- 100BANCHプレゼンツ
「世界のふんいきをさりげなく良くする」
100BANCH実験報告会
※本プログラムは、“空間”と“エクスペリエンス設計”の実験サイトLAYOUT.net(運営:ロフトワーク)が主催する、イベントの転載です。
団地の空き部屋を客室に変え、一泊分の電力を地域産の太陽光エネルギーによって賄う、不定期出現型の「サンセルフホテル」。商店街の空き店舗にカーペットを敷き、周囲の家から生活用品を集め、見慣れた居間を公共空間に生み出す「リビングルーム」。放課後に、こども達によるオリジナルの学校を開校する「放課後の学校クラブ」。ーーこれらは、すべて、美術家・北澤潤さんとそのチーム「北澤潤八雲事務所」が手掛けるアートプロジェクトです。
北澤さんはアーティストとして、国内外の様々な地域で、団地、商店街、小学校など、日常的な景色に突如現れ、次々に人を巻き込んでいく、一風変わった《場》を展開しています。その反響により、昨年のフォーブス「30 Under 30 Asia 2016」(アジアを代表する30歳以下の30人)にも選ばれました。
彼は“「日常」をあえて揺さぶる「問い」を投げかけること”を仕事として、あらゆる地域や施設、制度に対してプロジェクトを提案するアーティストです。そのプロジェクトに集う人々は、何か新しいものを感じ、創造的なアクションを自然と起こします。アートプロジェクトを通して「創造するコミュニティ」の種を各地に拡げている北澤さん。その活動の根源にはどんな意図があるのでしょうか?
解体新所#05では、そんな北澤さんの仕事からコミュニティの「創造性」について考察します。
会場は、パナソニック株式会社と株式会社ロフトワーク、カフェカンパニー株式会社が渋谷駅南口にオープン(2017年7月)する実験区「100BANCH」。できたての100BANCHで、「本質的に《創造的》とはどういうこと?」「デザインとアートがそれぞれできることは?」「仕事としてのクリエイティブの役割とは?」など、場と創造性について一歩踏み込んだ話をしてみませんか。
北澤潤八雲事務所
代表/美術家北澤 潤
行政機関、教育機関、医療機関、企業、地域団体、NPOなどと協働しながら、国内外各地で人びとの生活に寄り添うアートプロジェクトを企画している。日常性に問いを投げかける場を地域のなかに開拓する独自の手法によって、社会に創造的なコミュニティが生まれるきっかけづくりに取り組む。代表的なプロジェクトに、不要な家具を収集し物々交換することで変化し続ける“居間”をつくる《リビングルーム》や、仮設住宅のなかに手づくりの“町”をつくる《マイタウンマーケット》、地域の空き部屋を太陽光発電の“ホテル”に変える《サンセルフホテル》などがある。
株式会社ロフトワーク layout Unit CLO松井 創
1982年生まれ。専門学校で建築を、大学で都市計画を学ぶ。地元横須賀にて街づくりサークル「ヨコスカン」を設立。新卒で入ったネットベンチャーでは新規事業や国内12都市のマルシェの同時開設、マネジメントを経験。2012年ロフトワークに参画し、KOILやLODGE、WONDER LAB OSAKA、100BANCHなどのプロデュースを担当。2017年より都市と空間をテーマとするLayout Unitの事業責任者として活動開始。学生時代からネットとリアルな場が交差するコミュニティ醸成に興味関心がある。あだ名は、はじめちゃん。
LAYOUT
「“空間”と“エクスペリエンス設計”の実験サイト|LAYOUT.net」は、株式会社ロフトワークが運営する、Webメディアです。空間の在り方、そこで行われるアクションなどのUX(ユーザー・エクスペリエンス)について、実践者へのインタビュー、イベントを行い、記事として紹介しています。2014年7月始動。