RGB_Light
光の3原色を利用して、ワクワクするような照明体験を。
世界最大級の家電見本市「CES2020」が2020年1月7日から10日までの4日間、米国・ラスベガスで開催されました。100BANCHからはお片付け電気スタンド「STAND BY D」、IoTティーポット「Teplo」、彩る影をデザインする照明器具「RGB_Light」の3つのプロダクトおよびコンセプトモデルを、世界中からのスタートアップや投資家が集う「Sands Expo」内のパナソニックブースにて紹介。現地での盛り上がりを100BANCH事務局の榎波がレポートします。
今年、100BANCHは、Sands ExpoのSmart Homeゾーンにパナソニックブースの一部として出展しました。パナソニックの新規商材や、100BANCHのメンター・岩佐琢磨さんがCEOを務める株式会社Shiftall のIoT家電とともに、100BANCHからは3プロダクトを展示。各社が新しいモノやサービスをこぞってお披露目する熱気ある会場で、100BANCHのメンバーも熱いプレゼンテーションを行いました。
影に色が付くという不思議な体験が味わえる照明器具『RGB_Light』。会場では、今年度内に発売予定の『RGB_Light』を3台展示し、展示台に置いたグラスやガラス製品が作り出すカラフルな影や、自分の手が作り出す影を楽しむ来場客が後を絶ちませんでした。CESでは最先端のテクノロジーを発表する展示が多い中、『RGB_Light』は極めてシンプルなテクノロジーです。シンプルなテクノロジーを用いつつ、科学の原理や現象に触れ、「Wow!」と驚きを与えるような体験が来場者を引きつけたようです。
日本での発売は目前だが、海外での発売時期は未確定。そんな状況でも、『これは今日買えるのか?』『どこで買えるのか』といった声が多く寄せられ、中には『アメリカでRGB_Lightの販売をしたい』という方も現れました。
プロジェクトリーダーの河野未彩さんは「国籍年齢老若男女隔てなく楽しめるアート照明として幅広く反応いただけので、今後の海外展開が非常に楽しみになりました」とコメント。2年続けての出展でしたが、今年はまた違った実験結果を持ち帰ったようです。
RGB Lightプロジェクト詳細|https://100banch.com/projects/rgb_light/
人の体温や心拍数、周辺の温度や湿度を急須が読み取り、専用アプリと連動して今の自分に合ったお茶が自動で抽出される急須『teplo』。ブースでは紅茶と緑茶それぞれに最適化された抽出設定によるお茶の試飲を提供しました。おいしいお茶を手軽に抽出できるという価値を体験してもらうともに、個人最適のお茶抽出の仕組みについて説明し、来場者に味と機能の驚きを与えていました。
プロジェクトリーダーの河野辺和典さんは「去年はコンセプト展示だったが、開発を進めて今年は発売するプロダクトを使って、お茶の試飲を提供できた。やはり、実際にお茶を飲んでもらうという体験が大きく、何件か予約もいただいたので、2020年のよいスタートがきれました」とコメントしました。
teplo プロジェクト詳細|https://100banch.com/projects/11142/
普段はデスクを照らして仕事や勉強をサポートしてくれる電気スタンドが、仕事が終わるとロボットアームに変身し、散らかった机の上を片付けてくれます。生活の中にロボットを自然に溶け込ませる未来を実現させたプロダクトです。パナソニックの若手エンジニアが有志で集まり開発を進めてCESに出展。こんな大胆な取り組みも100BANCHならではの実験です。来場者からは『俺の机にほしい』『CRAZY!』といった様々な反応がありました。
プロジェクトリーダーの朝間由龍さんは「業務の合間に開発を進め、4か月で完成させることができ、無事にCESで動かしてデモすることができました。メンバーの協力だけでなく、Shiftallのメンバーにも協力してもらったことがありがたかったですし、素晴らしい経験となりました。来場者の反応が良かったので、商品化も検討していきたいです」とコメントしました。
STAND BY D プロジェクト詳細|https://100banch.com/projects/standbyd/
今年の100BANCH展示は、パナソニックブースの中で行われることによって、いい意味でカオスで異質な感じがあったように思います。その証拠に、何人かの来場者から「ここが一番面白い」と言ってもらえるブースでした。100BANCHのコンセプト説明や、Teplo、RGB_Lightの展示を見て、ファンになり100BANCHへ立ち寄る約束をする人も多くいました。そんな熱狂を生み出せる100BANCHとメンバーのパワーは、パナソニックから参加した『STAND BY D』の若手有志メンバーの今後の成長の糧になったはずです。これからも世界の舞台で活躍できる若きリーダーたちに、続々と100BANCHから羽ばたいていってほしいと思います。