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  • メンバープレゼンツ

気候変動を微生物中心の未来で変える

  • 場所100BANCH 3F
  • 時間18:00-20:30
  • 値段500円
  • 人数30名まで

イベントの様子

「気候変動解決の鍵を握るのは、微生物ではないか?」
気候変動に関するニュースは増えましたが、ビジネストレンドとしての「脱炭素」ばかりが話されているように感じます。技術を使いCO2をとにかく下げることだけを中心にした議論が盛り上がる中で、CO2が大量に放出されることを引き起こした文化とはなんだったのか。人間中心主義的に森を切り拓き、世界を作り変えてきた人間社会の文化のあり方自体が気候変動の根本の問題だったのではないかという反省の元、人間以上の生き物や存在たちを踏まえたデザインやマルチスピーシーズ人類学などの分野が盛り上がりを見せています。

本イベントは、「微生物こそが、気候変動問題において人々と地球環境をつなぎ、気候変動を解決しうる存在なりうるのではないか。」という仮説のもと、微生物を起点に現在の環境問題を捉え直し、微生物中心的な見方で都市や私たちの未来を考え直す思考実験の場となります。

微生物を起点に世界を考え直すことで、義務や責任として語られてきた気候変動対策を、「私たちのウェルビーングを実現する」手段として語る新たなナラティブが生まれうる可能性を秘めています。

著書「腸と森の土を育てる」で、微生物を通じて身体と生態系をつなぎプラネタリーヘルスを提唱する桐村里紗さん、都市の微生物多様性にアプローチしている株式会社Biotaの伊藤光平さんと、「気候変動を微生物との関係性で考え直したい人」の酒井功雄が「微生物中心の未来が気候変動解決を導く可能性」を考えます。

そして実際に参加者の方々と一緒に、「微生物をケアすることを中心に1日をデザインしてみる」というワークを行い、微生物中心に過ごす日々を妄想します。

【イベント概要】
・日程:12月23日 18:00~20:30
・参加費:500円(入場時に、会場でお支払いただきます)
・場所:100BANCH 3F

【登壇者】
桐村里紗
(地域創生医/tenrai株式会社 代表取締役医師
東京大学大学院工学系研究科道徳感情数理工学講座共同研究員)

予防医療から在宅終末期医療まで総合的に臨床経験を積み、現在は鳥取県江府町を拠点に、産官学民連携でプラネタリーヘルス地域モデル(鳥取江府モデル)構築を行う。地球環境と腸内環境を微生物で健康にするプラネタリーヘルスの理論と実践の書『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。

伊藤光平
(株式会社BIOTA 代表取締役 慶應義塾大学 SFC研究所 所員)

高校時代に皮膚のマイクロバイオーム研究と出会い、以来微生物多様性に関する研究を進める。現在では微生物との共生をデザインすることで、人々が健康で安心して暮らせる都市づくりに取り組む。日本科学未来館の常設展示「セカイは微生物に満ちている」のビジョナリー兼監修をしている。

酒井功雄
(気候変動を微生物との関係性で解決したい人 Earlham College 3年)

2001年、東京都中野区出身。2019年2月に学生たちの気候ストライキ、”Fridays For Future Tokyo”に参加、エネルギー政策のキャンペーン立案などに関わり、2021年にはグラスゴーで開催されたCOP26に参加。現在は米国インディアナ州のEarham Collegeにおいて、平和学を専攻。微生物とケアリングな関係性を築き、現代的アニミズムを考えるプロジェクト”Kin-Kin”を主宰。Forbes Japan 世界を変える30才未満の日本人30人選出。

【タイムテーブル】
・17:30-18:00 受付開始
・18:00-18:10 オープニング
・18:10-18:40 各スピーカーからのプレゼンテーション
・18:40-19:30 クロストーク「気候危機の解決になぜ微生物の視点が不可欠か」
・19:30-19:40 休憩
・19:40-20:20 ワークショップ「微生物をケアすることを中心に1日をデザインしてみる」
・20:20-20:30 クロージング

【実施について
​​・参加希望の方は、Peatixから申し込みをお願いいたします。
・時間になりましたら、100BANCHに入って3階にお進みください。

【主催者について】
「Kin Kin」は、「菌」と「Kin(ケアしあう親しい繋がり)」をキーワードに、気候変動時代における、新しい人間と自然の文化を考えるプロジェクトです。

周辺環境や体内にいる最も身近な他者である微生物との関係性を再考することは、私たちの「人間」としてのあり方を変え、人間以上の存在たちとケアリングな関係を築いた世界を築くのでないか。

自然を分離し搾取してきた気候変動の時代とは異なる未来の可能性を想像するために、微生物を中心に日常をリデザインし他者との繋がりを思い出す「菌[kin]曜日」の開発を行っています。

あらゆるところに存在する微生物を通じて、万物との繋がりを思い出し、あらゆる存在とのケアを行う「現代的アニミズム」の可能性を考えることをゴールに掲げています。

Guest

  • tenrai株式会社 代表取締役医師桐村 里紗

    予防医療から生活習慣病、在宅医療まで幅広く臨床経験を積み、現在は鳥取県に移住し、日野郡江府町において人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」や女性特有の悩みを解決する「フェムケア」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指しプロジェクトを共創。東京大学大学院工学系研究科道徳感情数理工学講座・光吉俊二特任准教授による量子ゲート数理「四則和算」の社会実装により、人と社会のOSをアップデートすることを掲げたUZWAを運営し、新しい文明の萌芽を描く。新著『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。

    桐村 里紗さんのページを見る
  • GoSWAB プロジェクトリーダー/株式会社BIOTA 代表取締役伊藤 光平

    1996年生まれ。都市環境の微生物コミュ二ティの研究・事業者。山形県鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学研究所にて高校時代から特別研究生として皮膚の微生物研究に従事。2015年に、慶應義塾大学環境情報学部に進学。情報科学と生物学を合わせたバイオインフォマティクス研究に従事し、国際誌に複数の論文を投稿。現在は株式会社BIOTAを設立し、微生物多様性で健康的な都市づくりを目指して研究・事業をおこなっている。

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  • 代表酒井功雄

    アーラム大学3年。2001年東京都中野区出身。2019年に気候ストライキ、”Fridays For Future Tokyo”に参加。2021年には英国でCOP26に参加。現在は米国インディアナ州の大学において、平和学を専攻。 Forbes Japan 世界を変える30才未満の日本人30人選出。

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