日本の森林資源から産まれる「ウッドバッテリー」で、日本の山の問題を解決したい!

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Satoyama Wood Battery

プロジェクト概要

私たちは、有機電池の開発技術と木質資源を掛け合わたメタルフリーの蓄電池「ウッドバッテリー」を生み出し、「日本の山の問題の解決」を目指します!

動機

2019年に丸森町を襲った台風19号による豪雨で、身近な里山地域が土砂災害や水害に見舞われ、危機感を覚えました。背景にあったのは、大規模な太陽光発電施設の開発による盛り土も一つに挙げられました。自然と共に豊かに暮らしていくためには、里山資源を適切に活用していくことも必要なことだと知る。里山に入り、活用する取り組みと担い手を増やしていくためにも、森林資源の活用に経済性を伴わせる必要がある。

仮説

仮説1)いつでもどこでもスマートフォンを充電できるモバイルバッテリーや、家庭での自然エネルギー発電導入に必要な定置型蓄電池が、現在世界中のレアメタルを使用したリチウムイオン電池から、国内の木材を使用したウッドバッテリーに置き換わったら、日本の蓄電池自給率が上がり、林業の再興、里山の復活に寄与できるのではないか。

仮説2)テスラ社によるリチウムイオン電池の技術開発など、電池容量や充電速度などの機能性を追求したものづくりが進む一方で、持続可能性や生産から廃棄までを含めた資源循環のデザイン性といった観点で評価される電池が求められる時代が来るのではないか。

実験

技術的にはほぼ完成しているウッドバッテリーを製品化するために必要なことを整理し、実行していく。 ①ウッドバッテリーコンセプトの模索 ②デザイン・ターゲット・アプローチ方法の模索 ③ウッドバッテリープロトタイプの作成 ④(可能であれば)ウッドバッテリーの充電体験提供 ⑤ウッドバッテリーの普及による社会の変化予測・ウッドバッテリー効果の検証

目標

「里山エンジニアリングがつくる””ウッドバッテリー””とはこういうものです」と伝えられるツールをつくりたい

1ヶ月目:ウッドバッテリーの現状と課題の整理、製品コンセプトづくり、顧客像の明確化

2ヶ月目:ウッドバッテリーの広げ方・伝え方、製品の基本仕様、デザイン案づくり

3ヶ月目:ウッドバッテリーの製品案、コンセプトムービーの作成、プロトタイプ製作

未来

現代はまだまだ効率や最高品質を追求する価値観の中で、それほど機能性は良くないが、「電池の地産地消」という思想をもつウッドバッテリーの製品化・販売を通じて、新しいものづくりの提案を行い、価値の浸透を目指す。

リーダーインタビュー

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    核家族の長男坊として生まれ、茶畑に囲まれた土地で、幼少期を過ごす。大人になるにつれ、子供の頃から慣れ親しんできた茶畑がアパート・マンションに変わり、とてつもない喪失感を覚えた。日常に馴染む自然や環境を大切にしたい、という感覚の原点です。
  2. 渋谷の街のエピソード
    学生時代に、渋谷を拠点とする学生団体に所属していたので、度々道玄坂に通っていました。必ず道に迷うので、Google mapなしで歩くことができません。
  3. メンバーたちの意外な一面
    社長の北川は、剣道や日本舞踊をやっていて、プレゼンなどの勝負事になるとものすごい負けん気を発揮してくれます。
  4. 意気込みをお願いします!
    里山資源を利用することで林業の再興や都市化している日本の各地域が持つ独自の伝統技術を継承し、時間軸でも持続可能なものづくりを目指します!

PROJECT TEAM

倉田慎

1989年生まれ、宮城県川崎町在住。2019年、台風19号による豪雨で、身近な里山地域が土砂災害や水害に見舞われ、危機感を覚える。自然と共に豊かに暮らしためには、里山資源を保全・活用する取り組みと担い手が必要。2020年、中山間地域である宮城県川崎町に移住し、仲間とともに「食とエネルギーの地産地消」の暮らしを実践中。

北川桜子

2001年 東京都生まれ。コロナ禍を経て、日本の食料とエネルギーの自給率を少しでも高くしたい、という夢を抱き始めた。 宮城県川崎町を拠点に食エネの地産地消を目指し活動している中安と出会い、さらに中安が研究に携わっていた木質由来のバッテリーの技術で日本の蓄電池の自給率を高めたい、と思い共同起業に至る。 エネルギーデバイスの地産地消を実現させ、日本の里山資源が先端技術と掛け合わせ活用させる、新しい持続可能の可能性を見せていけるように頑張ります。

中安祐太

1990年 静岡県生まれ、小学校二年時に京都議定書に関心を持ち、人工光合成器を作りたいと思う。東北大学工学部の化学系に進学するが、大学二年次に起きた東日本大震災時に技術の無力さを知り、技術だけではない環境問題の解決策を模索し始める。博士後期課程在学時に宮城県川崎町に移住し、薪と炭のある暮らしを知り、木と炭を電極にしたデバイスの研究を始める。

勝山湧斗

1997年 茨城県生まれ。原子力発電の研究者の父の影響で、幼い頃からエネルギーに興味を持つ。特に太陽光発電などの再生可能エネルギー(再エネ)に興味を持ち、再エネの普及を妨げる大きな要因の一つが「エネルギー貯蔵の技術不足」であることを知る。学部では東北大学 エネルギーデバイス化学研究分野(本間研究室)に所属し、木質ナトリウムイオン電池・木質有機レドックスキャパシタ・高電圧リチウム有機電池を開発する。カリフォルニア大学ロサンゼルス校のPh.D. programに進学後は世界的に著名なKaner(ケイナー)研究室に所属し、3Dスーパーキャパシタ・3Dナトリウムイオン電池・高容量リチウム有機電池・3Dシリコン負極・3Dリチウム金属負極などを開発する。数ある電池の選択肢の中で、有機物で作られる電池(有機電池)に将来性を見出し、共同起業。ローカルな再生可能な資源で作られる有機電池を実用レベルで開発し、真にエコであり、世界に必要な新たな電池の選択肢を提案したい。

mentor桐村 里紗

tenrai株式会社 代表取締役医師

予防医療から生活習慣病、在宅医療まで幅広く臨床経験を積み、現在は鳥取県に移住し、日野郡江府町において人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」や女性特有の悩みを解決する「フェムケア」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指しプロジェクトを共創。東京大学大学院工学系研究科道徳感情数理工学講座・光吉俊二特任准教授による量子ゲート数理「四則和算」の社会実装により、人と社会のOSをアップデートすることを掲げたUZWAを運営し、新しい文明の萌芽を描く。新著『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。