• リーダーインタビュー

メンズユニットをプロデュースしエンターテインメント界に巨大なインパクトを

空前のアイドルブームがひと段落し、ガールズアイドルシーンでは安定的に素晴らしいグループが出てきて市場も成熟しています。その一方、メンズシーンはまだまだ需要に対しての供給が不足していると感じています。

100BANCHには、エンターテイメント×デジタル領域に新しい価値を創造しているプロジェクト「Dawn of the men」があります。Dawn of the menは、メンズシーンの現状に革命を起こすべく、エンターテインメント界に巨大なインパクトを与える「渋谷発」のメンズユニットグループの発掘・育成をしています。

なぜあえてメンズユニットをターゲットしたのか。大企業ミクシィを退職してまで本プロジェクトを発足させ、100BANCHに辿り着いた理由は何なのか。リーダーを務める島 裕晃の情熱の根源に迫ります。

メンズユニット市場を拡大したい!プロジェクト発足のきっかけ

——プロジェクトの概要を教えてください。

Dawn of the menはメンズユニット領域の市場拡大を目指し、エンターテイメントのリアルイベント事業とプロデュース事業の二本柱で活動を行っています。わたし達は、株式会社エムドーンとして法人化もしています。

——なぜメンズユニットの市場に注目したのでしょうか。

前職でアイドルのライブ配信プラットフォームを作っており、そこでメンズユニットの勢いを感じたことがきっかけです。

アイドルと言うと、異性のグループのファンになるのが多くのケースだと思うのですが、メンズユニットのライブを見ていると同性なのにワクワクしたことがありました。これをキッカケに男女問わずみんなを惹きつけるユニットを自らプロデュースしてみたい!と思いました。

また、メンズユニットはガールズユニットの20分の1の人数規模であると言われており、この数字を見てもチャンスを感じました。

——新卒で入社して9年間勤めた企業の退職に踏み切るほどの想いの強さだったのですね。

前職では何一つ不自由がない安泰な環境でしたが、起業にチャレンジしたいという気持ちはずっとありました。

そこで、成長のチャンスがあり、自分がこれまで培ってきたデジタルマーケティングのスキルを活かせる市場を見つけたので、このタイミングかな、と。

起業して毎日思います。スタートアップは挑戦するか、死ぬかしかない。でもそのヒリヒリ感が生きている実感を与えてくれています。無駄に生きるぐらいなら、派手に死んだ方がいいって(笑)

何より人生は一度切りですし、後悔のないよう思い切って決断しました。

 

ビットバレー渋谷の地の利を得る

——退職から、どのような経緯で100BANCHに応募するに至ったのでしょうか。

2017年12月に登記を完了させてから、まず直面したのは作業場所と資金の問題です。

マンションの一室をオフィスにすることも考えましたが、交通の便が良い都内だと家賃も高く、区立図書館や大学の学食、Wi-Fiのあるカフェなどを転々と移動しながら作業していました。

そんな毎日を過ごしているとき、友人が100BANCHの存在を教えてくれたのです。連絡を受けた当日には、100BANCHの見学に来ていましたね。

渋谷という好立地に作業場所を構えられるという利点に加え、100年後の未来を作るという理念にも共感できる。すぐに応募を決めました。

——実際に100BANCHを拠点に活動してみて、メリットは感じましたか。

今渋谷はIT関連のベンチャー企業が集まる「ビットバレー」とも呼ばれており、デジタルといえば渋谷、という認識が広まっています。

スタートアップ界隈では第一の拠点である渋谷で作業ができるのは、非常に便利です。

加えて、自分自身がもともと渋谷生まれ渋谷育ちだったこともあり、慣れ親しんだ場所でもあります。100BANCHを卒業しても渋谷を拠点に活動したいと思っています。

 

多種多様な100BANCHプロジェクトメンバーとの化学反応

——100BANCHの他プロジェクトとの関わりはありましたか。

OTACREATORS」のプロジェクトリーダー・下西 竜二さんとは業界が被っているので、よくコミュニケーションをとっていました。

また、自分はデジタルマーケティング分野には知見がありましたが、クリエイティブ分野は弱かったので、デザイン領域のプロジェクトメンバーとお互いの弱点を埋めるような形で情報交換をしていました。

Dawn of the menは高校生や若者向けのユニットをプロデュースするプロジェクトです。100BANCHで周りを見ればターゲットとなる年齢層の若者が多く、意見を気軽に知ることのできる環境は貴重でした。

100BANCHはジャンルを特定せず、多様なプロジェクトが集まる環境であり、これが大きな特長であると思います。

——各プロジェクトのサポートを行うメンターとの印象的なできごとはありますか。

デジタル戦略を使ってメンズユニットを育てていく上で、クラウドファンディングは必要不可欠の知識でした。

そこで、メンターにはその分野の第一人者であるサイバーエージェント・クラウドファンディング取締役の坊垣 佳奈さんに付いていただきました。坊垣さんからは「ユーザーとのコミュニケーションやエンゲージメントの方法など、ファンとの絆を深くするための様々なアドバイスをいただきました。

また、パナソニック株式会社の大島光昭さんには、技術面の支援をいただいております。自社のAR技術をご紹介いただき、スマホをかざすと好きなユニットのメンバーが画面に現れ、一緒にチェキが撮れるブースをイベントに導入しました。

この技術のイベントへの導入は世界初とのことで、大盛況でした。

 

一人ひとりが、自力で輝ける時代に

——最後に、「Dawn of the men」の活動を通じて、どのような100年後の未来を創造していきたいですか。

Youtuberやインスタグラマーの出現を見れば一目瞭然ですが、今はデジタル技術の発達によって、一次生産者と消費者が直接繋がり始めています。

エンターテイメント業界も、芸能事務所に入らないと活躍できない時代から、頑張りたい人が頑張っただけ報われる時代に変化しうるのではないかと考えています。その実現に貢献したいです。

役者やモデルではなく、あえてユニットのプロデュースに特化しているのは、個人の資質に関係なく、プロデュースやマーケティングの手法次第で活躍の幅を広げられると思ったのが大きな理由です。

いずれは、プロデュースしたユニットにノウハウを与えていき、セルフプロデュースできるまでに育てて上げたいですね。

 

撮影:岩本良介

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