生活に溶け込む「家庭用バイオリアクター」でバイオを身近に
AgriBioPods
生活に溶け込む「家庭用バイオリアクター」でバイオを身近に
バイオテクノロジーを身近にすることを目指すプロジェクトAgriBioPods。バイオ系プロジェクトが複数集まる100BANCHで彼らが取り組むのは食用の細胞を育てる装置「家庭用バイオリアクター」を開発し、バイオを日常生活の中で活用していく未来を描くことです。
ナナナナ祭2024では「家庭用バイオリアクター」を展示し、スピルリナという「微細藻類(海藻のなかま)」の細胞を育てて食べる「細胞農業」の疑似体験を来場者の方にしてもらいました。その模様を、AgriBioPodsの丸山がレポートします。
バイオをもっと身近にすることを目指すプロジェクト「AgriBioPods」です。ナナナナ祭では、「細胞を育てて食べるインテリア」を展示しました。
現代の食生活がもたらす環境問題や食糧問題に対する新しい解決策として細胞農業が注目されています。私たちはこのテクノロジーを応用し、「家庭用バイオリアクター」を使って食用の細胞を家で育てて食べる。また栽培中にはインテリアとして楽しむ新しい食の形を体験できる展示を行いました。これにより、持続可能な社会の実現を目指す未来の食生活を描き出しました。
家庭用バイオリアクターの展示
プログラムでは、現在開発中の「家庭用バイオリアクター」を展示し、スピルリナという微細藻類の細胞を育てて食べる「細胞農業」の疑似体験を提供しました。来場者は、この新しい体験を通じてバイオテクノロジーの可能性を体感し、最後には実際にスピルリナを試食することができます。
また、バイオチーム(100BANCHのバイオ系プロジェクト)では他にも作品や料理を提供しており、空間全体を使った体験型展示が行われました。単なる視覚的情報にとどまらず、五感を使ってバイオ技術の魅力を感じることができたのではないでしょうか。バイオテクノロジーが日常生活に浸透した世界をイメージしていただけたなら嬉しく思います。
この企画を実施した理由は、プロダクトを作る中でユーザー体験の作り方を模索している中で、細胞農業によって家庭で作ったものを食べるという体験の価値やインテリアとしての価値を評価したかったからです。バイオ技術を活用した家庭菜園の未来を見据え、その可能性を探るために行われました。来場者の方々から多くのフィードバックをいただくことができ、得られた知見をもとに、活動をさらに充実させ、バイオ技術の普及と新しい食体験の提供に努めていきます。
ナナナナ祭で得た繋がりを発展させ、今後はより多くの場所で展示を行い、ユーザーの声を集め、魅力的なプロダクトを生み出していきたいと考えています。ご興味を持った方はご連絡いただけると嬉しいです。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!