三軒茶屋のシェアハウスで育んだ文化と ヒューマンリソースをインストール
- イベントレポート
7分後、あなたはインドの中心で踊っているんです。インドからの電話─ナナナナ祭2023を終えて
インドと呼ばれる文化形成を実施し、あらゆるプロジェクトとコラボレーションすることで新たな視点を提供している「Assassin from India(インドからの刺客)」。訪れた人々が「人生観が変わった」「小さな悩みなんてどうでも良くなった」と言う地・インドにはどんな魔法があるのでしょうか。
「人生を変えるインドの魔法」を体感できるブースをナナナナ祭2023で出展した「インドからの刺客」リーダーの高野 一樹が出展内容をレポートします。
こんにちは、インドからの刺客のカズキタです。
僕らは『インドからの刺客』というプロジェクトで、人生の価値観を変えると言われるインドをあらゆる場所へとインストールする活動を続けております。そして今回、ナナナナ祭2023では新たな実験に取り組みました。
それが、『インドからの電話』です。
インドからの電話とは?
インドに行けば人生が変わると、よく言われてると思います。
そんなことは誰しも分かっているんだけど、行く時間が取れないのが現代人がインドに行きにくい理由の一つだと考えています。インドまでは片道10時間、そんな時間はなかなか取れない。インド映画はどうだろうか?3時間もあるのだ、しかしそんな時間も難しいだろう。
しかし、7分ならどうだろうか?きっとそれぐらいなら費やしても良いと思えるんじゃないでしょうか。
僕らは、インドからの電話をきっかけにスタートする7分間でインドに滞在できる魔法を考え出しました。
インドを因数分解し、体験シナリオとして再構築
7分でインドを体感させるためには、最もコアとなるインドの要素を凝縮する必要があります。そこで僕らメンバーは、一般市民50人へのヒアリング、インドっぽい場所5箇所での滞在、インド在住経験者5人の意見から多くのインドを構成する要素を抽出しました。
そして、抽出した要素から共通点を見つけグルーピングし、さらにグループごとの上位概念を導き出すことで、最終的に3つの要素へと絞り込みを行いました。
その3つとは、『信仰』『奇跡』『カオス』です。
自分、他人や言い伝えを信じる心、身の回りで常に奇跡が起きていると感じられる姿勢、多様性が高度に発達して己の理解を超えた状態、そういった要素がまさにインドだということが導き出せました。
そして、この3つの要素を人間の行動欲求と組み合わせ、7つの体験を考案。1つの体験を1分とし、連続で体験させることで合計7分の『7分間のインド滞在シナリオ』を編み出しました。
このシナリオを、電話を起点にいくつかの指令やコミュニケーション、そして周囲との関係性を通じて体感していく体験を、ナナナナ祭2023で提供しました。
最後は、ボリウッドダンスに巻き込まれる
インドからの電話の体験の詳細はここでは省略しますが、一つだけ特徴的な体験を紹介させてください。
今回の体験では、いくつかの体験をパスしていくと、最後にそれまでの伏線が回収され、どこからともなく陽気な音楽が流れ始め、今まで登場した人物、そして周囲にいた人も全て巻き込み、ボリウッドダンスを踊りながら駆け抜ける、という演出が待っています。
これは、まさに信仰・奇跡・カオスを全て含んだインド映画のラストシーンの再現に他なりません。そう、たった7分であなたはインドの中心で踊ってしまっているのです。
それがインドかどうかは、重要ではない
果たして今回の体験がインドっぽかったのか?そんなことは重要でないのです。体験を通じ、人を信じることの大切さ、奇跡は身近にたくさん起きていることへの気づき、そしてカオスに巻き込まれていく心地よさ、これこそがインドであり、そこにはガンジス川もなければタージ・マハルもない、概念としてのインドが浮き彫りとなるのです。
さあ、次は僕らと一緒に次の場所へインドをインストールしに行こう。
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