空き家の価値を見直し、役目を終えた家の思いを未来へつなぐ!

ReFamily

プロジェクト概要

私たちは、空き家を「眠った資源」ではなく、そこに暮らしてきた人々の思い出や記憶を未来へつなぐことを目指すプロジェクトです。
ReFamilyは、空き家に残る思い出や記憶を丁寧に可視化し、元の所有者の不安をやわらげながら、次の家族や地域へ橋渡しする仕組みをつくります。単なる不動産ではなく「思いが循環する場所」として空き家を再定義し、活用の障壁となる「心のモヤモヤ」に寄り添います。まだ住める家を未来につなぐことで、空き家を取り巻くさまざまな課題の解消に取り組んでいきます。

  • 食クラシ
  • 07家(ウチ)は心身を癒すサンクチュアリとなる
  • 08ものはこころをつなげ通じ合うメディアとして存在する
  • #空き家
  • #記憶
  • #モヤモヤ
  • #わくわく
  • #101期

動機

ReFamilyの始まりは、父が空き家の所有者になったことがきっかけでした。祖母が暮らしていた大切な家が、管理や維持の負担によって「困りごと」へと変わっていく姿を目の当たりにし、「どうすればこの家を未来につなげられるのか」と自分に問い続けました。そして、多くの所有者が「思い出が詰まっているからこそ手放せない」「でも、このまま放置もできない」という葛藤を抱えていることに気づきました。空き家問題は所有者だけではなく、さまざま人がモヤモヤを抱えるものだということを実感しました。日本では空き家が増え続け、社会問題として語られることが多いですが、見方を変えればそれは「新しい暮らしを迎える余白」であり、「人と地域をつなぐ可能性の場」でもあると考えています。そんな気づきから私は、「空き家の手放し方に新たな選択肢を届ける」「役目を終えた家に新たな未来を届ける」仕組みをつくりたいと考えるようになりました。

仮説

空き家は「もったいない」「危険」「地域の迷惑」といった複雑な感情を抱かせます。空き家を「活用できるか、できないか」という視点で語られることが多い現代社会。しかしそれは、空き家問題が深刻すぎて手をつけることが難しいからではないでしょうか。
空き家には、建物としての価値だけでなく、そこで暮らしてきた人々の思い出や記憶が宿っています。その思い出は、所有者にとっては手放すことのできない大切なものであり、新しい住まい手にとっては受け取ることで暮らしに温かさをもたらす大きな価値を持っています。
たとえば、もともと住んでいた家族の記憶や物語を可視化し、新しい住まい手につなぐことができれば、それだけで所有者は安心して手放すことができ、住み手は家に愛着を感じ、地域には人と人をつなぐ温かい循環が生まれます。「思い出を循環させる」という体験が、空き家の価値観を揺さぶり、役目を終えた家が再び誰かの暮らしに生きる——これがReFamilyの仮説です。

実験

空き家を「役目を終えた家」ではなく、再び誰かの暮らしを支える存在へとつなぎ直すための実験を実施。

1. 思い出を蓄積・可視化するサービスの開発・運用
2. 空き家マッチングプラットフォームの開発・試験運用
3. 法人・地域と連携した活用モデルの検証

目標

ReFamilyでは、空き家に宿る記憶や想いを丁寧に可視化し、それらを未来へと橋渡しする仕組みを社会に実装することで、空き家が「思い出の循環拠点」として生まれ変わる文化を広げていくことを目指します。思い出を尊重した空き家の継承モデルを確立し、所有者の心の負担を軽くしながら、新しい住まい手や地域へと自然につながる体験を提供していきます。それにより、空き家の価値観を転換する新しいスタンダードを生み出すことが私たちの目標です。

未来

思い出の詰まった家が、役目を終えた途端に眠ってしまう——そんな日本の空き家の現状を変えたい。空き家を「役目を終えた場所」から、人の思いと地域資源が循環する新たな価値の拠点へと転換する社会の実現を目指します。私たちが生み出す空き家活用のモデルが次の世代へと継承され、空き家問題にモヤモヤを抱える人がいなくなる未来をつくっていきます。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    小さい頃からおしゃべりが大好きで、老若男女問わずさまざまな人と話しながら育ちました。おばあちゃんの家にあった洋服を作るミシンを見て、作りたいものを形にするおばあちゃんの姿に憧れ、ものづくりにも夢中になりました。どんな思い出も心にずっと残ってほしいという思いを持ちながら、日々暮らしてきました。
  2. 渋谷の街のエピソード
    モヤモヤを形にしたい時に、よく渋谷でエネルギッシュな方々と会って話して、たくさんの影響を受けた思い出が詰まった場所です!
  3. メンバーたちの意外な一面
    弥来は生まれた時からおしゃべりなのに、突然人見知りを発揮します!
  4. 意気込みをお願いします!
    この3カ月間は、とにかく全力で、空き家の活用に新たな一歩を踏み出しやすくなる新しい選択肢をつくり、役目を終えた家にも新しい可能性を届ける仕組みを作ります。

プロジェクトメンバー

  • ReFamily リーダー竹中弥来

    愛知県大府市出身。現在は大学を休学し、挑戦したいことに挑戦中。幼い頃から「ごみ問題」や「もったいない」に強い関心を持ち、インターンやプロジェクトに積極的に参加。ワクワクすることがとにかく大好きで、「やりたい」「気になる」と思ったらすぐに飛び込むタイプ。空き家問題への興味をきっかけに、ReFamilyを立ち上げる。

  • ReFamily クリエイティブ担当藤田晶子

    静岡大学情報学部杉山研究室に所属。メディアデザインや情報社会学を学んでいる。地域に根付いた思い出のランドマークを点群データを用いてアーカイブするオープンマップや、3D化した貴重な楽器をVR空間で演奏できるシステムの企画・開発に携わる。自然や旅行が好きで、地域の文化や魅力に触れることを楽しんでいる。

  • ReFamily 不動産取引担当立元久史

    2021年京都大学工学部卒業。大手建設会社で施工管理やDX推進に携わり、宅地建物取引士の資格を持つメンバーです。現在はベンチャー企業の取締役として事業開発にも関わり、建築・不動産・経営の視点からプロジェクトを支えています。

  • ReFamily エンジニア担当竹ノ内悠

    愛媛県松山市出身、九州大学共創学部4年。サステナビリティが根付く北欧の文化と生き方に惹かれ、スウェーデン・ウプサラ大学へ1年間の交換留学を行う。帰国後、社会課題解決への第一歩を「楽しさ」を通して後押しすることを目指すプロジェクトを立ち上げ活動している。旅が好きでこれまで18カ国を訪れる。

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