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Reflection Theater活動報告:過去と現在とを組み合わせて未来へのベクトルにしていく活動

学ぶひと・働くひとたちをと一緒に「劇場」要素を取り入れたワークショップを行うことで、リフレクションが文化として根付く街・渋谷にするためのプラットフォームを開発する、というコンセプトで始まったReflection Theater。

9月に100BANCHに入居してさまざまなワークショップを展開してきました。
その中で、学ぶとは?働くとは?そこでリフレクションの意味は?について考えたことをぶつけてみたり、考えるきっかけとなりました。ここでは3ヶ月で実践したワークショップとそれらを通じて考えたことを紹介したいと思います。

「活動を展示すること」3ヶ月間の活動

10月には働いている社会人の方々を対象に、ワークショップを行いました。まず、日々の自分の仕事での対応を振り返って(Reflection)してもらうのですが、振り返っても今度はそれを実際に行動に移すのはなかなか難しいことかもしれません。そこでワークショップでは演劇で用いられている手法を援用し、実際に演じるところまで行いました。参加者の方々はワークショップの中で実際に演じるというシチュエーションに身を置くことで、「これは舞台だ」と意識することで、自分の思ったように振る舞える、また見られていることを不安ではなく「見られているからやってやろう」という意識へ転換することができるきっかけになればと思います。

11月には東急電鉄さまの協力を得ながら、渋谷キャストで伊藤園の俳句大賞、一般社団法人GiFT、ポエトリースラムジャパンさまなどの協力を取り入れながら、「渋谷の街×コトバ」をテーマに「Play Shibuya」と題したワークショップを行いました。大学パートナーとして関西から同志社女子大学・上田信行ゼミにも参加いただき、学生、社会人が入り交じる形で実践できました。Reflection Theaterプロジェクトとしては、ポエトリースラムジャパンと「路上ポエトリー」を行いました。渋谷の街への想いをポエムにし、渋谷の街を「舞台」に見立てて、路上でポエムを読むというものです。

12月はこれまでの活動を通じて学んだことを共有したい、広めたいという想いから主にさまざまな地域や企業とプロジェクトを活動の主軸として展開している大学研究室・ゼミをお呼びして、活動展を行いました。

 

Reflection Theaterプロジェクトメンバー

われわれは未来に向かって、後ろ向きに進んでゆく

メディア論の始祖とも言える研究者であるM. マクルーハンは「われわれはバックミラーを通して現代を見ている。われわれは未来に向かって、後ろ向きに進んでゆく」と言いました。今、現在は私たちはどこにいて、どういう状況なのか、現在から見て過去をどのように捉えるか、「未来」への道筋はその2点を結んだベクトルだと言えます。リフレクションも同様に、過去を振り返って反省することではなく、過去と現在とを組み合わせて未来へのベクトルにしていく活動だと思います。イノベーションは「新しい組み合わせ」だと言われます。3ヶ月という活動期間の中で、Reflection Theaterに参加してくれた人が過去と現在の新しい組み合わせ、すなわち「イノベーティブな未来」をつくり出すきっかけになるような経験をデザインするチャレンジができたと思います。

始点/視点としてのリフレクション

今後の展開としては「問いかけ」のデザインを工夫していきたい思います。振り返ってみる(Reflection)、演じてみる(Theater)の「どのように」についてはこの3ヶ月を通じてプロトタイピングができました。これはHow, Where, Whenなどにあたるのかなと思います。

一方、「何を」振り返るのか、演じるのかについてはまだまだ検討の余地があると思いますし、試行錯誤中です。「何を」のための「動力源」となるのが「問いかけ」だと思います。これはWhy, Whatの部分です。

クリエイティブとイノベーションはこうした「問いかけ」が溢れ、「演じたい舞台」がある街に生まれるものだと思います。渋谷がこうした魅力のある街になるために、私たちのReflection Theaterプロジェクトも始点であり、視点でもあるものとして今後も活動ができたらと思います。

 

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