ユーザーがAIとリメイクデザインすることで実現する
たのしいサーキュラーエコノミー
HIZUMI
ユーザーがAIとリメイクデザインすることで実現する
たのしいサーキュラーエコノミー
リメイクデザインAIで、たのしいサーキュラーエコノミーを目指すプロジェクト「HIZUMI」。今回は開発しているリメイクデザイン生成AIシステムを取り入れたアップサイクルブランド「.hzm(ドットヒズミ)」のポップアップイベントを2023年6月17日(土)・18日(日)に100BANCHで開催しました。大盛況となった本イベントの様子を、クリエイターの木付が紹介します。
私達のプロジェクトでは誰でも気軽にリメイクデザインが出来るサービスの開発をしています。しかし、私達の活動を話す際にシステムの概要や実際のプロダクト(服やアプリなど)がないとやっていることの解像度が低く伝わりづらいことが課題でした。そこで私達の活動などをより分かりやすく体感してもらう為、AI×アップサイクルブランド「.hzm」の服を実際に手にとって体験できる場を作ろうと考えました。
またエンジニアリング、建築デザイン、ファッションデザイン、映像などに専門を持つ多様性のあるプロジェクトメンバーがいることもあり、100BANCHで異分野のクリエイターとお客さんが交差し、爆発的に何かが生まれる場所ができると考え今回のポップアップを開催しました。
私達は什器や体験型展示の機材まで、0から自分達だけで作り上げることにこだわり抜きました。
1.「.hzm」の服の展示・販売
ただ服を展示する、販売するだけでなく様々な仕掛けを用意しました。アップサイクルされた服は一点物なので、QRを読み込むとそれぞれの服で3Dモデルが見れるようにしました。また、来場者が手に取りやすく売り物と分かるように人体スケールを意識した什器を制作しました。
2.動くハンガー×100年前の服
人の動きに合わせて動いてくれる服の体験展示を行いました。ハイテクな機械とローテクな服が共生している姿に没頭して欲しい為、そのための空間作りも行いました。
こちらは過去に100BANCHに入居していたshodai kayamaさんとのコラボ展示でもあり、「可愛い」「楽しい」の声を多数いただきました。
3.3Dモデルの服を擬似的にリメイクしたり動かせる体験展示
楽器に使う機材のツマミを回すと、画面に映し出された「.hzm」の服の3Dモデルを動かせたり、生地の張り替えができる体験展示を行いました。こちらも沢山のお客様に触ってもらい、HIZUMIのサービスを擬似的に体感してもらいました。
4.映像、音、香り
.hzmの服がどのようなプロセスで出来ているのかが短い時間で伝わるような動画を制作し、入り口のモニターで映し出しました。また、今回空間を作るにあたって味覚以外の五感を刺激して思い出に残るように音や香りにも拘りました。
私達は多くのアップサイクルブランドとは異なり、AI等のテクノロジーを扱った服作りをしています。近年、生成AIが何かと話題になり仕事が奪われるなどマイナスなイメージを持つ方も大勢いると思います。しかし、私達はそんなディストピア感のある未来ではなく明るく楽しい未来を想起できるような事が重要だと考えています。服はカッコよく、展示はkawaii世界観を作り込み「みらいの楽しい服屋さん」の空間を目指しました。
今回は150人以上の幅広い分野のお客さんが来場してくださり、服の展示、体験展示それぞれで楽しんで貰えたのは勿論、我々としても刺激をもらいました。
更に、AIに対して怖い印象はなくむしろ可愛いと行ってくださる方が多く、目指すべきブランド像がより明確になりました。
HIZUMIは100BANCH、そして渋谷からの発信でファッション業界のみならず幅広い分野を盛り上げたいと考えています。今回のイベントの様に、100BANCHで異分野のクリエイターとお客さんが交差し、一つの良い空間が出来たことは100BANCHならではと考えます。体験展示のコラボレーションの様に、引き続き熱量が高い他の入居メンバーとも協働出来れば私達としても燃え上がりますし、明るく楽しい未来を作っていきたいと考えています。