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2020年 好奇神の神輿を担ごう—謹賀新年 100BANCHご挨拶(100BANCH事務局 松井創)
ナナナナ祭2019で、uwabamiさんに100BANCHのキャラストーレーションを描いてもらった。
100BANCHがスタートして丸2年。未来をつくるユニークな実験100プロジェクトが集った様子が表現されたのがこの絵図だ。
完成したこれを観て、ふと涙が出た。
100BANCHは、ことあるごとに泣ける現場なのだが、その日の涙は、苦労が報われた時や達成感からくるこれまでのものとは少し違った。
あの日なぜ、涙が出たのだろうか。
まるで洛中洛外図のようなこの絵を改めて眺めてみた。一つ一つに物語がある。偶然か必然か物語と物語が折り重なって、また新しい物語を織り成す。とあるプロジェクトは、念願のプロダクト化を実現し、別の4つのプロジェクトが1つのカンパニーをつくった。いくつかのプロジェクトから社会的ムーブメントが始まりつつある。舌を巻く物語がプロジェクトの総数以上にあるのが100BANCHなのだ。
(詳しくは新刊 2/100BANCH BOOKでどうぞ!)
そのようなプロジェクト群を表現した絵図は、まるで自然界を模写したよう。
大いなる自然に触れたときの感動と同じ。一輪の美しい花を見て感動した時とは違う、生物多様性を、自然の複雑系を目の当たりにしたとき、自然界の奇跡に触れたときの同じ感動だった。
そして、そこから生まれるであろう新しい命たち、未来の兆しに心躍るとき、例えれば、そこから連想されるのは「神々しさ」。つまり言葉にできないクリエイティブなものたちを神と呼べるなら、創造の神々と共に僕は生きている。そして生かされている。
…感動して、泣いて当然ではないか!
日本の八百万の神たちに通じる。米粒一つにも宿る天地創造の主たちへの尊敬と畏怖。ただし、クリエイティブな100BANCHの百の創造の神たちは、神格化して崇め祀る神々ではない。ユーモアがあり、気前のいい、クレイジーな「好奇神(こうきしん)」たち。(時々、やんちゃな小鬼も混じってる。)すぐ隣りにいて、いつでも登場して協力してくれたり、ともに笑ってくれる福の神たち。
2017年から神出鬼没した100BANCH。2020年、ビッグイヤー。さあ、クリエイティブな若き神々の神輿を担ぎましょう。
(昨年末、餅をついて備えました。)
みなさま、神さま、本年も100BANCHを、どうぞよろしくお願いします。
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MAGAZINE - 2020年 好奇神の神輿を担ごう—謹賀新年 100BANCHご挨拶(100BANCH事務局 松井創)