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災害とも共生できる未来を一緒に組み立てるーナナナナ祭2022を終えて

私たち「MOCK-PLAMO」がナナナナ祭で7/3、7/5、7/8 に行った『未来の避難訓練』では、「MOCK-PLAMOが製作した木製組立家具の組み立て」と「参加いただいた皆様同士で防災チームを作る過程」を体験してもらうイベントを開催しました。

出発地100BANCHからバラバラになった家具パーツを皆で持ち合って避難を行い、目的地まで運んだのちに、コミュニケーションを図りながら推理を行って組み立てを完成させるワークです。あえて組立の設計図や目的地などの詳細な案内情報を与えないことで、参加者同士の積極的なコミュニケーションを促すようなプログラムの設計を試みました。当日の様子を、MOCK-PLAMOの境悠作がレポートします!

未来の避難訓練スタート!:“オープニング→避難”

オープニングでは、私たちの今までの取り組みと100BANCHとナナナナ祭の概要に関する説明を行いました。その後に未来の避難訓練の全容を公開!

事前予約では予定していた15名の予約分は満席となり、実際にご参加いただいた方も7名ご参加をいただきました。私たちMOCK-PLAMOチームも少し緊張感を持ちながら、初回のブリーフィングを進めています。チームE(Earthquke/地震)とチームF(Fire/火事)の2チームでいざ出発…。

 

 

初回の目的地は100BANCHから歩いて10分程度にある『金王八幡宮』。参加いただいた皆様と一緒にパーツを運びながら避難を行いました。MOCK-PLAMOチームは補佐役として同行し、あくまでチーム内で話し合いながら目的地を目指すというルールのもと、渋谷の街をパーツを持ちながらダイナミックに歩いていきます。

 

共同作業のなかで理解する:“組立”

ついに金王八幡宮へ到着。

真夏日の高温の中、最初のブリーフィングにて伝えられた避難所に無事に辿り着き、早速組み立てワークの開始!事前に設計図が与えられているわけではなく、パーツの形状や穴の数から組み合わせをチームで推測し、コミュニケーションを図りながら組み立てていきます。

ここで一番大事なことは『自分だけで完結させないこと』。

組立という共通の作業を通して、はじめましての人たちがそれぞれの強みを活かし、補完し合いながらチームとしてまとまっていく様子は、当初の想定していた以上に面白く、私たちとしても大きな学びになりました。

 

 

チーム同士の連携を経て、ついに完成!

設計図がない環境にもかかわらず10分程度で組み立ててしまう参加者さん。

とても暑い日ということもあったので、完成後に少し休憩を挟み、皆さんに組み立てていただいた家具でのんびりお茶を一緒にいただきました。“組立”が無事完了です。

 

自己と他者を理解し合う:“対話”

次のワークがスタートです。

ここでは、避難や組立のように身体を動かす内容とは打って変わって、チームとして相手をより深く知り、自分のことを同じチームメイトに知っていただくためのワークを行いました。このワークでは「WHO AM I シート」という自身の好きなことや得意なことをまずシートに記入し、その上でチーム内で発表・対話をしていただきました。

 

 

避難→組立→対話のなかでお互いのことを知ってから、チームの内で隣に座る人のポジティブなイメージを言語化して送り合う「〇〇な人シート」に記入し、相互に言葉を送り合いチームメンバーの長所を知る機会を作りました。

 

その後、それぞれの強みを知り合った仲間同士で、オリジナルのチーム名を作るというワークを実施。2チームそれぞれ個性に富んだチーム名が生まれ、100BANCHに集まり見知らぬ人たち同士で不安気だった当初に比べて和気藹々とした雰囲気で無事に締めくくることができました。

当初は「家具パーツの運搬と組み立て」までを行う内容でしたが、「100年先の自主防災組織のあり方」を念頭にしたチームビルディングもワークショップ設計に組み込めたことがMOCK-PLAMOとしてとても大きな進歩でした。

全3回の開催の中で、防災対策を担当されている地方自治体の方の参加や海外からお越しいただき、非常に多様性を持ったイベントになりました。

ワークショップ参加後に改めて展示も見に来ていただいた方もいらっしゃいました。

今後の展開の可能性も強く感じており、今回の実証実験の中で得られた知見を活かして、社会実装へ向けてさらに前進させていきます!

 

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