伝統下着"ふんどし"を
「表現者のためのファッションウェア」として未来に伝える
- イベントレポート
短期集中・同時多発の支援プログラム 野心的な若者たちが三ヶ月の成果を報告! 〜100BANCH OPEN GARAGE Program〜
35歳未満の野心的なリーダーのプロジェクトを支援するGARAGE Programを始動し、早3ヶ月。10月1日、第一期生として活動してきたメンバーが、各プロジェクトの成果を発表しました。その模様を速報でお届けします。
※各プロジェクトの発表の詳細内容は後日アップする予定です。
多様なプロジェクトが短期集中、同時多発的にプロジェクトを展開
改めて、GARAGE programとはーー。
これからの100年先の未来を、より豊かでおもしろい方向へと動かすために、常識にとらわれない35歳未満の野心的な若者リーダーのプロジェクトを支援するプログラム。
毎月の応募と審査を繰り返し、2年間で100個のプロジェクトを展開することを目指しています。
審査基準は、各界のトップランナーであるメンター陣が、“これからの100年をおもしろくするプロジェクトとして支援したいと思うか否か”。採択されたプロジェクトは、3ヶ月間、メンターからの支援と、100BANCH 2FのGARAGEのワークスペースを無料で使えるという内容のため、ふんどし、翻訳機、昆虫飼育、民泊支援、働き方etc.、テクノロジー、カルチャー、ライフスタイルと驚くほど多様なジャンルのプロジェクトが、短期集中、同時多発的に活動を展開しています。
※ちなみに3ヶ月以上の延長も、新たに採択するメンターが現れればOKというルール
未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである
「コンピューターの父と言われるアラン・ケイが言った“未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである”ということを、この100BANCHでは、プロジェクトメンバーのみなさんが実践してくれたと思っています。今日はその成果を聞くのを楽しみにしています」
このメッセージから始まった今回の報告会は、9つのプロジェクトが最終成果をプレゼンテーションしました。
登壇プロジェクト
・Run your hotel with Smartphone only!
・FFF
いずれのプロジェクトも3ヶ月の間という短期間のなか、急速な活動の進展や変化を報告! ほぼすべてのプロジェクトが、メンターのサポートを得ながら、なんらかのプロダクトやサービスのプロトタイプを制作し、テストや実践を繰り返していました。
なかには、昆虫料理☓昆虫の養殖飼料活用☓アクアポニックス☓薬草料理といったコラボレーションによる派生プロジェクトや、10月末にオープンする100BANCH 1F KITCHENでの実証試験の計画も披露されるなど、この100BANCHがきっかけで生まれた新たな展開の紹介も!
また、10月には、プロジェクト主催のイベントも2つ開催されることが紹介されました!
「SHIBUYA GREEN CARD」は、個人の関心や課題意識、得意なことを記入し、共有できる「WILLカード」のプロトタイプを作成。今後は、個人の意志を表明したくなるこのコミュニケーションツールを社会に広める活動へ発展していく。
スマホひとつで民泊運営をできる未来を目指す「Run your hotel with Smartphone only!」は、3ヶ月でサービスアプリを開発。今後は高校生リーダーにスイッチして、プロジェクトの継続展開を行う
オンリーワンのオーダーメイドを簡単に作れる世界を目指す「MonoConnect」。この3ヶ月、サービスの検討を繰り返し、製作事例を増やしてきた
吹き出し型の翻訳機のプロトタイプを持参した「Fukidashi」チーム。今後は実証試験を行っていく。
ふんどしの世界展開を、ファッションショーで表現することになった「FFF」。多くの人が彼らの仲間になった
一家に一台のロボット普及を目指す高校生チーム「”HACO” robot」は、来年にクラウドファンディングを通じて製品化を目指す予定とのこと
有名シェフの松嶋啓介氏や、シェフワトソンを開発したヴァーシュニー先生らと、コンピューターによる新たな料理のレシピ開発を研究してきた「Computational Creativity」。
コオロギを養魚飼料として使えるようにするために、大量繁殖技術の研究を重ねてきた「ECOLLOGIE」。100BANCHメンバーとのコラボ展開も生まれつつある
「Now Aquaponics!」は、水産養殖と水耕栽培をかけあわせたアクアポニックスのプロトタイプの運用をスタート。今後は3拠点での設置を目指す。
「Computational Creativity × 石川善樹」2017年10月27日(金)19:30〜@100BANCH 3F:LOFT
※詳細は後日
Computational Creativity のチャレンジは、WIREDで記事にもなりました。
数学的に定義した「創造性」の実力を、人工知能が考えた「フレンチ風すき焼き」に見た:石川善樹・寄稿
ふんどしファッションフェスティバル「FFF」 2017年10月29日(日) 18:00〜22:00 @100BANCH 3F:LOFT
FFFは、クラウドファンディングを実施中です。
https://www.makuake.com/project/fundoshibu/
ルールを超えるような大胆なチャレンジを待っています
報告会の最後には、メンター5名によるGARAGE Programのこれまでを振り返ってのトークセッションを行いました。
林千晶(株式会社ロフトワーク代表取締役)
このプログラムのチャレンジは、プロジェクトの採択の仕方にもあったんです。メンター同士の合議によって決める支援プログラムが多いなか、それを実験的に辞めてみた。ユニークなメンターたち個人の視点で、おもしろいと評価したものを採択して見たんですね。
だからふんどしや昆虫食のようなものからIoTまで多様でユニークなプロジェクトが集まり、新たなコミュニケーションが生まれたんだと思います。今は多様性という言葉が溢れているけれど、そもそも多様性は難しいものだとも思っています。なぜなら多様であるということは、思いがバラバラですぐには気が合わないものだから。でも、そのギャップを超えて他人にわかってもらおうと思うからコミュニケーションは生まれるんです。このプログラムを通じて、私自身も視野が広がった気がします。
田中開(The OPEN BOOK 店主)
100年前は笑って誰もが見向きをしなかったものが、今では普通に受入れられているものって結構あると思うんです。昆虫食やふんどしだって、案外100年後には当たり前になっているかもしれない。今日はそんな思いを確信した気がします。
鈴木敦子(NPO法人ETIC. 理事・事務局長)
高校生チームのHACOプロジェクトのメンターを担当しながら、自分自身もロボットについて勉強をしてみたんです。メンタリングをしながら逆に学ばせてもらったところもあり、一緒に成長できたかなって思っています。
岩佐 琢磨(株式会社Cerevo代表取締役)
モノづくりのプロジェクトが意外と少なかった印象ですが、サービスなど“ことのプロジェクト”にモノを加えるともっとおもしろくなる可能性は十分あると思っています。この100BANCHで本気のメイカソンなんかを実施してもいいかもしれないですね。
長谷部健(渋谷区長)
渋谷をおもしろくしようとするひとりとして、“やってみなはれの精神”でなるべくプロジェクトの審査会には顔を出してきましたし、今日もこうして来ました。せっかく行政側の人間なので、ルールを変える、規制を変える、といったチャレジを一緒にしたいと考えています。そういう意味では、勝手に自己規制するのではなく、ルールを超えるチャレンジをもっと提案して欲しいと思っています。
ぜひ、一緒に世の中に新たなルールをつくるプロジェクトをやりましょう!
GARAGE Programの応募受付中
100BANCHでは毎月GARAGE Programの応募を受け付けています! これからの100年にこれまでにない価値を作る、大胆なチャレンジをお待ちしています。
次回の募集期間は〜10/23(月)24:00です。
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