EVENT REPORT

2021.06.05 Sat

東京タワー展望台からバンジー!
コロナ禍の逆境のなかオープン「東京タワーバンジーVR」レポート

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人生の冒険性に気づかせる体験をつくる「Omoracy」プロジェクト(株式会社ロジリシティ)は4月24日、東京タワーメインデッキで「東京タワーバンジーVR」を関係各社の協力のもとオープンしました。

数多くの来場者で賑わったオープン初日の様子を「Omoracy」の代表・野々村哲弥がレポートします。

こちらは、オープンに向けたリハーサル中の撮影動画を元に制作したPR映像です。どのような体験なのか、まずは一度ご覧ください。

 

 

Omoracyの手がける「どこでもバンジーVR」は、これまで東京都庁が所在する新宿を舞台に展開していましたが、今回は新たに、東京タワーからバンジージャンプをするVRコンテンツを用意。そのVR体験コーナーを東京タワーの展望台に設け、「東京タワーバンジーVR」という命名のもとオープン。初日は、事前予約のお客様と東京タワーに来場する当日参加のお客様で賑わいました。

 

1人目のお客様が体験する様子

 

7歳以上の子どもから体験可能

 

東京タワーはツアーやデート、家族の行楽やお一人様など、様々な目的でお客様が集まる場所。当日の日中はファミリー層を中心とする幅広いお客様が訪れました。

 

なかには「東京タワーバンジーVR」の存在を知って、「怖そうだから無理」と体験を控える方もいらっしゃいましたが、「やってみたい!」と胸を躍らせ、多くの方がここでしか出来ない体験に挑む様子も。

 

この日に向けて練習した体験提供スタッフが次々にお客様を案内し、老若男女問わず、ひとときの非日常な絶叫体験をお届けしました。

 

 

 

体験したお客様からは「とても良かった」「この体験は想像以上!」「怖かったけどスッキリしたかも!」「とても楽しかった! 友達を連れて次回も来たい」などの評価をたくさんいただきました。

 

「東京タワーバンジーVR」のプロジェクトが動き始めたのは2021年の1月上旬。ちょうどその頃、「どこでもバンジーVR」はテレビ番組で有名タレントに体験してもらうなど、徐々にサービスとしての認知度が上がってきたタイミングでした。

 

本アトラクションは本格的なVR体験を簡単に持ち運びできる点が売りのサービスですが、一方で、興味のある方が思い立った時に足を運ぶことのできるスポットがない点が潜在的な課題になっていました。

 

そのような中、VR開発やプロジェクトの運営面で大きな協力を受けているパートナー会社の株式会社キャドセンターと行った新年の打ち合わせで、東京タワーへの提案を決めました。そして早々に東京タワーへ打診。調整の結果、3社が事業連携をする形で4月末より「東京タワーバンジーVR」をスタートすることになりました。

 

 

VR開発は、3D都市データ・REAL 3DMAP TOKYOを保有する株式会社キャドセンターが担います。東京タワーのどの位置からジャンプすると迫力があって楽しくなるかなどを実験しながら議論し、技術に加えて心理的な工夫を凝らしました。目にする高さや落下時間は体感する恐怖感や爽快感に関連しますし、視認する風景はある種の観光的な楽しみにも繋がります。

 

バーチャルでしか体験できない良さを演出しながら、どの程度のリアリティがあると満足度が最大化されるのか。その最適解を求めながら開発していただきました。

 

オープン初日の4月24日は快晴に恵まれました。東京タワーの営業開始前に、機材を搬入し、設置します。

 

 

 

東京タワーメインデッキ(150m)の2階フロアに、お客様が密にならないよう導線を確保した上で店舗スペースを設置。オープンキャンペーン価格として、大人1,200円、高校生1,000円、小・中学生700円(展望料金別途)とし、事前予約のお客様を含め72名が体験しました。

 

 

初日の反応を見て、「これはいける!」と感じました。もちろん、運営面の効率化や口コミ拡散の機会拡大のための施策など、事業としてこれから改善が必要な点は多く気づかされましたが、最も核となるバンジーVRの体験性に多くお客様が「面白い!」と力強く評価してくださったからです。

 

しかし惜しくも、翌日から新型コロナウィルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言により営業は休止に。このような時だからこそより一層、身体感覚を用いて非日常へ一歩踏み出すような冒険的な体験の機会は多くの人が求めるのだと実感しましたが、気持ちを入れ替えて再開に臨みます。

 

新型コロナの影響で、多くのリアル体験型エンターテイメントの主催者や事業者は苦しい想いを強いられています。VRエンターテインメント専用の施設も例に漏れず、ひと時の非日常を楽しめる機会は社会からじわりじわりと奪われてしまいました。

 

どこでもバンジーVRも同様でした。新型コロナの発生と共に事業が大きく二転三転しながら、荒波を堪えてオープンに繋げた東京タワーバンジーVRも初日で臨時休業を迎える形となりました。

 

しかし、6月5日に再開。実験の再始動です。

 

「没入感の高い(イマーシブな)VRエンターテインメントがニューノーマルの時代で社会へ根付く為には、サイトスペシフィック性、つまりその場所固有な体験であることを突き詰めていくアプローチが効果的なのではないか」。私は今回そのように仮説を立てています。

 

持続可能性を持たせるためには商業として成立することが重要とはなりますが、人手を掛けてでも満足度の高いVR体験を用意すれば、多くの評価が集まりこのハードルを乗り越えられるのでは。引いては、日本発の新たなVR体験文化・XR文化の発展に繋がるのでは。そのように願いながら、それが現実となるよう日々奮闘中です。

 

こちらの記事を読んで頂いているみなさんも、遠足気分でぜひ遊びに来てください。その1日が人生の1ページとなるかもしれません。

 

東京タワーでお待ちしています!

 

東京タワーバンジーVR
https://www.tokyotower.co.jp/event/attraction-event/tokyotower-bungeeVR/

 

WRITER

野々村 哲弥

リーダー

1984年、兵庫県川西市出身。 同志社大学卒業後、(株)ジャパンエフエムネットワークに入社しラジオ営業や番組制作や新規事業(中国向け広告)等幅広い業務に携わる。 2018年、独立しomoracyを始動。人間心理の研究をベースとした「面白い」「新しい」体験型アトラクションの開発に着手している。