- リーダーインタビュー
- センパイの背中
紙と印刷の可能性を探りながら、領域を超えたデザインを追求する:守田篤史(株式会社ペーパーパレード 共同創業者)
100BANCHでは毎月、Garage Program※採択プロジェクトのメンバー(以下「BANCHメンバー」)が交流するイベント「鍋BANCH」を行っています。
その名の通り、鍋をつくり、みんなで食べるというシンプルな企画。今では毎月40人以上のBANCHメンバーが集う恒例行事となりました。今回は「鍋BANCH」を企画したスタッフの一人、“100BANCHのアイドル”ことロフトワークの庭野里咲が、この企画が生まれたきっかけや、実施風景、当初は思いもよらなかった交流や反応などをお伝えします。
※これからの100年をつくる、U35の若手リーダーのプロジェクトを推進するアクセラレーションプログラム
記念すべき第1回の「鍋BANCH」は2017年10月に開催しました。
当時、2017年7月にオープンしたばかりの100BANCHは、今より利用メンバーが少なく、活動するメンバーも個々の作業をこなすだけで、横のつながりを築きにくい状況にありました。「メンバーたちと、もっと話がしたい」「みんなが話せる時間をつくりたい」という思いと、「冬も近づき寒くなってきたから鍋を作ればみんな寄ってくるだろう」という下心もあり、当時まだインターンスタッフだった私と男の子の2人で一緒に企画したことがはじまりです。
結果は大成功。「鍋が出来ましたよー!」という掛け声と共に、パソコンと向き合っていた顔が一気に和らぎ、続々と鍋のまわりに。思いがけずBANCHメンバーと会話が弾む時間になりました。
第1回目の「鍋BANCH」の様子
単発企画の予定が、事務局スタッフから「毎月の交流イベントとして『鍋BANCH』をやってみたら?」と言ってもらえたことが嬉しかったことを今でも覚えています。
はじめはスーパーで購入した食材や市販の鍋の素を使いスタッフだけで調理をしていましたが、回を重ねるごとにBANCHメンバーとの交流が広がり、食関連をはじめ、さまざまなプロジェクトとコラボレーションをして鍋を作ることも増えました。
そして毎月、試行錯誤を続けながら「鍋BANCH」を開催するうちに、最後の工程をBANCHメンバーにやってもらうことが交流を生むと分かってきました。例えば、しゃぶしゃぶの場合、いくつかのタレを用意し、好きな組み合わせを楽しむうちに「このタレとこのタレ美味いですよ!」「私はこれが好きです!」など、これまで接点のなかったプロジェクト同士が気軽に会話する姿があちこちで生まれる。このちょっとした会話が、その後プロジェクトや活動の話に発展することも多く、「鍋BANCH」が、Garage Program内の横のつながりに一役買っていると感じています。
BANCHメンバーがつくったタレ
しゃぶしゃぶを楽しむメンバーたち
100BANCHの7原理には”WILLから未来はつくられる”という言葉があります。まさに「鍋BANCH」も私たちの「やりたい!」という気持ちからはじまり、そこで数々の出会いや楽しさが生まれたからこそ、毎月休まずに実施できたと思います。
私は、特に料理が好きな訳ではないですが、それでも続けられるのは純粋に楽しいから。まず、作り手が楽しむことによって、それに影響されて周りも楽しんでくれる。そんな環境が楽しさをつなぐのだと思います。反対に、この企画が「やらなければいけないこと」に変わった瞬間、楽しさは苦しさに変わってしまうので、そんな気持ちで作っても美味しい鍋にはならない気がします。
私は100BANCHが好きで、ここで活動するBANCHメンバーが大好きです。そんなみんなのために企画する「鍋BANCH」は「やりたい」が続く限り、これからも続けていきたいと思います。
鍋BANCHは採択プロジェクト限定のインナーイベントです。
100BANCHではこれからの100年をつくる、U35の若手リーダーのプロジェクトをプロジェクトを随時募集しています。
詳しくはGARAGE Program 詳細ページからご覧ください。