• イベントレポート

ナナナナ祭 Day8ー2年目は「家」をつくる?空っぽの100BANCHから1年。日本の未来は明るい!

『ナナナナ祭』は100BANCH一周年を記念し、活動成果を発表する文化祭。衣食住やコミュニティをテーマに、入居メンバーやゲストによる展示やマルシェ、シンポジウム、ワークショップなど36のプログラムを実施しました。本記事では、「未来をつくる公開実験」と銘打たれた8日間にわたるナナナナ祭を締めくくるクロージングイベント「こんにちは未来」をレポートします。

2017年にオープンした100BANCH。35歳未満の若手リーダーが、自分たちのやりたいことで「未来をつくる実験区」として、1年間で67のプロジェクトが採択され、延べ300人が100BANCHで活動してきました。

その100BANCHの1周年を記念して開催されたのが『ナナナナ祭(未来をつくる公開実験)』。12のプロジェクトの展示は、「大人の文化祭」というコンセプトで行われました。7月7日には700人ほどのギャラリーを巻き込んで流しそうめんのイベント「しいたけは飛び、そうめんは流れる。」が開催され、イベント期間中最大の盛り上がりを迎えました。

最終日となる8日は、後夜祭という雰囲気。とても穏やかな空気の中、大人の文化祭は締めくくりの時間です。

 

『ナナナナ祭』ラストは1年の振り返り&展望

期間中は20の企画展示と16のイベントが開催されました。『ナナナナ祭』の最後を飾るイベントは、「こんにちは未来」。100BANCHが1年間の間にどんな実験を行ってきたのか、メンバーによる活動内容の発表と、運営会社3社代表によるクロストークを行いました。

則武里恵

モデレーターを務めた100BANCH事務局の則武里恵は、100BANCHオープン前に大阪から東京へ移住。そして、まだ何もない空っぽの100BANCHでオープン準備を行っていたとのこと。採択された67のプロジェクトの裏側では、新しいメンバーを募るための成果報告会やガレージプログラム説明会を毎月開催。また、メンバー間の交流を深めるために鍋を囲む「鍋BANCH」といったイベントも行っているそうです。いわゆる「箱」だけではない、人と人どうしがかかわる日々の活動が、100BANCHを編み出しているのです。

オープン前の100BANCHはほんとうに何もなかった

このように、若いリーダーたちの活動をもっと世の中に知ってもらいたいという想いから、今回の『ナナナナ祭』の開催に至ったと、感慨深げに話しました。

 

個性的なメンバーによる1年間の成果発表

イベント前半は、今回展示を行ったメンバーによる「ナナナナ祭の成果ピッチ」。非常に個性的なメンバー12名が、100年後の未来を創るためにどんな取り組みを行い、どんな想いでプロジェクトを進めてきたのか、そしてどのような成果に結びついたのかをそれぞれ発表します。

「FHP〜Fundoshi Hack Project〜」の星野雄三

プロジェクトは大きく分けて6つのテーマに分類されます。

1. 温故創新のコトづくり、モノづくり
2. 食の原点と未来
3. Diversity & Inclusion
4. 温かくて柔らかいテクノロジー
5. 人生100年時代の働き方、生き方
6. サスティナブル・ソサエティ

「ピースキモノ」のキサブロー

いわゆるテクノロジーを駆使したものばかりではなく、ファッションや食、コミュニティ、居住空間といった、さまざまな個性的なプロジェクトが混在し、そのプロジェクト同士でコラボレーションが自然発生するというのも、100BANCHの特徴。すでに起業したメンバーもいるなど、かなりスピード感があるのが特徴です。

 

運営会社3社から見た『ナナナナ祭』と100BANCHの今後

イベント後半は運営会社3社の代表によるクロストークに。登壇者は次の3人です。

パナソニック株式会社 コーポレート戦略本部 経営企画部 部長 村瀬恭通さん

カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長 楠本修二郎さん

株式会社ロフトワーク 代表取締役 林千晶

『ナナナナ祭』の感想では、

「想像以上に変態になっていた」(楠本さん)

「若い人は夢がないというが、それは今の私たちの暮らしに憧れていないだけ。こんなに夢を持っている人たちがいっぱいいるのに、上の世代が心配する必要なんてないと気づかせてくれた」(林)

「僕らの世代のほうが、自分のやりたいことをわかっていなかったと反省した」(村瀬さん)

と、今の若い世代の発想力と、新しい価値観の元に生まれるアイデアの多様性を感じていました。

2年目のチャレンジとして挙げられていたことは、「メンターががんばる」ということ。メンバーからも要望が多い「家」を実験的に創ったり、「旅」をして見聞を広めることが、メンバーに必要。そのためには、21人いるメンターが持つ国内外のネットワークを活用していく必要があることを確認しました。

クロストークの進行は則武と100BANCH事務局の松井創が担当

また、関東近郊だけではなく地方にいる、素敵なアイデアを持つ人たちにも門戸を開くべく、何かしらアクションをしていくことも次なるテーマのひとつとして挙げていました。

■100年先の未来を創りたい人は100BANCHをノック!

2時間を超えたイベント「こんにちは未来」をもって、8日間にわたる大人の文化祭『ナナナナ祭』は閉幕しました。

その後、1階にあるカフェ「LAND」にて関係者および招待者による懇親会が開催されました。パナソニック村瀬さんによる乾杯のあとは、参加者が想い想いにおしゃべりや情報交換、名刺交換などが行われました。

100BANCHは、「100年先の未来を創る」ための実験場。その1年が終わったばかりですが、メンバーは確実に明るい未来の手応えを感じている様子。個性的なメンバーたちによる、コミュニケーションから生まれる化学反応からは、どんなものが生まれてくるのか予測不能です。

しかし、その予想できないワクワク感こそ、100BANCHの最大の魅力です。

100BANCHでは、引き続き100年後の未来を創る若いリーダーを募集しています。興味のある方は、ぜひ100BANCHのドアをノックしてみませんか? きっと見たことのない景色、想像もできない未来が待っているはずですよ!

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