- メンバーズボイス
Room con-Animaの最終展示『部屋』
『心をほどく家具を通して、人間性の在り処を思索する』をテーマに活動するRoom con-Animaが活動成果として展示『部屋』を開催します。
私たちはみんな、同じ砂漠の上を歩いている________
科学技術の発展により、これまで人間にしかできないと考えられていた行為の多くが他者の手によって可能になりました。情報の流れが今までにないほど高速化する中、私たちが安定した評価軸などないことに正面から向き合うことになるのも同じ時期の話です。
優位であれ、ユニークであれという外評価の上に少なからずアイデンティティを築いてきた私たちにとって、技術革新が浮かび上がらせた「必ずしも人でなくても可能であり」、「安定した優位性などない」という一連の事実は、それまでの価値観に大きな衝撃を与えました。
万能のヒーローを求めた過去の価値基準が解体されていく中、今私たちに何ができるのでしょうか。本展示においてRoom con-Animaは「肯定」というキーワードの元、一元的な優位性を求めるこれまでの動きに疑問を投げかけるとともに、人間性の在り処について改めて考える「場」/「緩やかな共同体」の構築を目指します。
※期間中は常時メンバーが在廊し、鑑賞者との対話を行います。
▼プロジェクトについて
リーダー増田 麻耶
D-LOCの美術担当。慶應義塾大学SFC3年次より多摩美術大学メディア芸術学科に編入。脳科学/インタラクションデザインを学ぶ過程で、「感情の外部からの制御が可能になりうる今、人間の精神とは何か?」という問いに突き当たる。以降人間の一般化できない部分に興味を持ち、美術という観点から学んでいる。趣味はサーキットベンディング。