- イベントレポート
【ナナナナ祭2019:ピックアップ】食の未来と、食が与える癒しについて考える。「食」をテーマにしたイベントレポートをお届け
【参加プロジェクト】The Herbal Hub / MUSUNDE HIRAITE
「今食べてるのは、地球の味だよ」 ある生産者にもらった言葉。 私たちは、毎日地球の味を食べています。 「地球の味レストラン」は、生産者や研究者、食に関わる企業の担当者など様々な分野の人が集まり、地球の変化と共に食文化がどのように進化を遂げるのかを追っていきます。 100年前の地球の味を再現した料理、そして、100年後の地球の味を予測した料理と共に、あなたの食の世界を広げてくれる贅沢な出会いを添えて、お楽しみください。
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TIME LINE
10:00 開場
10:30-10:45 オープニング/イベント趣旨説明
10:45-12:00 【session1】トーク「地球の変化と食文化の変化の関係性」
12:00-12:30 【session2】ワークショップ「100年後の地球の味を考える」
12:30-13:20 【session3】地球の味レストラン~100年前から100年後まで~
13:20-13:30 クロージング
14:00 閉場
▶︎【session1】トーク「地球の変化と食文化の変化の関係性」
100年後の地球の姿は、どうなっているの?
気候風土など環境の変化と、使われる食材の種類や状態、産地などは連動して変化しています。それに伴って、社会と食文化もゆったりと移り変わっていき、私たちの食卓や健やかさにも関わってきます。
今回はお二人のゲストをお招きし、環境と食文化の目線から100年後を編んでいくようなお話とクロストークを行います。
国立環境研究所気候変動適応センターの西廣淳さんからは、日本の環境が100年前から100年後に向けてどう変わっていくのかや、来たる未来の社会課題に向けて今、私たちがどんな選択をしうるのかなどをお話いただきます。
そして、分子調理学がご専門の石川伸一さんからはサイエンスやテクノロジーからみた食の文化や未来についてを伺い、お二人のクロストークをお楽しみいただきます。
いったい、どんな未来の食卓が垣間見えるでしょうか?
【ゲストプロフィール(五十音順)】
石川 伸一
福島県生まれ。東北大学大学院農学研究科修了。北里大学助手・講師、カナダ・ゲルフ大学客員研究員などを経て、現在、宮城大学食産業学群教授。専門は、分子調理学。著書に『「食べることの」進化史』(光文社)、『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory 新しい「料理と科学」の世界』(講談社)などがある。関心は、食の「アート×サイエンス×デザイン×テクノロジー」。
西廣 淳
国立環境研究所気候変動適応センター主任研究員。
東邦大学客員教授。東京大学非常勤講師。
気候変動と戦うのではなく、変動する環境に「上手く馴染む」社会のあり方を明らかにするため、地形、地下水、生物、文化などを既存の枠にとらわれずに研究している。江戸時代に編まれた救荒書(飢饉のときに食べられる野生植物などをまとめた書物)の情報を現代社会で活かすための「救荒植物データベース」を今年公開した。「ご飯もおかずもとれる田んぼ」を増やしたいと思っている。
▶︎【session2】ワークショップ「100年後の地球の味を考える」
トークセッションで感じたこと、思ったことを軸にグループに分かれて100年後の地球の味について考えてみましょう。
どんな未来が生まれるでしょうか?
▶︎【session3】地球の味レストラン~100年前から100年後まで~
今の地球の味は、どんな味?
料理人・ソウダルアさんによる、食べられる年表仕立ての極上ロングテーブルビュッフェをご用意いたします。
過去、現在、そしていくつかの未来をぎゅっと集めたお料理たち。
実際に食べて、語らいながら、地球の味を五感でお楽しみください。
とっておきのご馳走をいただきましょう!
ソウダルア
出張料理人/イートディレクター
幼少の頃からの趣味である料理と寄り道がそのまま職業に”美味しいに国境はない”を掲げ、日本中でそこで産まれた食材のみを扱い、これからの伝統食を主題に海抜と緯度を合わせることで古今東西が交差する料理をつくる。
2015 大地の芸術祭 うぶすなの家
2016 瀬戸内国際芸術祭 レストランイアラ
2017 大阪 パームガーデン舞洲グランピング メニュープロデュース
2018 山口県仙崎 センザキッチン、大分県都町 焼山、香川県小豆島、仁尾町父母ケ浜、長崎県壱岐、京都祇園 ygion、渋谷100BANCHなどその土地の食材でフードインスタレーションを行う
7/6より9日間【100BANCH ナナナナ祭】を開催!今年のナナナナ祭では、100BANCHの1F~3Fはもちろん、渋谷川にまでフィールドを広げ、様々なプログラムを実施。野心的な若者たちがつくる未来の景色を、ぜひご体感ください。
リーダー菅本 香菜
1991年、福岡県北九州市出身。中学から高校時代にかけて拒食症を患い、最低体重は23キロまで低下。命も危なくなる経験をした。熊本大学入学後に拒食症を克服し、食の大切さを実感。大学では民俗学を専攻し、食卓について研究した。大学卒業後は、不動産会社での営業を経て、食べものつき情報誌『くまもと食べる通信』の副編集長として活動。熊本震災後に上京し株式会社CAMPFIREに転職、CAMPFIRE×LOCAL担当として全国各地の挑戦をサポートしながら地域で活躍する方々のコミュニティづくりに努める。本業の傍ら2017年5月に、旅するおむすび屋さん『むすんでひらいて』プロジェクトを立ち上げた。 三角のおむすびを結ぶのが得意。
TABEL株式会社 代表取締役新田 理恵
TABEL株式会社 代表取締役。管理栄養士であり国際中医薬膳調理師。食を古今東西の多角的視点からとらえ、料理とその周りにある関係や文化も一緒に提案し、地域の商品開発やレクチャーを行っている。 日本の在来植物・薬草を暮らしに取り入れるためのリサーチをはじめ、日本各地つなげながら伝統茶ブランド{tabel}を2014年に立ち上げる。2016年8月にTABEL株式会社へと法人化。