「ポイ捨て」を、街で一番エキサイティングな「広告メディア」に変える。

BinGo
「ポイ捨て」を、街で一番エキサイティングな「広告メディア」に変える。
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BinGo リーダー/株式会社WASABI CEO 木戸洵成

公共建築の最後に、住民が立ち会える仕組みを社会に実装する。
私たちは、公共建築の終わりに住民が立ち会える社会を当たり前にするプロジェクトです。
全国の解体・建替予定の公共建築をマップで可視化し、住民が早い段階からその建物の行く末を知り、関われる場をつくります。日本では2033年までに公共建築の過半数が築50年を超え、今後30年間で176〜195兆円規模の更新費が見込まれています。しかし、多くの住民は解体や建替えを決定後に初めて知るのが現状です。みおくりは、解体・保存・建替えのいずれであっても中立的な立場で、住民が建物の終わりに立ち会える時間をつくることを目指します。さらに、思い出展示やワークショップなどを通じて「見送りの場」をつくっていきます。
子どもの頃に遊んだ公園や通った小学校が、いつの間にか解体・建て替えられていた。「最後に行きたかった」「写真も残っていない」。その「見送れなさ」に、ずっと違和感がありました。建物が消えるとき、そこに積み重なった時間も一緒に失われてしまいます。
この4年間、建築物の終わりに住民がどう関われるかを追ってきました。学部では空き家利活用を研究し、卒業後も個人PJ「Nocotugu」(AI・自転車カメラを使った住民参加型空き家管理)を足立区で継続しています。しかし続けるうち、「利活用先を提示する」アプローチは都心では機能する一方、出口を描きにくい地方の物件は救えないことに気づきました。
そんなとき、丹下健三設計の香川県立体育館が解体されると知り、「残してほしい」と思いました。しかし、調べるほど、耐震性や財政面を考えれば行政にとっては解体は避けられない判断でもあると感じました。一方で、議会上程後に反対運動が起きたのは、住民が議会判断前に意思を伝えられる窓口がなかったからではないかとも思いました。
私が向き合いたいのは、「保存か解体か」という二項対立ではありません。解体・保存・建替えのどの選択であっても、住民が納得して見送れる場を、決定前からつくることです。私自身が欲しかった「最後に立ち会える時間」を、これから消えていく公共建築のそれぞれに用意したい。「みおくり」はその答えです。
仮説1:
現在の民意集約手段(パブコメ・住民説明会・公聴会)は、自治体内部で5〜10年の検討される計画に対し、計画素案後の約30日間の窓口に集中しています。みおくりが計画素案より早い段階から、「意志の重み指標」(人数×月額×平均継続月数)として住民の覚悟を翻訳して議会に届けることで、住民と行政の摩擦が減り、行政も説明責任を果たしやすくなるはずです。お金で議会判断を覆すのではなく、議論を場外(メディア・SNS)から議会の俎上に引き戻す効果を生み出せるのではと考えています。
仮説2:
住民意思集約の仕組みを自治体ごとに整備すると、システム・法務・モデレーション・広報などのコストが膨大で、結局導入が進みません。みおくり側でそれらを一括して担い、自治体側のTo-Doを年間10時間未満に抑えられれば、導入のハードルを大きく下がれると考えています。
仮説1:現在の民意集約手段(パブコメ・住民説明会・公聴会)は、3カ月で4つを実現したい
1. 住民意思集約PWA「みおくり」β版の公開(意志の重み指標・寄付フロー実装)
2. 渋谷区・幡ヶ谷社会教育館で小規模「解体祭」プロトタイプの実施
3. 渋谷区PoCを他自治体への横展開テンプレに整備(協定書雛形・議会説明資料等)
4. コアメンバーをあと2〜3名迎える(データ×デザイン×行政接続×地域コミュニティ×メディアの横断スキルを備えたメンバー)
1. 「みおくり」β版を公開し、解体予定マップ+意志の重み指標+寄付フローを実際に動かす
2. 幡ヶ谷社会教育館の閉館に合わせ、小規模「解体祭」プロトタイプを1件実施する
3. 渋谷区PoCを横展開テンプレ(協定書雛形・議会説明資料)に整え、2例目以降を新規開発ゼロで導入できる状態にする
4. メールアドレス・SNSフォロワーを獲得し、合同会社「みおくり」設立(2026年Q4を予定)の準備を整える
公共空間の意思決定に、住民起点の事前合意レイヤーが当たり前にある社会をつくりたいと考えています。学校、市民会館、図書館、公民館など、いま一斉に終わりを迎える日本の公共建築は、「住民が知ったときにはもう決まっていた」という状態で進んでいます。議会判断の前に住民の思いが可視化される仕組みがあれば、議会の判断はより説明しやすくなり、住民も建物が消える前に立ち会うことができます。この仕組みは、道路・橋梁・施設立地などにも展開できます。
建物が終わるとき失われるのは、躯体だけではありません。本を借りた日の思い出、住民票を取りに行った日の風景、体育館で応援した日の声ーーそうした街の集合的な記憶です。それらを、住民が立ち会える形で未来へ残していきたいと考えています。
miokuri リーダー川北大洋
2002年生まれ・茨城県つくば市出身。地元に居続ける自分に対し、県外に出た友達が解体されていく地元の景色を全く知らないことに違和感を覚え、本プロジェクトを始めました。地元に目を向けやすい日本を目指します。
miokuri メンバー渡邊雄樹
都市計画・まちづくりを専攻する修士1年。地方都市を中心に公共交通利用促進や市民参加の実践を行う傍ら、市民参加や意思決定の研究に取り組む。
滋賀県草津市では学生チーム「Rou-tie」およびUDCみなくさ学生スタッフとして公共交通とまち歩きを掛け合わせたイベントを開催。滋賀県大津市では「Storyeet Otsu」と称し中心市街地にストリートアートを施すプロジェクトを主催。まち歩き好き。都市はもちろん、郊外、農村、ニュータウン、商業施設まで、マイナー要素に惹かれてまちを歩き、魅力を見つけ、背景やまちづくりへの活かし方を考察する。
miokuri メンバー福本祐大
建築計画におけるAIモデル構築を研究する修士2年。建築テックベンチャーでのインターンなど、デジタルと数理から建築や都市を捉える一方、京都の一軒家に住み込みで民泊運営するなど、n=1のリアルな感情に向き合う、地に足をつけた活動も大切にしている。
miokuri メンバー吉葉鴻貴
マーケティング会社へのインターン、ホームページ制作、卓上照明のプロダクト開発等から小さく社会へ参画することを考えながら、現場アルバイト,設計事務所での模型アルバイト、照明会社での配灯計画等に参加し建築の建ち方を学んでいる。
プロジェクトページに掲載している内容は特段の脚注がない限り入居時点の情報です。