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もぎって食べたら、にがかった——2025年 今年の抱負!

soma no base 西来路亮太

2025年も未来に向けた実験を大胆に繰り広げる100BANCH。メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2025年 今年の抱負!:巳(実)のなる1年に」。

今日の執筆者は「土砂災害の起こらない森づくり」を目指す、soma no baseの西来路(らいらい)です。

輝く果実!ぜったい美味い実!?

明けましておめでとうございます。ソマノベースのらいらいといいます。

ソマノベースは、2019年に100BANCHに入居した「土砂災害の起こらない森づくり」を目指すプロジェクト。僕はそこで森を活かしたサービスや企画の開発と実装を担当しているメンバーの一人です。

普段は、土地のほとんどが森の和歌山県をメインの拠点としてます。出身ではないけど和歌山の居心地が良くて、大好きで……年末28日に地元の神戸に戻ったのに、除夜の鐘がなったと同時に「やっぱ今から帰るわ」と家族に言って和歌山に戻りました。

「あんた今から帰んの!?」って言われたけど、「1日から仕事があるから」って嘘ついて、車に乗り込みました。和歌山の森の中に自分が好きな滝があって、新年やしそこ行きたいってなんとなく思ったんですよね。

この時期の森の中は地獄。めちゃくちゃ寒い。

このキンキンに冷えた季節でも、森の中の植物たちはせっせと活動していて、ちょうど真っ赤や真っ黄の実をつけてます。緑の中でちゃんと映えるあの色になるのは、すごい進化やなっていつも思うんです。動物にちゃんと見つけてもらえる色が、目のない植物にどうやってわかったんやろうって。

そして自分も、森の中で一際目立つその実に釣られる。植物たちの手玉に取られる。
絶対そんなわけないのに、毎回のように「自分が初めて発見した美味い実だ!」と興奮して、すぐ口に入れる。

だいたいにがい。にがいどころか食えたもんじゃない。そんな実が森の中にある実の90パーセント。桃とかみかんとかほとんど奇跡ですよね。どうやって見つけたんや先人たちは。

2024年はそんな年でした。ソマノベースの2021年の会社化から3年目を迎えた年だったんですよね。

いろんなチャンスが巡ってきました。会社化して2年間和歌山で活動してきた僕は、東京にも半分拠点を置くようになりました。おっきなメディアからの問い合わせや、おっきな企業からの相談もあった。大チャーンス。まさに、輝く果実。

浮かれて手を伸ばしまくりました。ぜったい美味い。間違いない。
でも、にがかった。思っていることが思ったように伝わらなかったり、自信作の提案が通らなかったり。

なんでやねん!!!って思ってました。とは言いつつ若干気づいてもいたんですよね、「あーこれ俺があかんかもなあ」って。

食える実にする2025年

実の話に重ねると、食べ方を間違ったんですよね。

もちろん、実の中には毒があるものもあるんだろうけど、昨年もらった機会がそうじゃなかったことはわかってる。でも、人と人で、企業と企業だから、それぞれ思うことは違うし、置かれている状況も違う。目指している未来も、そこに向けて今やりたいことの考えも、それぞれある。だから、簡単にはいかない。もっと、視点を広げなきゃいけない。

今更気づいたの?そうです、今更気づきました。

例えばみかんも、元はめっちゃにがかったかも。いろんな森のにがい実を食べて、その中で食べれそうなものをちょっとずつ育て方を変えてきたから、美味いみかんを今食えてるかも。

今年は巳年。脱皮を繰り返していくから、成長につながる年らしいです。「巳(み)」って読めるから、実る年らしいです。

今年は食える実にする年にしよーっと。

 

メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2025年 今年の抱負!:巳(実)のなる1年に」をお届けしています。他のメンバーによる記事は以下のリンクからご覧いただけます。若者たちの熱や未来への兆しをお楽しみください。

https://100banch.com/magazine/resolution2025/

 

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