100BANCH festival 2021ナナナナ祭

Willから未来はつくられる――。ナナナナ祭2021のオープニングを飾る「こんにちは未来」では、第一部で4年間の100BANCHの軌跡を振り返り、メンバーのWillによって、メンバー自身の手でつくる未来について議論します。
第二部では、今年のナナナナ祭について発表。出発式も兼ねて、渋谷キャラバンの開催テーマや特徴、参加メンバーのチャレンジポイントを紹介します。

100BANCHには、既成の常識にとらわれず自由な発想で場づくりを行うプロジェクトが数多くある。公共空間での演劇、空き家の塗装、即興で仮設の遊び場づくり、街中フードコート化計画――。100BANCHメンバーたちは従来の境界線（ボーダー）を飛び越え、まちなかで数々の実験を繰り広げる。彼らはなぜ、そのような場づくりに取り組んでいるのか？彼らの頭の中にはどのような未来のまちが描れているのか？ユニークな場づくりに取り組む100BANCHメンバーが集結し、100年先のまちづくりについて語り合います。

渋谷からやってきた100BANCHの紹介や、名古屋キャラバンの開催テーマや特徴、参加メンバーのチャレンジポイントや、普段の活動のピッチを行います。

作っては捨てられるという直線型経済から、環境を考慮しながら廃棄をなくし循環させていく経済モデル、サーキュラーエコノミーへの転換。産業、伝統的なものづくり、そして独自のカルチャーを生み出してきた、ものと文化（こと）のはじまりの地である名古屋だからこそ、これからのものづくりや産業xサーキュラリティ（循環）が生み出せるに違いありません。次々と新しい文化を取り入れて新陳代謝してきた名古屋にて、名古屋キャラバンの「輪廻転生」をテーマに、次のものづくり＆ことづくりのはじまりについてゲストと議論します。

REMIX（リミックス）とは、複数の既存曲を編集して新たな楽曲を生み出す手法の一つ。本州の中央部に位置する名古屋は、東から西まで様々な文化を取り入れ、独自の文化を作りあげてきました。そこで暮らすようになった人たちは口を揃えて「名古屋は絶妙な異文化」と言います。喫茶店の朝食文化、ユニークなご当地グルメ、派手なファッション、「みゃーみゃー」という響きが印象的な方言などは有名ですが、冠婚葬祭での気前の良いお金の使い方、くせの強いローカルCM、冷やし中華にマヨネーズ、エスカレーターは両側立ちなど、入り込めば入り込むほど名古屋はディープなワンダーランド。そんな日本の異界・名古屋と、渋谷の異界・100BANCHが出会うとき、はたしてどんな混沌が生まれるでしょうか。
今回のイベントでは公益社団法人名古屋青年会議所（JCI名古屋）とコラボレーションし、100BANCHメンバーと名古屋の若者たちが、外側・内側から名古屋の街の魅力を再定義しつつ、名古屋の未来をリミックスで構想していきます。

1970年、日本そしてアジア初の万博が大阪で開催されました。テーマは「人類の進歩と調和」。太陽の塔がそびえる巨大な会場、数々のパビリオンが魅せたダイナミックな未来の光景に世界中が熱狂しました。

その成功の背景にはU35の若者の活躍がありました。横尾忠則33歳、黒川紀章35歳、コシノジュンコにちばてつや30歳――。やがて世界的存在となる若者の才能が開花したハレの舞台でもあったのです。

本イベントでは、魅力的なゲストと100BANCHメンバーとともにEXPO’70を手掛かりにしながら、これからの「いのちかがやく」未来を語り合います。

仕事は仕事。遊びは遊び。そんなふうに線を引いてしまいがちですが、本当に何かに夢中になっている人たちを見ると、それが遊びなのか仕事なのか学びなのか、区別はつきません。学びの中、仕事の中、遊びの中に、好奇心を満たす「テーマ」さえ見出せれば、どれが遊びでどれが仕事でどれが学びなのかなんて、どうでもいいのかもしれません。誰もが生まれながらに持っている野性と創造性を発揮させながら、「遊・学・働」が混然一体となった毎日を送る。そんな”人間らしい”未来を先取りして実践しているゲストとともに、これからの働き方・生き方を考えてみます。

渋谷からやってきた100BANCHの紹介や、山口キャラバンの開催テーマや特徴、参加メンバーのチャレンジポイントや、普段の活動のピッチを行います。

アートは、人間がどうありたいか、どう生きたいか、その理想を探究し、表現することで社会や世界へ問題提起をする感性的活動。一方、テクノロジーは人々の課題解決を目的に進化してきた、実用的な知恵の結晶です。一見、相容れないアプローチのように見える２つの人間の営みを融合させるところに大きな可能性があるのではないか？そんな「交差路」を意図的につくろうとしているYCAMと100BANCHは、どんなことを仕掛け、どんなことを起こそうとしているのか？ テクノロジー領域、アート領域からもゲストに迎え、これからのアートとテクノロジーの関係性について考えていきます。

渋谷からやってきた100BANCHの紹介や、福岡キャラバンの開催テーマや特徴、参加メンバーのチャレンジポイントや、普段の活動のピッチを行います。

数千年にもわたり、人類は絶えず新しいもの、希少なものを探し求めて、遠い異国の地との交易を重ねてきました。「交易」による未知なるものとの遭遇が、あらゆる発明や革命を推し進めたと言っても過言ではないでしょう。今年の100BANCH ナナナナ祭ではキャラバンを結成し、移動型コミュニティ「BOX SQUARE」に未来のカケラを乗せて、各地で交易を行いました。ラクダとともに砂漠を進んだシルクロードでの交易と、BOX SQUAREでの交易にどんな共通項が見えるのか？また、今だからこそ、リアルに人やモノを動かす「交易」から得られる意義について、議論していきます。

ナナナナ祭2021、7月2日の開幕から約一ヶ月半にわたって、渋谷、名古屋、大阪、神山、山口、福岡と全6カ所をめぐったキャラバンが、全日程を終えて100BANCHへと帰ってきました。

100BANCHで生まれた未来のアイディアを詰め込んで、全国へと運んだBOX SQUARE。それぞれの地域で、その土地の空気に触れることで、同じものでも違った見え方をしたり、その地域と混じりあって新たな進化の道筋が見えたこともありました。

本イベントでは、全国６拠点、６つのテーマで繰り広げた各地でのキャラバンの様子を追いかけたドキュメンタリーを初上映するとともに、この大実験を通して私たちが持ち帰ったもの／コトについてお伝えしていきます。