「情報格差=機会格差」をなくすため 起業情報を網羅的に発信する
Launcheers
「情報格差=機会格差」をなくすため 起業情報を網羅的に発信する
5月末に卒業したLauncheersのリーダー町田大地。そもそも100BANCHを知ったきっかけから、挑戦するために必要な要素について、未来に向けて挑みたいことまでをたっぷり伺いました。
「いま、あなたは挑戦していますか?」
“挑戦”と聞くとハードルが高いことのように感じてしまう人も多いのではないでしょうか。100BANCHには「挑戦を文化に」をミッションに掲げ、起業を支援するメディアを運営しているプロジェクト「Launcheers」があります。
「Launcheers」は、起業時の情報格差における機会格差なくすために起業時から資金調達までに必要な情報・ノウハウを整理・発信しています。
「Launcheers」は100BANCHで1期目(3カ月間)の活動を終え、現在は2期目として活動を継続しています。
Launcheers活動報告(1期目)
仮説検証と実験を繰り返し見えてきたメディア×リアルへの道
「挑戦をポジティブで楽しいものにしたい」と話す「Launcheers」のプロジェクトリーダー、町田大地。そもそも100BANCHを知ったきっかけから、挑戦するために必要な要素について、未来に向けて挑みたいことまでをたっぷり伺いました。
——100BANCHはどのようにして知りましたか。
町田 100BANCHで活動していた友人や知り合いにおすすめされたのがきっかけですね。当時、ビジネスに特化したアクセラレータープログラムを受けていましたが、100BANCHの自由な雰囲気のなかでメディアを進める方がこのプロジェクトは向いていると思い応募しました。
——実際に100BANCHで活動をはじめて、いかがでしたか。
町田 メディアを立ち上げたばかりだったので、いかに早く失敗をして改善し、次に進むかが重要だと思っていました。100BANCHには「Launcheers」のターゲットでもある起業家や何かに挑戦している人で溢れていたので、身近にメディアについてのフィードバックをもらえる環境でとても助かりました。
——実際にどのようなフィードバックがありましたか。
町田 「OTACREATORS」のプロジェクトリーダー・下西 竜二さんは同い年ということもあり垣根なく意見をもらえました。僕が「こういうコンテンツを出そうと思ってるんだけど」と相談すると、下西さんに「あんまりイケてないね」とか「その記事だと読みたくないよ」など、ズバッとアドバイスをしてくれました(笑)。下西さんだけでなく100BANCHにいる人たちは包み隠さず意見をしてくれるので、率直にありがたかったです。
——あまりにズバズバ言われて落ち込みはしなかったですか。
町田 落ち込むと言うより「これでまた一歩進める」とポジティブな気持ちが大きく、あまり落ち込むことはなかったですね。ただ唯一、僕が作ったメディアのロゴやウェブデザインがあまりにイケてなかったみたいで「このデザインは終わってる」と言われたときは、さすがに「消えたい」と思いました(笑)。でも次の日には復活しましたけどね。
——メンターの岩佐琢磨さんからはどのようなアドバイスをもらいましたか。
町田 岩佐さんは昔ブロガーをやっていたことや、いまメディアを運営していることもあり、的確なアドバイスをいただくことができました。例えばインタビューの写真を撮るにも「こういうポーズがいいよ」とか「こういうふうに撮ったら写り映えがよくなるよ」など、ユーザー視点からのアドバイスを多くいただき、僕自身すごく勉強になりました。。
——岩佐さんから受けた印象的なアドバイスはありますか。
町田 特に印象的だったのは「自分のアウトプットを時給換算して黒字か赤字か判断しろ」というアドバイスです。例えば、僕の時給が1,200円として、8時間かけてウェブサイトのページを作った場合に10,000円(1,200円×8時間)の価値を生み出していないとその仕事は赤字になるといった考え方です。
仮に時間を費やしただけの価値が生まれなくても「いま自分たちはいくら赤字で、そのために打つ手は何か」という戦略の打ち方を岩佐さんから学びました。このアドバイスをいただいてから、プロジェクトにかける時間のかけ方や意識が大きく変わりましたね。
——「Launcheers」はミッションに「挑戦を文化に」と掲げています。挑戦にはどのような要素が必要だと思いますか。
町田 その要素は2つあり、ひとつは何に挑戦するのかを具体化する一定の知識が必要だと思います。そして、もうひとつは環境です。自分の近くにいる人たちがどのような熱量を持ち、どのような行動をしているのかで挑戦の質が変わってくると考えています。
たくさんの人が一般的に難易度が高いとされるプロジェクトに挑戦している100BANCHの環境は「Launcheers」の挑戦にとって大きな要素だと思います。
——その100BANCHの環境に助けられたことはありましたか。
町田 活動を続けていると、正直「これってキツいんじゃないかな」ってことが何度もありました。でも、100BANCHで活動していると「まわりの人たちも頑張っているんだから、自分たちもやってやるか!」と思えました。この環境はすごく恵まれているんだな、と強く感じています。
——町田さんの話す挑戦に必要な要素「知識と環境」があっても、実際に行動に移すには不安がつきものだと思います。その不安を解消するポイントはありますか。
町田 小さな挑戦でもいいので、まずは動いてみることが重要だと思います。挑戦と聞いて「いやいや、挑戦なんて……」と消極的になってしまう人もいるけど、僕にしたら小さなことでも挑戦だから、そこで経験を積み重ねていくことによって大きな挑戦に進めるのかなと思います。
——町田さんは3月に大学院を卒業して、4月から大手企業へ就職されたと伺いました。起業を応援するメディアを運営する町田さんが大手企業へ就職されたのはなぜですか。
町田 その理由はこれからの時代、大手企業と起業家のコラボレーションが重要だと思ったからです。大手企業は資金や人材が豊富でマーケットもかなり押さえていますが、一方で起業家はそれらのリソースが豊富ではない。
そのような状況のなか、お互いが協力することによって新しい価値が生まれやすくなるのではと考えました。僕がいくら「起業家と大手企業のコラボレーションが必要だ」と提案しても実際に大手企業の内情を知らないとその提案に説得力はないので、それなら実際に入ってみようと思いました。
今後は「Launcheers」の活動は継続しつつ、企業側としても起業家を交わる機会をどんどん創出していきたいですね。
——これからの「Launcheers」の活動目標を教えてください。
町田 メディア発信はもちろんですが、「新しいことに挑戦してみたい」と志を持つ大学生向けのコミュニティーを作りたいと考えています。そこでは「Launcheers」のコンテンツを使い「困難な状況だったけど、挑戦して素晴らしい結果に繋がった」とか「挑戦は失敗に終わったけど、自分自身の意識が前向きに変化した」など、実際の体験談を紹介しながら挑戦への道筋をアドバイスしていけたらと思います。最終的に大学生が挑戦の手段として「Launcheers」を利用してくれるようになればうれしいですね。
——100年後に向けて“挑戦”をどのようなかたちにしていきたいですか。
町田 いま“挑戦”って言葉には「難しいことをする」「リスクがある」などネガティブな表現が含まれていると感じますが、100年後は挑戦が全てポジティブな意味として捉えられる時代になればいいなと思います。「ちょっと出かけてくるわ」とか「ちょっと作ってみるわ」くらい気軽に「ちょっと挑戦してくるわ」ってことが当たり前になればいいなと。「挑戦はポジティブで楽しいものだ」という価値観を僕たち世代が成長させていき、後に続く人たちに伝えてければと思っています。
100BANCHでは毎月3ヶ月間のGARAGE Programへの応募を募集しているほか、2FのGarageの見学は予約不要でいつでも可能です。
100年先の未来をつくる実験を支援するために無料で、スペース/メンタリング/ネットワーキングの3つのアプローチで、皆さんを支援していきます。
プロジェクトの詳細、応募方法、21人のメンターの詳細はリンク先ページよりご覧ください。