white squat
余白に人は集う
空き家・空き地を白くし「まちのキャンバス」にする白占拠集団「white squat」は、3月1日から3月14日に株式会社EXxのモビリティ構想・実験に協力して空き地占拠イベント「アキチノキチ」を開催。「white squat」はイベントプロデュース、および空間デザインを担当しました。
当日の様子を「white squat」の代表・翁長宏多がレポートします。
何はともあれ、まずはこちらの映像をご覧ください。
コロナ渦でがらりと変わった生活様式。食のデリバリーは当たり前になり、店舗を持つことが必ずしも必要なものではなくなりました。
今後は食と情熱を載せたキッチンカーが走り回り、ほっと一息つける場所に人や食、キッチンカーが集まってくる未来が訪れるかもしれない。また、キッチンカーがドッキングできる間取りの家が立つかもしれない。そんな未来を妄想しながらwhite squatはキッチンカーや屋台が集まる憩いの場や遊び場を創り出しました。
今回、white squatはいつも使っているハケに加えて巨大な白いシートとスプレー、テープを手に取り、空き地の占拠を行いました。
突如白くなって行く空き地を近隣住民たちが不思議そうに見てくれました。設営から特異なこともあり、道端に設置しておいたチラシがみるみるなくなっていく奇跡も起こりながら設営をなんとか終えました。
白い家具と白いシートで浮かび上がった空間は壮観でした。
防炎シートでsquat!(占拠)
椅子もベンチも全て白く
白は余白であり可能性。これから生まれ出てくるための空白。そんな白の特性に触発され、アキチノキチの現場では同時多発的に様々な出来事が起こりました。
近隣住民の方が飛び入りでワイン屋台を出してくださったり、キッチンカー同士でコラボが決まったり、キッチンカーの方からのリクエストで看板を白く塗ったり。白を気に入って、初めて白い古着を買って遊びに来てくれたお客さんもいました。白と空き地だからこそ生まれるカオスが同時多発的に生まれた嬉しさがありました。
飛び入りで参加してくださったワイン屋台
キッチンカー同士のコラボ
ロングポテトを買いに来たおじいちゃん
n回目の泥との戦い
そんな同時多発的カオスにより、設営から最終日まで空間は変容し続けました。白いキャンバスに何度も絵の具を重ねて絵が変容していくように、それぞれが影響を受け合いながら1つの空間を構築していく。設営後と、イベントの始まり、イベントの中間、終了間際それぞれで全く異なった配置、顔を見せました。
squat前
squat直後
イベント序盤
根津ですっかり話題になったイベント終盤
今回は空き地を白占拠することで、様々な人に訪れていただきました。空き地に占拠することでキッチンカー、モビリティの様々な可能性を発見することができました。イベントにご来場いただいた皆様、ご協力いただいた皆様ありがとうございました!
white squatは今後も空き家・空き地を白占拠していきます。あなたのお持ちの空き家・空き地がございましたら是非ご連絡ください。一緒にwhite squatしましょう。
こちらのメールアドレスにお気軽にお問い合わせください!
white squat @根津
構想:株式会社EXx
企画・空間プロデュース: white squat
設計・施工:tea break
運営:ねづくりや