• 100BANCHストーリー

100BANCHとはなにか—。2年目の100BANCHの全容をまとめた「2/100 BANCH BOOK 」発売中!

「未来をつくる実験区」として日夜繰り広げられる活動とそこで生まれた価値観や感性、そして描く未来まで100BANCHの全容をまとめた『2/100BANCH BOOK』が完成しました。

2年目にあたる2018年7月〜2019年7月までの日常と非日常のハイライトを収録。日々「未来をつくる実験」に取り組むGarageProgramの採択プロジェクトのうち27プロジェクトを紹介した『プロジェクト図鑑』や、100BANCHの運営に欠かせない7つの原理を実体化したエピソードとともに紹介した『100BANCHの7原理』など、どこから読んでも100BANCHのエッセンスを知ることができる構成になっています。

常識にとらわれない若いエネルギーの集まりが描く100年後の未来とはー?
100BANCHで購入できる他、amazonでも販売しています。ぜひご覧ください。

・(最新刊)2/100 BANCH BOOK(2019)

2/100 BANCH BOOK 単行本(ソフトカバー) – 2019 / 100BANCH (著) / 2,000円

 

・1/100 BANCH BOOK(2018)

1/100BANCH BOOK 単行本(ソフトカバー) – 2018 / 100BANCH (著) / 2,000円

 

100BANCHとはなにか

100BANCH(ヒャクバンチ)の事務局スタッフの娘に、百と書いて「モモ」という名の子どもがいる。100BANCHがスタートした2017年に生まれ、現在2歳のモモは保育園を終えると毎日、渋谷の100BANCHにやってきて、事務局スタッフたちや、プロジェクトメンバーらと夕飯を食べたり、遊んだりして過ごしている。夕飯は、プロジェクトメンバーによる「実験」の産物(例えば手打ちうどんだったり、椎茸出汁と薬草の鍋であったり、ときに昆虫食)。彼女は、出汁にコオロギを使ったラーメンや炊き込みご飯、アリとバッタのアイスクリームを世界最年少で食べた人類かもしれない。

100BANCHに集う若者たちが、様々な実験を繰り広げる。その数はオープンから数えて約122プロジェクト、人数にして579名(2019年7月31日現在)。大半の「実験」に参加しているモモは、100BANCHに関わるメンバーほぼ全員からその存在を知られ、我が子のように育てられている。

ここは、35歳未満のプロジェクトリーダーを中心に「100年先へ向けて」というスケールを想像して実験活動と未来共創を行う場だが、100年というと途方もなく感じてしまう。事務局スタッフにとっても、プロジェクトメンバー達にとっても、おそらく自分たちの命ある間には、その成果を見られないかもしれないテーマに挑んでいるプロジェクトもある。けれどモモは100年後に生きてる可能性があるのだ。みんなの手で育てている子の未来をつくっているのだと考えたなら100年という時間は決して長くないし、もはや他人事でない。

100歳になったときのモモは、何を食べているだろう。牛肉と同じ感覚で昆虫料理を楽しんでいるだろうか。100年前の100BANCHで行われた「原型」をモモが懐かしく思い感慨にふける「当たり前」は何件くらいあるだろうか。ひるがえって現代の私たちは、100年後に大切にされる感性や体験、自然界と人間の調和や世界の平和を生み残せているだろうか。

そんな100年という未来に想いを馳せながら、100BANCHで活動するプロジェクトメンバー達が大事にしているのは、「いますぐ出来るアクション=活動」だ。若者たちが、いまやりたいことを思う存分やっている。思いついたら吉日、実験と失敗そして再チャレンジを繰り返すそのスピードと姿勢は、100BANCHを運営するパナソニックの社員や役員も目を見張る。「100BANCHから学ばせてもらいなさい」。パナソニックの社長である津賀さんをしてもそう言わしめた100BANCHの、未来をつくる活動とその視座や視点を、今年もみなさんと共有したい。

100BANCHの全容をまとめる100BANCH BOOKの制作も2回目。ここに集うプロジェクトの特徴やエピソードを紹介しつつ、2018年7月から2019年7月までの日常と非日常のハイライトを共有する。ここで生まれた価値観や感性、情熱ある若者が、どのような未来をつくりたいと思い描いているか共有したい。

GARAGE Programを卒業した未来をつくる実験プロジェクトは、112を超えた。プロジェクト間でのコラボレーションが増え、互いの仕事を融通しあうなど小さな経済が生まれつつある。運営会社であるパナソニックやロフトワーク、カフェ・カンパニーなど企業とプロジェクトとの連携企画も始まって、共創のエコシステムが形成されつつある。渋谷にある100BANCHの周辺は100年に一度といわれる再開発が進み、1年目とは異なる風景が生まれ出した。施設の前にある渋谷川が開かれた際には、実験プロジェクトを街にお披露目し、街の人の目に触れ100BANCHは景色の一部となった。パナソニックが創業100周年を迎え東京国際フォーラムや台湾で催した展示会に参加し、その異質な未来視点は想像以上に好評と共感を得た。ラスベガスで開かれたCES2019では、世界を「Wow!」と驚かせた。

卒業後もなおプロジェクトメンバー達とのつながりが続いている。100BANCHに来て近況を共有してくれるたびに、その成長ぶりには事務局も運営会社の代表たちも舌を巻く。大舞台で表彰されたりマスメディアに取り上げられる機会も増えてきたが、どんなメディアでも紹介しきれていない100BANCHの幅広さと深さ、そして本質について、すべからく知ることができる唯一のメディアが本書「2/100BANCH BOOK」である。2/100BANCH BOOKは、どこから読んでも100BANCHのエッセンスを知ることができる構成だが、100BANCHの7原理をベースに構成しており、始めから終わりまで一気に読み進んでいただきたい。(昨年度の1巻から、読んでいただくことをお勧めしたい)。モモのような100年先の未来に生きる人たちが、100巻目を手にする日でも色あせていないであろう情熱と熱量がつまった第2巻を、自信をもってお届けしよう。

100BANCH 運営事務局

(「はじめに」より抜粋)

CONTENTS

はじめに(上記参照)

プロジェクト図鑑
まだ誰も見たことのない世界をつくるプロジェクトの価値は、既成のモノサシでは評価できないものばかり。常識を疑い、直感を信じて、荒削りでもいいからまずは形にする。GARAGE Program参加プロジェクトから、そんな若者たちの未来をつくる27の実験を収録。

TeaRoom 消えゆく日本文化を現代的視点からリデザイン 茶の湯が生む心の「和」で世界をつなぐ
kodomo-creators-inc SDGs など社会課題をテーマにアクション 子どもの「やりたい!」と行動力を伸ばす
GoSWAB 都市に潜む微生物の生態系を解明 ヒトが安全に暮らせる都市づくりを目指す
Angya+ 食が持つアナログな魅力 多機能フードトラックで“4th” placeを巡る
180mg/dl コミュニケーションデザインで糖尿病とそうでない人の境界をなくす
Omoracy バンジージャンプのようにチャレンジを 固定観念に潰されない生きる力を育む
Inoca アクアリウムの集合知を地球へ。人と水生生物が寄り添う社会をつくる
polca cafeteria 夢を追う人が挑戦を躊躇しない世の中に フレンドファンディングで食事を提供
Ostrich Antibodies Revolution 安全安価なダチョウ抗体入りフードで世界の予防医療に立ち向かう
zoojo 動物園の新しい楽しみ方を開拓 来場者と園双方から盛り上げ未来へつなぐ
smuzoo 家事を共有管理するインフラを構築 共働き夫婦が自然に家事を分業できる社会へ
KOTORI 大切な言葉が人生を支える「お守り」に コミュニケーションや関係性の価値を再提示
Launcheers シード期に必要な情報を発信 活動環境による機会格差をなくす
NIHONGO 日本人と外国人が分け隔てなく生活できる未来へ
Solidknit 編み物で中身の詰まった立体物をつくりハードもアップデートできる未来を
Personalized tea experience with teplo パーソナルデータを元に茶を抽出 食のパーソナライゼーションに挑む
Tax education 適正な納税は適正な教育から 子どもたちの未来のための税教育を

100BANCHの7原理
100BANCHが「未来をつくる実験区」となるためには、場の根本をなす視点と視座を定め、関わる人たちと共有する必要がある。そこで「7つの原理」を定めた。その理論が実体化したエピソードとともに1原理ずつ紹介。

1. たった一人でも応援したら
2. 思う存分できる場
3. 若者が未来をつくる
4. 短期集中同時多発
5. 常識にとらわれない
6. 視点が交差し混じり変化する
7. Will から未来はつくられる

DATA
データで振り返る100BANCHの1年
100BANCHの概要
開催イベント一覧
GARAGE Program概略
GARAGE Programメンター
GARAGE Programプロジェクト
GARAGE Programワークシート
数字で見る1 年間

おわりに

 

概要・販売について

 ▼2/100BANCH BOOK

  定価:2,000円(税込)
  単行本(ソフトカバー)
  出版社: 100BANCH; 初版版 (2019)
  ISBN-10: 4600002733
  ISBN-13: 978-4600002732
  発売日: 2019

100BANCHで購入できる他、amazonでも販売しています。ぜひご覧ください。

Amazon
1/100BANCH BOOK(2017/07-2018/07) https://www.amazon.co.jp/1-100BANCH-BOOK/dp/4600001222

2/100BANCH BOOK(2018/07-2019/07)https://www.amazon.co.jp/2-100-BANCH-BOOK-100BANCH/dp/4600002733

 

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