ランキング作成の背景には、「変体仮名テスト」という元ネタがあります。
これは、私が高校1年次の仮名の授業で実際に受けていた週テストです。当時、芸術科書道コースというところに所属していたため、入学早々、見慣れない仮名の読み方と字母を知る必要がありました。お陰様で、今では初見である程度読めるようになったものの、当時苦戦した記憶が今でも残っています。合格点を取れるように、と作成していた見分けリストから引っ張り出してみました。
結果として好評でした。
「よ!」「違います!」「も!」「違います!」「り!!」「正解!!」みたいな、日本語ではあるはずなのに読めなくて、でも日本語だから読みたいと思っていただけたのか、当てずっぽうでいろいろ飛び交っていた様子が可笑しかったです。
3ヶ月という短い期間で何か成果を残したい!と思い、100BANCHへの入居が決まったときからイベントを1回打つことは目標としていました。イベントの企画から宣伝、運営、レポート作成までをちゃんとやったのは今回が初めてだと思います。案外大変でした。
当初は、「会場とネタがあればなんとかなるかな」と気楽に考えていたため、「イベントを通して参加者にどのような体験をしてもらいたいですか?」というような質問が書かれた企画書作成はいろいろと勉強になりました。
チームメンバーからも「○○な場合どう対応しますか?」とか「○○、まだやってないですよね?」と抜けてる箇所を気付かせてもらえたことで、なんとかトラブルなく当日を迎えることができました。優秀なチームメンバーに頭が上がりません。
忙しい中、週1のMTGに積極的に参加してくださり本当にありがとうございました!
反省としては主に集客面で、宣伝の仕方の工夫やリマインドメールを早めに入れる(そういうアプリを使う)など、やりきれなさは多少あります。
ただ、様々なコミュニティから個性的な人が集まり、とりあえず設けておいた「有志による交流会」もほとんどの人が残って、横の繋がりを広げることができたので個人的に大成功です。
若干、達成感で燃え尽きてしまったこともあり、次回のことを考える余裕は今のところありませんが、需要があることは理解できたのでまたやってみたいです。
集合写真を撮り忘れてしまったので、かわりにイベントの事前アンケート、事後アンケートから読み取れる書道への関心の変化を記録として載せて終わろうと思います。
【事前アンケート】
【事後アンケート】
今回のにゅ~書道の開発度は70点くらいですかね。
これからも、にゅ~書道開発委員会は書道を軸に活動を続けていきます。
次は満席を超えられるよう頑張りたいです!!