EVENT REPORT

2021.12.14 Tue

未来構想の鍵は物事の原理にある
実験報告会メンタートーク(公益財団法人Well-being for Planet Earth 石川善樹さん)

  • #GARAGE Program

これからの100年をつくる、U35の若手リーダーのプロジェクトを推進するアクセラレーションプログラム「Garage Program」。3カ月目と活動期間終了のタイミングで、どのような実験を行ってきたかを発表する実験報告会とメンタートークを実施しています。

2021年11月の実験報告会には、メンタートークに公益財団法Well-being for Planet Earth 代表理事の石川善樹さんが登壇。未来構想のプランニングについて先人たちのケースを基に話しました。

(撮影:鈴木 渉)


メンターの石川さん

 

石川善樹さんプロフィール

1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事 「人がよりよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。 専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。

 

以前から、ふつうの人と事業を成功させている“すごい人”では、未来の構想の仕方が違うのではと考えていたと話す石川さん。今回は「未来を構想することとは何か」をテーマに、石川さんの視点でその疑問を紐解いていきます。

 

石川:学校では未来を構想することについて教えてくれません。でも新規事業を始める際に、とても必要な知識です。ではどう構想すればいいのか。一番簡単なのは、まねです。明治時代の日本を例にあげると、西洋のまねをして、渋沢栄一が銀行を作ったりと未来のために足りないものを持ち込めがいいので分かりやすかった。しかし現代はまねをしやすい確実な未来が見つけにくい状態です。

 

未来構想における2大難題として、未来からの逆算が難しい問題と現在からの構想は飛躍しにくい問題の2つがあると提示します。

 

 

石川:10年後の未来から逆算してプランニングすると、描く未来が大きいほどギャップを感じ夢物語になってしまう。かと言って、現実から未来へ課題を積み上げても、消極的になりなかなか飛躍しません。これは世界中の企業で起きている問題で、どう解決するのかが成功への一歩となっています。

 

解決策として石川さんがまず提案したのが、“すごい人”の3年間のプランニング。いろいろな会社で石川さんが学んだ、すごい事業プランニングを参考に上げました。

 

 

石川:まず3年間を1年目Build期、2年目Model期、3年目Scale期と設定。具体的に1年目は「チームを作る」時期です。どんなチームを作るかというと、若手とベテランの3~5人の少人数チームが理想的です。100BANCHがなぜメンターがいるのかは、若手とベテランの組み合わせは真のイノベーションが起きる可能性が高いからなので、プロジェクトの皆さんはメンターを存分に活用していいんです。そして、1年間はお互いを人間として良く知ることが重要です。同じ目標に賛同して集まったチームは目標が変わると解散しやすい。いいチームを築くためには、チームメイトのプライベートやこれまでの人生も共有して、相手の色々な側面を知ってしっかり深く理解し合うことが必要となっています。

 

それこそ、自身の会社のメンバーたちの実家に訪れたことがあるか、しかもメンバーの両親の結婚の馴れ初めまで把握しているか。でもそれこそが相手を人間的に理解し、チームビルディングの理想像と話します。

 

石川:2年目はスケール可能なモデルを考え、3年目はオペレーションやプロジェクトマネージメントが必要となります。このように、3年間でそれぞれ異なるスキルが必要となってきますが、コアなチームビルディングを成功させていれば乗り越えることが可能です。そして、3年ほど活動していくと社会にインパクトを与え始めていきます。

続いて石川さんが提案したのが、“超すごい人”の3段階プランニング。宇宙開発企業スペースXの創設者イーロン・マスクがどのように未来構想を設定しているかを解説します。

 

 

石川:イーロン・マスクの未来構想は、事業と企業と産業の3段階になっています。まず、ゴールを設定し、次にお金を生み出すための持続可能な事業を設立します。その後、資金で産業構造を変えるためのレバーになるような仕組みを提案。産業構造全体でイノベーションに取り組むから、ゴールに到達する確率が高くなるという仕組みです。大きな改革を企てるときは莫大な資金が必要になりますが、自身の事業で活動費をカバーでき、なおかつ産業構造を変えるレバーのKPIを示しているから市場に高く評価されています。

 

世界的に影響を与えたすごい人たちを前例に、彼らがなぜ成功したかの仕組みが見えてきました。最後に石川さんが思う10年のプランニングのポイントについて話しました。

 

 

石川:どの事業も10年くらいで産業のイノベーションを起こさないと100年に達しないと思っています。そこで重要になるのは、6年後にどんなKPIを設定するかです。自分は何産業を変えたいのかを考える必要があります。また、その時に「どこから考え始めるか」が大切。一般人とビル・ゲイツでも考える力やクリエイティビティってそんなに変わらない。じゃあ何が違うのかというと、成功している人たちは原理から考え始めています。なので、まず自分の業界のファースト・プリンシプルは何なのだろうと突き詰めると理想的なKPIが見つかるのかなと思います。

 


GARAGE Programの成果報告ピッチレポートはこちら

 

<次回実験報告会>

100年先の未来を描く7プロジェクトがピッチ!

12月実験報告会&メンタートーク:加藤晃央(世界株式会社 / CEKAI 共同代表)

 

日時:2021年12月21日(火) 19:00〜21:00

無料 定員100名

 

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※ZOOMウェビナーでの開催になります。
Peatixの配信観覧チケット(無料)に申し込みをいただいた方に配信URLをお知らせします。

https://100banch2021-12.peatix.com/
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『実験報告会』は100BANCHの3ヶ月間のアクセラレーションプログラムGARAGE Programを終えたプロジェクトの活動ピッチの場です。
また毎回100BANCHメンター陣から1人お呼びし、メンタートークもお送りいたします!
今回のゲストは世界株式会社 / CEKAI 共同代表の加藤晃央さんです!

【こんな方にオススメ】
・100BANCHや発表プロジェクトに興味のある方
・Garage Programへの応募を検討されている方

【概要】
 日程:12/21(火)
 時間:19:00〜21:00
 参加費:無料
 参加方法:Peatixの配信観覧チケット(無料)に 申し込みをいただいた方に配信URLをお知らせします。

【タイムテーブル】
19:00〜19:15:OPENNING/ 100BANCH紹介

19:15〜20:00:メンタートーク
 ・ 加藤晃央(世界株式会社 / CEKAI 共同代表)

20:00〜20:45:成果報告ピッチ&講評

 ・OMAMORI:誰もが安心して過ごせる社会の実現に向けての第一歩〜安心安全のルート提案アプリ〜
SAKASAMAFUDOSAN:不動産賃貸を変える!不動産情報を載せない不動産マッチングサービスさかさま不動
 ・GEKI:エンターテインメントの力で、「働く」をもっとワクワクに。
 ・SPOKEN:スポーツと関わることの素晴らしさや価値、感動を共有したい
 ・Radio is Izakaya:言いたい事も言えないこんな世の中じゃ Poison泣く子も黙る大衆ラヂオ 
 ・WaQ!!!:わがままを身に纏い、人生に前のめりになろう。
 ・3E POINT MILEAGE APP:エシカル・環境・エコの3Eポイントをサスティナブルに獲得!

20:45〜21:00:質疑応答/CLOSING

【メンター情報】

加藤晃央
世界株式会社 / CEKAI 共同代表

プロフィール
1983年、長野県生まれ。2006年、武蔵野美術大学4年在学時に起業し株式会社モーフィングを設立。2007年、クリエイティブチームである株式会社TYMOTE立ち上げに参画。2013年、同世代のフリーランス化や独立起業の流れの中、個が集結できる場所としてクリエイティブアソシエーションCEKAI / 世界株式会社を設立。2018年、クリエイターのためのコレクティブスタジオ「村世界」を開村。クリエイターの可能性を高め、繋げ、拡張させることをミッションとし究極の裏方を目指す。

WRITER

100BANCH編集部

#GARAGE Program