30秒ベストフレンドッグ診断

クリエイティブの力で、犬に対する価値観をアップデートするプロジェクト「Next1Dogs project」。イラストレーションの手法を取り入れながら、「かわいい」以外の犬に対する価値観・リテラシーをアップデートすることに取り組んでいます。
今回ナナナナ祭2026で挑んだのは、「30秒ベストフレンドッグ診断」。簡単な質問に答えることで、自分の価値観やライフスタイルに合った“本当に友達になれる犬”を診断できる体験ブースです。様々な来場者の方に体験してもらった様子を、Next1Dogs projectの相場葵が振り返ります。

「犬は運命で選ぶもの。」
そんな当たり前を少しだけ変えられないだろうか。そんな犬オタクの違和感から、「ベストフレンドッグ診断」は生まれました。
家を探すときにSUUMOを見るように、犬を迎える前にも、自分に合う犬との暮らしを考えられる場所。その第一歩として、ナナナナ祭2026では30秒で体験できる「ベストフレンドッグ診断」を実施しました。


参加者はQRコードから質問に答えるだけで、自分と相性の良い犬種グループがわかります。一見すると気軽な診断ですが、その裏側では犬種ごとの歴史や役割、気質と、人それぞれの価値観や暮らし方との相性を約4,260通りの組み合わせから掛け合わせています。
犬は仕事や特性に応じて10のカテゴリに分類されるという、私にとって当たり前のことをもっと多くの人に知ってもらえたら、自ずと犬への理解度は上がると考えています。

展示では、「当たってる!」「昔飼っていた犬と同じだった」「親にもやらせたい」といった声が多く聞かれました。診断結果をきっかけに家族や友人同士で犬の話が始まり、犬を飼っていない人まで楽しみながら参加してくれたことは、大きな手応えでした。
一方で、「で、このあと何ができるの?」「どんなサービスなの?」「これは私の性格?」という質問や混乱も多くいただきました。私が届けたかったのは“診断”そのものではなく、犬を理解し、自分に合った犬との暮らしを考える入口です。しかし、その先の価値やサービスの全体像までは十分に伝えきれていないことも分かりました。

あえて30秒という短い体験にしたのには理由があります。 昨年は、一人ひとりとじっくり対話しながら犬について考えることを大切にしていました。一方で今年は、より多くの人に「犬って面白い」と感じてもらい、認知を広げることを目標に、イベント会場でも気軽に参加できる体験にすることで、犬を飼っている人だけでなく、これまで犬にあまり興味がなかった人にも、その魅力に触れてもらいたいという思いから今回のスタイルに至りました。
また、今年は単なる展示ではなく、Next1Dogs projectならではのオリジナルサービスを形にすることにも挑戦しました。その第一歩として生まれたのが、「ベストフレンドッグ診断」です。

今回の実験を通して、「楽しい体験から犬について学ぶ」というアプローチには大きな可能性がある一方で、その後の相談や情報提供まで含めた体験設計が重要であることを実感しました。
繰り返しますが、Next1Dogs projectが目指しているのは、診断サービスではありません。獣医師やトレーナー、トリマー、ブリーダー、保護団体など、犬の専門家につながる前の“相談役”として、一人ひとりに合った犬との暮らしを一緒に考える「ドッグプランナー」という新しい存在です。その出会いを「運命」ではなく、「理解」で選ぶ未来へ。

犬を迎える前に相談することが当たり前になれば、人と犬のミスマッチはもっと減らせるはずです。これからも私は、犬とのより良い出会いをつくるための実験を続けていきます。