ユーザーがAIとリメイクデザインすることで実現する
たのしいサーキュラーエコノミー
HIZUMI
ユーザーがAIとリメイクデザインすることで実現する
たのしいサーキュラーエコノミー
リメイクデザインAIで、たのしいサーキュラーエコノミーを目指すプロジェクトHIZUMI。開発したリメイクデザイン生成AIシステムを活用し、着なくなった服から新たなデザインを生み出すことに取り組んでいます。
ナナナナ祭2024では、気軽に楽しく自分の「好き」を服に反映させる体験ができるプログラム「From Objects」を実施しました。生成AIとリメイクデザインの独自の技術を使った体験を楽しんでいただいた当日の様子を、HIZUMIの加藤がレポートします。
今年のナナナナ祭で、HIZUMIは「From Objects」というユニークなプログラムを展示しました。このプログラムでは、来場者が3Dプリンターで作られたさまざまな質感の直方体のプレートを使ってパズルを組み立て、その形状や配置に基づいてAIが自動的に新しい服のデザインを生成するという体験ができます。通常は画面上で完結するアプリの開発を行っている私たちですが、今回は特別に実物からのデザインの生成という体験を導入することで、参加者が文字通り、手を動かしながら自分の好みを反映したデザインを楽しむことができました。
この展示は、HIZUMIが開発したリメイクデザイン生成AIシステムをより多くの人に体験してもらうことを目的に企画されました。来場者には、AIが生成するデザインが通常のプロンプトからの生成とは異なり新鮮であるとの声が多く寄せられ、特に3Dモデルとして視覚化されるデザインに感動する方も多くいました。これにより、AI技術がもたらすリメイクデザインの新しい可能性を広く知っていただくことができました。
また、パズルのような一見服とは関係のない要素からでも興味深いデザインを生み出せることがわかったため、今後は服以外のさまざまな物体やアイデアを元にしたデザインシステムの開発を進めていきたいと考えています。このアプローチにより、リメイクデザインの魅力をさらに多くの人々に伝えることができると期待しています。
展示を通じて新たな繋がりも生まれました。ファッションブランドを作っている方々と知り合う機会があり、8月には日本橋で展示をアップデートして行うことが決まりました。今後は、HIZUMIらしいデザインの要素を適度に取り入れつつ、ユーザーが自分でデザインしたいと思える余白があるシステムの開発を進めていきます。また今回、ナナナナ祭に向けて制作したバッグやはっぴは更なる改良を加えてHIZUMIらしさの象徴となるようにより磨いていきたいです。
HIZUMIは、リメイクデザインを通じてファッションと環境を結びつけるサーキュラーエコノミーを推進し、持続可能な未来を目指して活動を続けていきます。今後も、裁断後の生地の廃棄に困っている方や、廃棄物から新たな価値を創出したい方々との繋がりを深めていきたいと考えています。