- イベントレポート
獅子舞研究報告会を開催!獅子舞から見た、今と未来の暮らしのあり方とは?
創造的過疎地として注目を集め、移住する若者たちも多い徳島県・神山町。
この神山町に「獅子舞」という伝統芸能があったことを知っていますか?
今回、神山町において、獅子舞の研究報告イベントを実施します。このイベントを企画したのは獅子舞研究家の稲村行真。全国300以上の獅子舞を取材し、獅子舞の気持ちになって町を歩いたり、獅子舞の住みやすい家やまちづくりを考えている獅子舞マニアです。
稲村が活動を行う100BANCHは、神山町にサテライト拠点を置いており、地域の皆さまのご支援のもと、2年間にわたりお米づくりに取り組んできました。昨年10月、実りへの感謝をささげようと稲村は「神山のお米」をテーマに獅子舞を創作し、町内を演舞しました。
その滞在制作中に、神山町内の阿川や高浜、郷土資料館等で獅子舞のヒアリング調査も実施。ご高齢の方でも精一杯、獅子舞を継続されている姿や、練習用の獅子頭を作り練習に励む子ども達のことなども取材しました。
今回のイベントでは、神山の人も「ちゃんと知らなかった!!」という神山の獅子舞文化について稲村がまとめて報告。また、高浜獅子舞もゲストに招き、演舞を披露いただきます。
地域に眠る獅子舞という伝統芸能と、その未来の可能性について、一緒に考えてみませんか?
ご参加お待ちしております!
<獅子舞報告会の概要>
日時:
2023年3月26日(日) 13時00分~14時30分
場所:徳島県神山町 神山バレーサテライトオフィスコンプレックス
(〒771-3421 徳島県名西郡神山町下分地野49−1)
内容:
・神山の獅子舞の調査報告
・「獅子舞生息可能性都市」の紹介と神山町の獅子舞生息可能性
・高浜獅子舞演舞
参加費:無料
定員:30名
主催:獅子舞研究家 稲村行真、100BANCH
協力:神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス
<登壇者・稲村行真プロフィール>
1994年生まれ。民俗芸能に関する執筆、研究、作品制作などを実施。日本全国300件以上の獅子舞を取材してきた。3人組の獅子舞ユニット「獅子の歯ブラシ」を結成して、様々な土地を獅子舞の姿で舞い歩いている。
【登壇者コメント】
こんにちは!稲村行真です。いなむーと呼ばれています。
獅子舞は日本全国47都道府県にあり、地域によってさまざまな特色があります。神山町の獅子舞は、太鼓の数が多いし、鳴り物文化が盛んな印象です。他の地域と比べて神山の獅子舞ってどんな特徴を持っているのか?その魅力とは?を掘り下げながらも、地域を再発見できるような機会になればと考えています。よろしくお願いします!
また、僕は2023年1月に獅子舞に関するこれまでの活動をまとめた『獅子舞生息可能性都市』(発行 100BANCH)を刊行しました。獅子舞が根付く(生息する)地域の魅力とは何か?について詳しく解説をしてあります。
この本の刊行を記念して、改めて地域の皆様に、神山の獅子舞の特徴や魅力についてお話しできる報告会を開催させていただきたいです。僕は神山町が獅子舞が根付きやすい地域だと感じました。その理由は何なのか?獅子舞の視点で考えた時の暮らしの特徴などについてお話させていただきます。また実際に地域の獅子舞の演舞も行い、神山の暮らしを再発見する機会になればと感じています。
(前回の滞在の記録はこちらから:https://note.com/shishinoha/n/ne83dcc8c08ca)
SHISHIMAI habitat cityプロジェクト リーダー/獅子舞研究家稲村行真
1994年生まれ。民俗芸能に関する執筆、研究、作品制作などを実施。日本全国300件以上の獅子舞を取材してきた。身体的に土地を繋ぎ記録する「東京~石川500km徒歩」(2017, 19年)、石川県加賀市の獅子舞を取材して発信する「KAGA SHISHIMAI project」(2019年~現在)などのプロジェクトを展開。獅子舞のフィルターを通して都市を見るという視点で、3人組の獅子舞ユニット「獅子の歯ブラシ」を結成し、全国各地を獅子舞の姿で舞い歩いている。<獅子に対する想い>厄払い行動を必然的に行なっている身体性があり、自然に獅子舞的な生き方をしているように感じます。