• イベントレポート

素材の持つ可能性を示していくために「AL_YAGURA」を通して〜──ナナナナ祭2024を終えて

LifehackMaterialは「素材」の使い方・使われ方を見つめ直し、そのポテンシャルを引き出すデザインを行うプロジェクトです。身の回りに存在するすべてのモノを素材として捉え、新しい「モノの見方・使い方」を伝えています。
彼らが今回着目した素材は、アルミフレーム。ナナナナ祭2024ではアルミの椅子「AL_CHAIR」をはじめ、他素材も交えながら、来場者が素材に入り込めるインスタレーションを展示しました。その模様をLifehackMaterialの五月女が振り返ります。

展示背景

はじめに

素材の研究、デザインをするプロジェクトLifehackMaterialの五月女健翔です。私たちは身の回りに存在する全ての素材が大きな可能性を秘めていると考えており、素材の可能性を引き出すデザインを活動として行っています。

ナナナナ祭では

ナナナナ祭2024では、リサーチを通して発見したアルミフレームという素材を中心に様々な素材が散りばめられたインスタレーション型の展示を行いました。展示では、AL_chairやAL_lampなど、これまでの成果物のフィードバックを得るだけでなく、アルミフレームを含めた様々な素材の可能性を来場者に伝えることを目的としていました。

「AL_chair(ver1,ver2)」

「AL_lamp」

 

当日の様子

ナナナナ祭縁日DAY1はあいにくの雨でした。「AL_YAGURAの見せ所!」と意気込んだものの、屋根がわりに張ったシートに雨が溜まり、鍾乳洞のように、、、それはそれで面白いと捉え、なんとか乗り越えた初日でした。

ナナナナ祭縁日DAY2、DAY3は時折小雨が降るものの、晴れの時間がながく、多くの来場者とコミュニケーションをとることができました。普段あまり意識することのない素材について新しい視点を持つことができたという来場者の言葉から、素材の可能性を伝えるというナナナナ祭での目的の手応えを感じました。他にも「純粋にアルミフレームで制作された椅子や照明のデザインがかっこいい」「販売はしないのか」などの声をいただき、改めて製品の販売を検討する良い機会となりました。

「ブースの全体図」

「来場者にプロジェクトの説明をしている様子」

ゴザに印刷したプロジェクトの情報も好評でした。

設置した自撮りスポットも機能しており、AL_YAGURAを見にきた記念写真をこちらで撮る方もいました。

日中はなかなか目に止まらなかったAL_lampも、夜になると一際目を惹くようになり、1日を通して、常に勝負できる作品がある状態を維持できました。

「日が沈んだ渋谷を照すAL_lamp」

全体を通して、ナナナナ祭は私たちが目指す「素材の新たな可能性を探る」というテーマの重要性を再確認させてくれる晴れ舞台となりました。

 

ナナナナ祭を振り返って

実はナナナナ祭が始まる前に、「展示が単なる作品の紹介にならないようにしよう」という話をメンバーとしていました。ナナナナ祭本番では、多くの方が、普段見過ごしてしまう素材にも興味を持ち、新しい使い方やデザインについて考えるきっかけを得てくれたのを目にすることができました。作品を展示するだけでなく、来場者の創造力を刺激する場になったこと、素材の持つ多様な可能性を探求することの楽しさを来場者に伝えられたことを嬉しく思っています。

 

今後の展望

今後もLifehackMaterialは、さまざまな素材を探求し、制作物を通じてその可能性を引き出していきたいと考えています。

AL_chairの販売が実現した未来では、より多くの人々に素材の魅力と可能性を伝えることができると考えているので、販売の可能性についても真剣に考慮し、多くの方に私たちのデザインを手に取ってもらえるよう努めていきます。

 

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