人類共通の”食”を通じ、誰もが夢を語らう場を作り、日本に限らず世界から夢を集める
polca Cafeteria
人類共通の”食”を通じ、誰もが夢を語らう場を作り、日本に限らず世界から夢を集める
渋谷に住む人はもちろん、働く人、学ぶ人たちが、自分たち自身で地域交流・地域活動の場を企画し、6月第一日曜日にみんなで一斉に行うことで、楽しいお祭りにしようとはじまった渋谷おとなりサンデー。
第3回目となる今回も昨年に引き続き、100BANCHでは、街のクリーンアップ活動を行ったり、100BANCHに入居しているプロジェクトメンバーが地域交流・地域活動の場を企画しました。
polca食堂によるサンドイッチ作りブースや薬草のプロジェクトによるお茶に合うお菓子ブース、高校生によるプログラミング教室、街の中にちゃぶ台を置いて交流の場を生むちゃぶだいぶ。本レポートでは、その様子を100BANCHでプロジェクトスタッフを務める、大塚誠也がダイジェストでお届けします。
おとなりサンデー詳細|https://shibuya-otonari.jp/
2019年6月2日(日)。
この日は、「渋谷おとなりサンデー」の開催日。おとなりサンデーとは、6月の第1日曜日に渋谷の各地で、地域交流・地域活動の場が企画されるお祭りです。今回が第3回目の開催になります。
今回は、「オープン100BANCH」として、100BANCHに入居するいくつかのプロジェクトが、以下のプログラムを開催。
9:00 〜 10:00 BANCH CLEANUP
(by ボランティア)
11:00 〜 15:00 polca食堂 と薬草スタンド
(by polca食堂 & The Herbal Hub to norish our life)
13:00 〜 15:00 CHABU DIVE
(by CHABU DIVE)
14:00 〜 17:00 プログラミング教室
(by TEENET)
その他にも、100BANCHに現在入居中のプロジェクト「CHABU DIVE」が、交流の場を作るため、ちゃぶ台を持って渋谷の街に繰り出します。
さぁ今回、どんなおとなりさんとの交流が生まれるのでしょうか?
まずは、BANCH CLEAN UPとして街のゴミ拾い活動へ。
100BANCHに集まった皆さんで、1人ずつ自己紹介をして清掃活動開始。
この近くに住む親子が来てくださいました。
100BANCHで活動をするプロジェクトメンバーも参加。
環境保全に役立つ社会性と高い栄養素をもつモリンガにスーパーフードの可能性を感じ、その可能性を発信し続けるプロジェクト Heal the World の西谷や子どもたちに税で損しないよう税金に関する教育活動を行う Tax education のさんきゅう倉田が参加してくれました。
100BANCHから渋谷川沿いの遊歩道を歩いて「渋谷ブリッジ」の方面へ。
新しく綺麗なエリアですが、タバコのポイ捨てなどが多いです。可燃と不燃で分別して進んでいきます。
軍手は少し大きかったけど、一生懸命ゴミ拾いをしてくれました。
小さな女の子がタバコの吸い殻を拾っている光景は、道ゆく人のポイ捨ての意識を変えるかもしれません。
1時間ほどのゴミ拾いのあとは、皆さんで集合写真。
100BANCHでは、毎月第1土曜日の朝にCLEAN UP活動を実施しています。
少しずつ渋谷のゴミは減ってきていますが、まだまだたくさんあるのが現状です。
これからも活動を継続していきます!
100BANCHに戻ってすぐに、食に関する2つのプロジェクトがブースの準備をしていました。
1つは、夢に向かって頑張ってる人を応援する”0円”食堂である polca食堂。「食を共にすることで夢を追いかける人たちが刺激しあえるコミュニケーションの場にしたい」と語る前田がリーダーを務めるこのプロジェクトは、polcaというフレンドファンディングからお金を集め、そのお金で食事を提供し、食べてくれた人が抱いている「夢」について聞いています。
今日は、おとなりさんと夢を語り合える場を提供するために、誰もがオリジナルのサンドイッチを無料で食べることのできる食堂を開きます。
朝11時。
ブースを出すと、早速お客さんがサンドイッチを食べにきました。
自分でどの具を入れるかを選び、オリジナルのサンドイッチを作っていきます。
サンドイッチが美味しく、笑みがこぼれます。
自然と会話も弾み、楽しそうな雰囲気が道ゆく人にも伝わっていきます。
食べたあとは、チェキの撮影をして、そこに「夢」を書いてもらいました。
(左)前田塁(右)新田理恵
polca食堂のプロジェクトリーダーである前田の隣にいるのは、薬草から食と健康をデザインするHerbal Hubのプロジェクトリーダーを務める新田。
天然もの、無農薬、無化学肥料、有機肥料栽培など日本在来のハーブである「薬草」のプロジェクトであるHerbal Hub。「日本中で薬草を楽しむムーブメントを起こす」と語る新田さんは、今日も薬草を生活に取り入れてもらうきっかけ作りのため、月桃などの薬草を使ったスコーンなどのお菓子を提供します。
なんと、こちらも無料で提供。
ドネーション(寄付)制なので、自分の感謝の気持ちを込めて思い思いの金額を入れることができるようになっています。
「巡る」月桃と生姜のスコーンと「満ちる」薬用人参とニンジンのスコーン。
ティータイムにぴったりの、とても健康的なお菓子。
お昼時になり、周りには人が集まってきます。
一緒に食べると、自然とおとなりさんと会話が生まれます。
通りすがりのバックパッカーの方も気になったようで、フラッと寄ってくれました。
スコーンが気に入ったようで、重い荷物をおろし、ここでゆっくり休憩を取ることに。
先ほどの清掃活動に参加してくれた子も、おとなりサンデーで活気溢れる街を回った後に戻ってきてくれました。
海外の旅行者から近隣のお子様まで。色々なおとなりさんと交流する場ができていました。
100BANCH内で作業していた人も通りすがりの歩行者も何をやっているのか気になって、続々と人が集まってきます。
「CHABU DIVE」落合(右手前)や小泉(右奥)
ちゃぶ台を街中に出現させて、まちで普段出会っているはずの多様性と触れ合う交流の場を生み出そうとするプロジェクト「CHABU DIVE」。そのリーダーである落合やメンバーである小泉さんも、お昼ごはんにサンドイッチ作りを楽しんでいます。
おとなりサンデーという絶好の機会なので、道ゆく人々の交流のきっかけ作りをするために、ちゃぶ台を持って街中へダイブ!
「よし、行こう!」と意気込むメンバーたち。
サンドイッチを食べて腹ごしらえしたので、準備をして出発です。
さて、今日はどんな人がちゃぶ台に集まり、どんな会話が生まれるのでしょうか?
その頃、100BANCH3FのLOFTでは、子どもたちのためのプログラミング教室が始まりました。
このイベントの企画者は、なんと全員高校生。
進行を務めるのは、Teenetのプロジェクトリーダーの柳川。
Teenetは、「世界とコネクトできる」場所と機会を高校生が作ることを掲げて、100BANCHに入居したプロジェクト。
今回は、集まった子どもたちに向けて、プログラミングワークショップを開催。
microbitという基盤とオリジナルの教材を使い、楽しくプログラミングを学んでいきます。
親御さんが後ろで見守る中、今日の内容について確認していきます。
真剣な表情でスクリーンを見つめます。
ここからは、ついに実践。
自分のPCを使って、作業を進めていきます。
少し緊張した雰囲気も伝わってきました。
CHABU DIVEは、SHIBUYA CASTの前でちゃぶ台を置いて、おとなりさんとの会話を楽しんでいました。
渋谷の街中で、多くの人が行き交う場所でも、ちゃぶ台があれば不思議と落ち着いて話ができてしまいます。
円卓では、どこに居ても誰かのとなりにいることになります。
おとなりサンデーに、ちゃぶ台はぴったりのアイテムかもしれませんね。
ちゃぶ台の可能性を魅せられました。
プログラミング教室では、子どもたちがちょっと不安げな表情をしていましたが、親御さんやイベントのサポーターがすぐに駆けつけ、一緒に課題解決する様子が見られました。
親子の交流が深まる他、充電器を忘れてしまったり、わからないところがあったりで、おとなりさんとの協力する機会も。
困った時に、おとなりさんと助け合う。
そんな一面も見られたおとなりサンデーでした。
渋谷各地で、さまざまなおとなりさんとの交流が行われた日曜日。
この日がなければ生まれなかったつながりが、たくさん生まれました。
何か一緒に作業をしたり、同じ食事を楽しんだり、同じ机で話したり、困った時に助け合ったり。渋谷という都市化の進んだ街でも、こうした人々のつながりのきっかけ作りはできるということを改めて感じた一日でした。
この日を通じて、渋谷でまた新しい何かが始まる予感がします。
さぁ、おとなりさんと何しよう。
撮影:加藤翼、大塚誠也
6月 GARAGE Program 実験報告会
プロジェクトの実験報告が終わると、参加者は登壇者への質問や2FのGARAGEの見学、事務局メンバーにGARAGE Program応募を質問するなどを、それぞれが思い思いに100BANCHの取り組みを知る時間となりました。
次回は【GARAGE Program応募者向け見学説明会&プロジェクト成果報告会】を6月26日(水)に開催します。
各プロジェクトの活動の様子を知りたい方や、GARAGE Programへの応募を考えている方は是非ご参加ください。