- メンバーズボイス
2024年に東の青龍が天に昇る時、大發明が起こるのである-N次元の發明と發明家としての生き方 - ——2024年 今年の抱負!
100BANCH事務局 澤田美奈子
2024年も未来に向けた実験を大胆に繰り広げる100BANCH。メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2024年 今年の抱負!:龍のように」。
今日は100BANCH事務局の澤田が執筆しました。
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みなさま、こんにちは。100BANCH事務局の澤田です。
毎年100BANCHでは気持ち新たに年を迎えるために、年末に「本気BANCH(マジバンチ)」と呼ばれる大掃除を実施しており、私はこの日を結構楽しみにしています。
普段なかなか手が届かないところまで掃除してスッキリするからというのもあるのですが、昔からインディ・ジョーンズやニコ・ロビンのような考古学者、歴史学者の生き方にも憧れている私にとって、これまでの100BANCHの「記憶」を物語るモノを発見できたりするのも密かな楽しみなのです。
例えば100BANCH立ち上げ時代の構想や議論が伺える数々の模造紙とか、本格的なビールサーバーとか、伝説の短冊打ち上げマシンなどなど。これまでも面白いものを見つけてきたのですが、今回はこんなものを見つけました。
場所は2F。GARAGE Programに採択されたプロジェクトチームに現役期間中、自由に使ってもらっている、お馴染みの棚です。その棚の一つをひっくり返してみたら、裏側がこんなふうになっていて驚きました。真っ黒なボードに100BANCHのプロジェクトチーム名が貼られていて、その横に丸い穴が開いています。
これは2019年のナナナナ祭の企画「100の窓」で使われた展示の名残りとのこと。「100の窓」というのは、この穴の奥にタブレットを設置して、それを覗くと100BANCHのプロジェクトの様子がわかるという展示だったそうです。
すごい面白い展示だと思いませんか?確かに窓があったら人は覗きたくなるし、実際覗いた人はどんな景色を目にしたんだろう。2階や3階の窓を拭きつつ、頭の中にはなんとなく「窓」という言葉が巡った、昨年の大掃除の一日でした。
そんなきっかけもあり、単純なのですが2024年は「窓」をキーワードにして生きてみようかなと思っているところです。
というのも、以前、万博の歴史について調べていたときに「万国博覧会は人類の歩みや、一つの時代、一つの世界をみる『窓』としての役割があった」という話を読んだことも思い出したからです。
私自身は万博には一度も足を運んだことがありません。ただ、19世紀のパリ万博や、1970年の大阪万博に、人々が熱狂したり未来への期待を膨らませていたといった逸話を聞くに、やっぱり万博はいろんな世界や未来の社会を覗く「窓」の役割を確かに果たしてきていたんだろうと想像します。
そしてそんな当時の人々がワクワクドキドキしていた感覚は、私が初めて100BANCHに遊びに来たときから感じ続けている、「これも未来!?あれも未来!?よくわからないけどなんか面白そうなんですけど!」というときめきにも似ているんじゃないかと思ったりもします。
そう考えてみると、100BANCHも「百の窓」に限らず、いろんな「窓」があります。
100BANCHメンバーが見えている未来の景色がある。そんなメンバーの活動の間近にいる者だからこそ見える風景がある。
ナナナナ祭やDESIGART。毎月の実験報告会や各種定期イベント、メンバー主催のイベント。100BANCHのウェブサイトも、日々のSNS発信も、 100BANCH BOOKも。
数々の活動のすべては、そんな景色を見せていく「窓」と言えるかもしれません。
窓があることで中と外がつながって、外から中の様子が見えるし、中からも外の空気や光を取り込める。100BANCH事務局の大切な仕事の一つは、「窓」を設え、そこから見える、覗きたくなる景色を丁寧につくっていくことだと言えるかもしれません。
どんな窓をつくって、どんな景色を覗かせようか?
事務局の一員としては、そんなことを意識してみる1年にしようかと思っています。
そして私自身も、窓あるところはどんどん覗いていこうとも思います。
メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2024年 今年の抱負!:龍のように」をお届けしています。他のメンバーによる記事は以下のリンクからご覧いただけます。若者たちの熱や未来への兆しをお楽しみください。