物と人との関係を問い直し、「片付けなくていい家」をつくりたい!

Sloppy Saves the World

プロジェクト概要

私たちは、片付けから社会を解放することを目指すプロジェクトです。
特に、「物を元に戻す」という行為に注目します。もし「物を元に戻さなくても成立する家」があれば、人は片付けから解放されるのではないか?そんな仮説を探究し、「片付け」という考え方そのものを根幹から転換することを目指しています。

  • 食クラシ
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動機

幼少期より、片付けが嫌いだった。なぜ一度使ったものを、また使うにも関わらず、わざわざ元に戻さなくてはならないのかがわからなかった。周囲にも怒られていたし、自分もなくしものなどで困っていたのだが、それを「片付けをする」という方法で解決すべきだとはどうしても思えなかった。臨床心理学を学び、一部の精神障害では「片付けができない」ことが診断基準にまでなっていることを知り、「なぜ片付けなくてはいけないのか?」の問いが強まった。片付けをわざわざしなくても、「片付けなくていい家」さえあれば、障害で苦しむ人は減るのではないか?

仮説

「物を元に戻す」という行為を徹底的に不要にした家を発明することができれば、片付けの悩みから人類が解放されるのではないか。

実験

「物を元に戻す」ではなく、「物と共に生きる」ことを考えた生活の在り方を見つけ出す。
①「人が物と共に生きる」という観点でいろいろな人の生活を共に振り返り、物との関わりがどう変化して見えるかを確認すること。
②その結果を集約し、「片付けなくていい家」に必要なものを抽出すること。
③実際に模型を作り、人々とビジョンを共有してみること。

目標

実際に形にしてみる。
①人の生活を振り返るインタビューイベントを実施。
②「片付けなくていい家」というのがどういう家なのかを言語化、企画書化。
③模型を作ってみる。

未来

全ての人が、「片付け」に悩まされることなく、家で安心して過ごせる。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    小さな頃から変人で、心配した親がインターナショナルスクールに通わせる。しかしどこに行ってもやはり強烈に変であり、行く先々でいじめに遭うも、「この子の変さは大事にした方がいい」と力説してくれる先生に守られ、あまり自分のマイペースを直そうとはしないまま育つ。大学進学やインターンで直るかと思いきや、むしろ変であることを買われることが増えたため、最近は諦めてマイペースな自分をそのまま活かす方法を考えている。そして、「そのまま活かす」は片付けにも適用できるんじゃないかと考え始めた結果、昔からずっと抱いていた「なんで元に戻さなきゃいけないんだろう」という疑問とつながり、このプロジェクトに至る。
  2. 渋谷の街のエピソード
    東大の駒場キャンパス近くに住んでいた頃は、よく散歩がてら渋谷の街を歩いていた。特に渋谷のカラオケ店に通い詰めており、バイトをしていたこともある。終電を逃しては家まで歩いて飲み直していた記憶がある。
  3. メンバーたちの意外な一面
    雰囲気や経歴はみんなちゃんとしているけれど、やはり全員どこかマイペース。やる気の出ない仕事を振ると返信が途絶えるため、リーダーとしては仕事振りに一苦労しているが、メンバーのそういうとてもわかりやすいところを愛おしくも思っている。そして多分私も彼らから同じことを思われているように感じる……。
  4. 意気込みをお願いします!
    サボることには本気です。よろしくお願いします。

プロジェクトメンバー

  • Sloppy Saves the World リーダー / ずぼらお片付けセンター 代表山口莉絵

    東京大学を8年かけて卒業。現在は山梨大学大学院修士1年。「『怠惰』が個人化・障害化される構造とは」をテーマに、質的心理学・当事者研究分野の研究を行っている。2020年に本プロジェクトの前身となる団体、「学生団体 ずぼらのメガネ」を立ち上げ、2024年に片付けについて専門で研究開発とサービス提供を行う団体「ずぼらお片付けセンター」を立ち上げた。また、合理的配慮が国立大学で義務化された直後に入学した発達障害・精神障害当事者でもあり、修学・研究と並行して、合理的配慮の制度拡充を目指した発信・交渉も行っている。

  • Sloppy Saves the World 経営企画/マネージャー高田心

    新卒で入った会社で、人のポテンシャルが活かされずに辞めていく姿を見たことから、
    「人が自分らしくいられる環境」に関心を持つ。片付けができないという事実を手放すことで、人が自分らしく生きられるように、という理念に共感しプロジェクトに参画。「何を」よりも「誰と」を大切にしている。現在、税理士資格の勉強中。

  • Sloppy Saves the World 開発担当金子照由

    東京大学大学院にて、建築情報学を専門に研究と設計を行っています。建築や家具は生活する上で最も大事な環境であり、生活の在り方をかたちづくるといっても過言ではありません。しかし従来の建築生産では、ひとりひとり異なる生活スタイルに対して、ひとつひとつ建築をつくることはできませんでした。それゆえマジョリティのための建築計画が「標準設計」として研究され、現在のLDKなどのカタログ化された住宅が安く提供されるようになった一方、私たちは生活スタイルを「標準」化しないといけなくなりました。私は、デジタル技術を建築に活用することで、以上のような従来のproduction for mass(大衆のための生産)からproduction for individual(個人のための生産)に変えることができると考えています。

  • Sloppy Saves the World 開発担当野田高慶

    体調を崩しがちで、大学卒業までに人よりも長く時間をかけた中で、「普通」とは何かをずっと考えてきました。そんな自分にリーダーが声をかけてくれ、世間の言う「普通」を目指すのではなく、それぞれが自分自身のままで生きやすい社会にしたいという理念に強く惹かれ、参加に至りました。自分の持てる力で少しでも社会を生きやすくしたい、という思いで活動しています。

  • Sloppy Saves the World インターン/インテリアデザイン鈴木萌

    上智大学在学中。高校時代に苦手だった机の片付けに向き合い、成績や気持ちの変化を実感したことを機に学生団体「ずぼらのメガネ」に加入。家具販売アルバイトの経験も踏まえ、「片付けなくていい家」を建築学と心理学の視点から探求することに期待と関心を持ち、インターンとして参加している。

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