異文化の混ざり合う暮らしのきっかけをつくり、 多文化共生をもっと当たり前に!
GLOBAL MICRO TOUR
異文化の混ざり合う暮らしのきっかけをつくり、 多文化共生をもっと当たり前に!
「自分の祖先を辿ると、どこに行き着くんだろう?」
そんなことばかり考えている大塚誠也と申します。こんにちは、明けましておめでとうございます。100BANCHでは「GLOBAL MICRO TOUR」という、多文化共生プロジェクトをやっています。
突然ですが、みなさんは自分の祖先(ルーツ)ってご存じですか?
僕の2022年の抱負は「祖先(ルーツ)を辿る旅をする」。
今年は、自分のオリジンを探ります。
元々、「人類の起源を辿る旅」として日本からアフリカまでバックパッカーの旅をしていたことがあるのですが、今回は少し違った側面から2つの意味で祖先を辿りたいと思っています。
■ 親族としての、ご先祖様を辿る旅
自分の場合、ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの顔はギリギリわかるんですが、それ以上前のご先祖様に関しては全く知りません。どこで何をして暮らしていた人なのか、数世代しか離れていないのに、全然知らないというのは改めて考えると不思議なことだと思います。
ということで、今年は「ご先祖さまを辿る旅」をします。
自分の遺伝子は、きっといろんな景色を見てきたはず。でも、自分の記憶にはそれはないので知りたい、という純粋な興味です。
まず、祖父母から話を聞くところから始める予定です。
このタイミングで祖先を辿る旅をしようと思ったのは、自分の祖父母の体調の関係もあって、早くやらないと後悔するだろうなと思ったからというのが一つの理由です。自分の祖父母が元気なときに、これまでの話を聞いてアーカイブし、次の世代に受け継いでいきたいなと思っています。
100BANCHが掲げる「100年後の未来」では、デジタル上に半永久的に祖先のSNS情報が残っているので(と考えるとなんだか恥ずかしいですね…)僕らの世代のことはすぐに辿れるかもしれないし、そうであれば祖先のSNSを辿って面白がる会なんてイベントも催されているかもしれません(笑)。
ただ、デジタル上に情報をアーカイブできるようになったのはほとんど僕らの世代から。だから、実は結構我々の世代が過去と未来を繋ぐのには重要な役割をになっているのかもしれないなと思ったりしてます。
■ 自然としての、ご先祖様を辿る旅
今年の抱負である「祖先を辿る旅をする」というのは、もう一つの意味があって、それは「自然という祖先を学ぶ」ということ。
昨年、「デザイノイド」という言葉を知りました。
「デザイノイド」とは、あたかも神によってデザインされたかのように見える物体(=生物)のこと。厳しい自然環境の中で自然淘汰が行われて、その環境に適応した数少ないグッドデザイン(デザイノイド)。それが今の時代も生き残っている生物です。
人がつくる多くのものは、自然というデザイノイドからあらゆるインスピレーションを受けているのではないかと考えていて(自然の模倣をすることをバイオミミクリーと言います)、今年は自然をデザイン的観点で学び、自分の創造性に活かしたいなと思っています。
以前開催したバイオミミクリーのイベントレポート(参加者の方による寄稿)
生物の形状や色だけでなく、生態系や各生物の生存競争戦略まで自然に学ぶことは多々あるはずです。ただ、自然を学ぶというと自分とは異なる何かを学んでいるような気になってしまいますが、改めて考えれば人間も自然です。ホモサピエンスが誕生する遥か昔、僕らのご先祖様は小さなネズミのような哺乳類だったと言われています。その前は水中生物だったろうし、その前は小さな微生物だったかもしれません。自分の遺伝子の大昔が微生物だったということは考えにくいですが、人間は神に生み出されたわけではなく太古の生物から脈々と受け継がれてきたDNAにより生きているんです。改めてすごいことですよね…。
だから、自然を学ぶということは我々の祖先または遠い親戚について知ることであり、確実に人間社会にも適応できる多くの学びがあるはずです。
■ 起源を辿ること=超ジブンごと
人間の起源を辿れば、国の隔たりなんてものはありません。アフリカ単一起源説では、世界のどこに住んでいる人も元々はアフリカで暮らしていたホモサピエンスが起源とされています。もっと過去を辿れば、我々は微生物だったかもしれません。そこからあるものは虫になり、あるものは魚になり、あるものは人間になったのかもしれません。
そう考えると、世の中の全てのことが自分に関係しているような気がしてきます。外国人も兄弟のように捉えられるし(実際に海外では「ヘイブラザー」って言ったりしますよね)、地球環境なども自分と関係のあることだと捉えられるかもしれません。実際に、「Global Micro Tour」というプロジェクトはこんな考えの元、行っていたりします。
元を辿れば、全て繋がっている。ルーツを辿ることは、そんなボーダーレスな思考のきっかけになり得ると思うので、ぜひみなさんも自分のルーツを辿ってみてください!
読んでいただきありがとうございました!
これから、起源を辿る旅・自然の学びについては以下のSNSアカウントで発信していく予定です。ぜひチェックいただけると嬉しいです!
Twitter:https://twitter.com/seiyaaa_8
note:https://note.com/anc8
この記事は100BANCHのメンバーやスタッフが2022年の抱負を語るリレーエッセイ企画です。他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。
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