• イベントレポート

インテリアとしてのHome Bioreactorでバイオテクノロジーを日常へ——DESIGNART TOKYO2024を終えて

AgriBioPodsは、バイオテクノロジーを日常生活に溶け込ませることを目指すプロジェクトで、「家庭用バイオリアクター」の開発に取り組んでいます。この装置は、環境負荷を軽減する未来の食生活を実現するため、家庭で食用細胞を育成できるインテリアとして開発を進めています。

DESIGNART TOKYO2024では、最新作「Home Bioreactor」を展示し、多くの来場者からフィードバックを得ました。その模様をAgriBioPodsの丸山がお伝えします。

 

プロジェクトの概要

細胞農業は、環境負荷の軽減や食糧問題の解決策として注目されています。AgriBioPodsはこの技術を応用し、「細胞を育てて食べるインテリア」という新しいコンセプトを掲げ、その可能性を広げ、日常の家庭で細胞培養を楽しむ仕組みを提案しています。

今回の展示では、「家庭用バイオリアクター」をリビングに置けるインテリアとしてデザイン。機能性と美しさを両立した、持続可能な未来の食卓を目指し、展示を行いました。

 

インテリアとしてのバイオリアクター

従来の産業用バイオリアクターの無骨なデザインから脱却し、家庭で愛されるインテリアとして進化させることが目標の一つです。前回のナナナナ祭で展示を行った際、来場者からは「動きや変化があればもっと魅力的になる」「家に置くには大きすぎる」との声が多く寄せられました。
今回の展示では、リラックス感や視覚的な楽しさを意識し、よりコンパクトな形へと進化したバイオリアクターを展示しました。

 

動きを加えて、デザインを進化

今回展示した新型バイオリアクターは、チューブ型のデザインを基に、細胞や空気が動く様子を見せる仕組みを取り入れました。さらに卓上にも設置可能なコンパクトなサイズに仕上げ、より身近に感じられるインテリア性を強調しています。

印象的だったのは、多くの来場者が細胞の動きを近くで興味深く観察しており、また長時間眺めている人もかなり多くなったことです。より興味を引くデザインへと進化させることができました。

 

今後の展望

次なるステップとして、実用性も追求したいと考えています。特にIoT機器としての要素を取り入れた「Smart Home Bioreactor」の開発を目指しています。

アート性と科学の融合をさらに深め、新しい展示企画に向けた準備を進めていきます。
引き続きAgriBioPodsの挑戦にご期待ください。

 

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