
100BANCH farm
みんなでつくってみんなで食べるシブヤ系循環型農園
100BANCH前の移動型の農園「100BANCH farm」。渋谷のまちで野菜を育て・収穫し・料理して・食べる、という循環をめぐらせる実験・実装として、2022年から取り組みを続けています。
今回はそんな100BANCH farmの春の収穫祭として、「摘みたてハーブのTEA PARTY !」を開催しました。100BANCH farmからローズマリー、オレガノなどのハーブを摘んでオリジナルブレンドティーを楽しみながら、冬から育ててきた野菜の収穫、夏野菜の種まきも行いました。当日の様子を、100BANCH事務局の堀田がお届けします。
こんにちは。100BANCH farmの運営を担当している事務局の堀田です。
100BANCH farmは農と食を媒介に地域のつながりを育むことをテーマに活動しており、特に地域コミュニティにおける贈与経済のきっかけとして「農」というカルチャーを活用できないかと、日々実験と実装を繰り返しています。
猛暑を乗り越えてすくすくと育ってくれた夏野菜から、パクチーやローズマリー、コモンマロウなどのハーブ類、そして人参やレタス、ケールなどの野菜に植え替えを行った昨秋。それから冬の期間、ぐっと冷え込み雪がちらつくこともありましたが、じっくりと育ててきました。少しずつ気温が上がり、ハーブ類も伸び始め、人参も元気になってきた3月。それらを楽しんでもらおうと「春の収穫祭-摘みたてハーブのTEA PARTY!-」を開催しました。
今回の収穫祭では、100BANCH farmから摘み取ったハーブを使ったティーパーティーをメインコンテンツに、昨秋から育ててきた野菜の収穫体験や今夏に向けた夏野菜の種まきも実施しました。
まずはローズマリーを100BANCH farmから摘み取り、少しゆすいでそのままお湯の中へ。ふわっと爽やかな香りが広がります。この日は小雨が降り続く生憎の天気だったものの、じんわりと体の中からあたたまるハーブティーにほっと一息。ローズマリーには血行促進や集中力、記憶力の向上という効能があるそうです。
偶然100BANCH前を通りかかった子どもたちは人参やレタス、ケールなどの野菜たちに興味津々でした。じっくりと眺めた末にお気に入りの人参を1本決め、土から引っこ抜くという収穫体験。人参が土から抜けた瞬間の弾けるような笑顔が印象的でした。渋谷で野菜の収穫ができる場所はそう多くはないはずです。ほんの数分の収穫体験でしたが、貴重な経験になったのではないかと思いつつ、改めて都市部における「農」との距離の遠さを感じる時間になりました。
そして今夏に向けて、枝豆やサラダかぼちゃ、白ナスの種を用意。参加者の皆さんと一緒に苗ポットに土を入れ、それぞれ好きな種をまきました。野菜の形をしたカードにメッセージを書いて苗ポットに添えて完成。参加者各々の願いが込められた種は力強く育ってくれること間違いなし!
天候の影響で予定よりも早めに終了することになりましたが、子どもたちや近所にお住まいの高齢の方、近くのホテルに勤めていらっしゃる方などさまざまな出会いがありました。中にはかなりの頻度で100BANCH前を通っていながら、100BANCH farmの存在には気が付かなかったという方も。ケールを収穫して少しお話ししましたが、「今度からちょっと気にかけるようにしてみるね」という言葉をいただきました。
小さな一歩ですが、こういったことが少しずつ積み重なっていくことでコミュニティが形成されていくのだと思います。多くの人が行き交う渋谷のまち。子どもも大人も、日本人も海外の方も、地域の方もたまたま近くに来たという方も、みんなで育てる農園を目指します。
「みんなでつくって、みんなで食べる」が100BANCH farmのコンセプトです。みんなが農家であり、消費者でもある農園。たくさんの人に見守られながら、ときには共に作業をしながら、「農」のある生活を渋谷からつくっていきます。
また、100BANCH周辺の渋谷川沿いのエリアでは、Spiral Clubさんによるビオトープ、NPO法人アーバンファーマーズクラブさんによる渋谷リバーストリートファームなどさまざまな取り組みが行われています。どれも渋谷のまちで自然に触れることのできる素敵な取り組みです。そういった方々との連携も視野に入れながら、100BANCH farmのコミュニティを育てていけたらと思っています。
以下のリンクまたはQRコードより、LINEのオープンチャットに入ることができます。オープンチャットでは、100BANCH farmの日々の様子を発信したり、収穫祭などのイベント情報をお知らせしています。
オープンチャット「🌱100BANCH farm お世話日誌🌱」
参加コード:100BANCH