EVENT REPORT

2020.08.27 Thu

数式の強み「未来予測」を用いた新占いを体験する「数式的相性占いの館」〜数式的に導かれる相性の良いカップルとは?〜

  • #ナナナナ祭2020

  • #COMMUNICATION

  • #アート

数式を「アート」として捉えることによって、 科学や数式に興味のない人に「数式=研究者だけのもの」であるというイメージを、「数式=万人が鑑賞、製作して楽しむもの」というイメージに転換する活動をしているプロジェクト「Physics As Art」。
今年のナナナナ祭2020では、難しいイメージを持たれることが多い数式をカジュアルに体験し、身近なものに感じてもらいたいという理由から、大切な人との「相性」や「未来」を科学的に占うイベント、「数式的相性占いの館」を開催しました。

ちょっと先の未来を科学に基づいて、予測する。新たな発見と、価値観を見直すきっかけにしてもらいたいという想いから出発した今回の企画について、プロジェクトリーダーの加藤雅貴がレポートします。

実験キットは、「恋」のキット(お一人で体験用)と「愛」のキット(お二人で体験用)の2種類をご用意しました。

 

 

それぞれのキットにはアンケートが入っています。「恋」のキットでは、気になるあの人との恋が実ったならばと仮定し、自身の価値観・幸せについて見つめ直しました。「愛」のキットでは、大切な人との関係を長く続けていく上で、お互いにとって何が大切なのかを見つめ直しました。

 

これらのキットでは、

・性格と恋愛傾向
・おふたりのマッチングパーセント(「愛」のキットのみ)
・未来の関係性 ex.)これから幸せなこと、不幸なことが起きた時に気持ちがどうなるか。

を占うことができます。

 

新型コロナウイルスによって、人と人の繋がりが大きく変化し、今後どうなっていくか誰にもわからない。そんな状況だからこそ、数式の強みである「未来予測」を用いて、物理学者が今までにない占いを開発しました。

参加者が新たな発見をしたり、自身の価値観を見直したりできるきっかけに、この体験がなったと思っています。

数式的相性占いは以下のような2つのステップがあります。

① 占う対象の「過去・現在」を心理学的に分析する。
② ①に基づいて「未来」を数式的(物理学的)に予測する。

 

<①心理学的分析について>

イベントでは、参加者に簡単な質問(写真参照)に答えてもらい、

・性格や恋愛傾向
・おふたりのマッチングパーセント(「愛」のキットのみ)

について心理学的に分析しました。zoomのチャット機能を使い、参加者とコミュニケーションを取りながら進めていきました。

 

<②数式的(物理学的)分析について>

イベントで答えてもらったアンケート結果を解析し、後日、「未来の関係性」をデータでお届けしました。

日々の出来事が幸福度にどのように影響を与えているのか?を分析し、「幸福度」の変化を数式で記述しました。(写真参照)この方程式を解くことにより、「未来の関係性」を予測できます。

 

ー「幸福度」の変化を予測するのに使用した数式

 

数式をカジュアルに楽しんでもらいたいと思い、予測結果を一般的なグラフではなく、ジェネラティブアートとして表現しています。図形の中心がネガティブな感情を表し、外にいけばいくほど、ポジティブな感情になります。図形の色はその人の性格に対応しています。

 

 

<参考文献>
・Chamorro-Premuzic, T.,Reimers S., Hsu, A. & Ahmetoglu, G.(2008). Who art thou? Personality predictors of artistic preferences in a large UK sample: The importance of openness. British Journal of Psychology, 00, 1–16
・Fraley, R. C., Waller, N. G., & Brennan, K. A. (2000). An item-response theory analysis of self-report measures of adult attachment. Journal of Personality and Social Psychology, 78, 350-365.
・Ogolsky, B. G., Monk, J. K., Rice, T. M., Theisen, J. C., & Maniotes, C. R. (2017). Relationship maintenance: A review of research on romantic relationships. Journal of Family Theory & Review, 9(3), 275–306.
・Both, F., Hoogendoorn, M., Klein, M., & Treur J. (2008). Modeling the Dynamics of Mood and Depression.

イベントを実際にやってみて、「自分のことを客観的に分析できたのが良かった。」「情緒的なことを数式で表現するのが面白かった」など数式にあまり抵抗感なく、楽しんで下さった方が多かったです。

 

参加者の結果をみると、それぞれの結果がまったく異なっており、個性的な方々が参加してくださったのがわかります。

また、愛のキットをご購入してくださった方の結果をみてみると、それぞれ独自の関係性を築いていることがわかりました。例えば、同じ性格同士であったり、ひとりは大きな図形になっているがもうひとりは小さな図形であったりと、カップルによってまったく色の種類や図形の形が異なります。

 

個人的に、長続きするカップルの特徴は、

「一方が大きな図形で、もう一方が小さな図形」

なのではないかと思っています。一方が感情豊かで、他方がどっしり冷静に構えているようだと考えられます。実際体験したカップル(上段右から1個目)に聞いてみると、交際歴6年以上で今もラブラブでした。

サンプル数が少ないので、このイベントのみから長続きするカップルの特徴を断定することは難しいですが…

 

ー参加者いただいたみなさんの「愛のキット」

 

今後、このイベントを続けていって、もっとたくさんの人のデータを取ることができれば、長続きするカップルの特徴がわかるのでは?と思っています。

 

今後は今回の反省を活かし、もっと大規模に数式的占いをやってみたり、反対に個別でやってみるなどの実験を繰り返していきたいと思います。

ゆくゆくは数式アレルギーがある方や苦手意識がある方にも数式の楽しさや美しさを身近に感じてもらえるように、活動していきたいと思います。

 

■関連リンク

リーダーインタビュー:「数式は、世界の見方を変えるアートになる:Physics As Art 加藤雅貴
HP : https://sushiki-kato.com
Twitter : @sushiki_kato
Instagram : sushiki_kato

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WRITER

Physics As Art

加藤 雅貴

リーダー

私は大学院で素粒子宇宙物理学専門とする研究を行う、理論物理学者の卵だ。自分の専門の分野以外の世界に飛び込むことが生きがいである。趣味は、芸術鑑賞・キックボクシング・ストリートダンス。

#ナナナナ祭2020