EVENT REPORT

2018.03.22 Thu

新たな価値を生む多彩なプロジェクトが集結
〜GARAGE Programプロジェクト成果報告会〜

  • #GARAGE Program

2018年3月6日にGARAGE Program応募者見学説明会と併せて、プロジェクトの活動成果報告会が開催されました。

あらためて、GARAGE Programとは———

これからの100年先の未来を、より豊かでおもしろい方向へと動かすために、常識にとらわれない35歳未満の野心的な若者リーダーのプロジェクトを支援するプログラム。毎月の応募と審査を繰り返し、2年間で100個のプロジェクトを展開することを目指しています。審査基準は、各界のトップランナーであるメンター陣が、“これからの100年をおもしろくするプロジェクトとして支援したいと思うか否か”。

驚くほど多様なジャンルのプロジェクトが、短期集中、同時多発的に活動を展開するなか、今回は9つのプロジェクトが活動の成果についてプレゼンテーションをおこないました!

フードロスを「美味しく、楽しく解決」するヒントを / Food Waste Chopping Party

フードロスの問題を参加者とともに考える、参加者体験型料理イベントを進めるプロジェクト。

6カ月の活動から得たことを3項目にわたり発表。ひとつは、全ての無駄は認識のエラーであり、捨てなければいけないという固定概念を外した先にクリエイティブなアイデアがあること。もうひとつは、味噌作りやぬか床ワークショップを通して、ひとつひとつ手作りでおこなうことによりフードロスが少なくなること。最後は、持続可能な住環境づくりによってフードロスがなくなるということです。

現在は東急ストアと連携し、環境に配慮した循環型の暮らしのモデルを構築中。さらに、環境問題の悪化が表面化すると言われる30年後に向けて、小学生以下の子どもたちとその親を対象とした、フードロスの認識を植え付けるワークショップや、月一回のペースで「ゼロウェイストキッチンカー」を設置します。

この先、さらに重要視されるであろうフードロスについて、どのようなアクションを起こしてくれるのか、今後も注目です。

 

屋上活用で「新時代の豊かさ」を /SHIBUYA IN THE SKY

現代社会において広大なデッドスペースとなっている渋谷の屋上を価値ある空間に再生し、利用面積や不動産価値を増やしつつ、空から見ても豊かな都市風景を目指すプロジェクト。

最近の活動では、都市型災害等で帰宅困難者があふれ出たときに、「いかに楽しく避難生活を送れるか」という屋上のアウトドア「天空防災キャンプ」を開催。また、屋上など工事が難しい場所に、設置するだけで周囲の雰囲気が向上するエクステリア家具シリーズ「天空家具~桜~」の制作を進めています。

今後は、渋谷のローカル活動を増やしつつ現在の活動を継続させ、さらなる屋上の活用化を目指すと結びました。

数年後、渋谷の屋上には新しい価値が生まれているかもしれません。

 

「オシャレの仕方がわからない」女の子にメーク動画アプリを届けたい / FirstMake

女性たちが自身の理想とするライフスタイルに沿ったメーク方法を検索し、その実例に触れられることを目的に開発したメーク動画アプリを制作するプロジェクト。

ついに2月、iOSアプリ「FirstMake」をリリース。「カジュアル」「エレガント」など、自分がどんな女の子になりたいかをカテゴリー別に選択し、それに合ったメーク動画が流れます。最後はお気に入りのメークをしたモデルが、ファッションコーディネートとともに登場。「オシャレの仕方がわからない」女の子の強い味方が誕生しました。

今後はメークだけではなく、ファッションや趣味などライフスタイルまでテーマを拡張していきたいとのこと。ついにリリースした「FirstMake」アプリ。ぜひダウンロードして、オシャレの参考にしてみてください!

 

「情報格差=機会格差」をなくすため起業情報を網羅的に発信する / Launcheers

起業時から資金調達までに必要な情報・ノウハウをなるべく網羅的に整理・発信する、挑戦者応援メディアを運営。「挑戦を文化に」をミッションに掲げ、課題発見や事業計画の作成より実現が困難とされる、プロジェクトの実行や事業家を解決するメディアを目指すプロジェクト。

2カ月の検証のもと、コンテンツは「情報特化型×成功体験×インタビュー」をベースに進めると決定。他サイトには見られないアクセラレーションプログラムの一覧と、スタートアップが必要としてるファン獲得情報にフォーカスしたコンテンツに優位性があると判断しました。

今後は、「30社を目標にインタビューの実施」「アクセラレーションプログラムの網羅」「リアルな場所の提供」という3つの方針を掲げ展開していきます。

夢に向かって挑戦するみなさん、ぜひLauncheersのサイトをご覧下さい。あなたの背中をきっと押してくれるはずです。

 

「しいたけだし」で世界平和の一助になりたい /  SHIITAKE

「おだしのうまみを世界に分け隔てなく広め、世界平和の一助になる」という企業理念のもと、植物性の出汁にも動物性の出汁にも含まれない「グアニル酸」という菌類独自のうまみ成分を多く含むしいたけを使い、菜食主義の人に対して日本流のうまみの掛け合わせを広めることを目的としています。

実際に育てることにより、しいたけに愛情を持ってほしいと「しいたけ栽培キット」を開発。1月から販売をスタート。今では月に100個ほどの販売実績があり、今後は年内に海外進出を目指すとのこと。

このプロジェクトにより、しいたけに魅力される人が続出。必ず海外でも、しいたけの素晴らしさを伝えてくれるはずです。

 

文化としての「銭湯」をアップデートする / 東京銭湯 – TOKYO SENTO –

週に1軒のペースで廃業していっていると言われるほどの衰退期を迎える銭湯文化を守り、新たな世代に銭湯の魅力を伝えていこうというプロジェクト。東京を中心とした銭湯情報を届ける銭湯メディア「東京銭湯 -TOKYO SENTO-」を運営する他、埼玉県川口市にある銭湯「喜楽湯」を経営しています。

1月8日にNHK「にっぽん紀行」で「喜楽湯」のドキュメンタリー番組が放送されたことや、1月に公開された映画「ジオストーム」とのコラボ、「OFF呂会」と称したイベントも実施。さまざまな取り組みの結果、2017年度の「喜楽湯」の入浴者数は前年に比べ1.5倍に増えたと報告。SNSのフォロワー数も着実に増えていると付け加えました。

今後は第2回の「OFF呂会」を実施するなど、実際の銭湯はもちろん、銭湯ではない場所でも銭湯の魅力を伝えていきたいと力強く発表しました。

 

ドキュメンタリー映画で「日本のおもしろさ」を伝える  / ORQUEST

ドキュメンタリー映画・映像の制作を通じ、まだまだきちんと光の当たっていない「日本のおもしろさ」に関する映像制作から配給・配信を行うプロジェクト。

浅草で74年の歴史を持つ食パンとロールパンしか作らないパン屋「ペリカン」に注目し、映画「74歳のペリカンはパンを売る。」を制作し公開。全国で6000人の動員があり(2018年3月現在)、中国の映画配給会社にも販売。その後、映画から派生したカフェや本も生まれました。

他にも3月10には参加者の意見も交えつつ、さまざまな視点で映画について語り合い、映画の未来をデザインするイベント「映画のこれから 百年先に向けて」を開催。

今後は自分の歴史や企業の歴史をドキュメンタリー映画プロジェクトとして社会に提示していきたいと話し、長野県で整体師をする上原孝一さんと、茨城県でコンサルタント会社を営む菅谷信一さんのドキュメンタリー映画を制作予定。さらに、「国産小麦」をテーマにした企画や、パンと恋愛をテーマにした映画も計画中です。

今後、どのような映画が生まれるのか。公開が待ち遠しいですね。

 

からだとローカルを元気にする / The Herbal Hub to nourish our life.

日本の在来種である薬草を日常に取り入れることによって、健やかな体へと導こうというプロジェクトで、薬草茶の卸販売ブランドも運営しています。

これまで、小規模な薬草に関するイベントの実施や、「薬草カレー」の開発を進てきました。2月には、これまでの活動を総括するイベント「薬草大学NORM」を開催。当日は9名のゲストをお迎えし、さまざまな角度から薬草を掘り下げる時間となりました。他にも、100BANCHで活動する別のプロジェクトとのコラボも生まれたとのこと。

今後は、「薬草大学NORM」のイベントを日本各地で開催し、30万人の参加者を目指すと発表。その人数は、全国の医者や管理栄養士と同数程度であり、それが達成すれば世の中で薬草が当たり前になるのではないかと話しました。

 

「着物」を未来につなげるための環境作りを / KISABURO KIMONO Project

現代の技術と伝統が融合する新しい着物の生地を開発し、未来型の着物やプロダクトを制作。展示会も行い、最終的には販売につなげていくことを計画しています。

昨年、洋服にも合わせられる、はおりコートの着物を開発したが、そもそも「着物を着る機会がない」との課題が生じたため、そこからは「着物を着て楽しめる日を創る」「着物マインドを育てる」「着物に対する正直な意見を出す」という3点を軸に活動。

その後、年に1度は着物を着る日をハロウィーンにかけ、「江戸ウィーン」と称し提案。その語呂からデニム素材を使ったファッションブランド「EDWIN」に協力を得ることができました。

2月には、未来の着物の話をするイベント「KIMONO HACK vol.0」を開催。着物に対して、「アクティブに着たい」「楽して着たい」「自由に楽しみたい」という参加者からの率直な意見を受け、今後の「江戸ウィーン」の柱として活動をしていくとのこと。

「江戸ウィーン」は今年の夏に開催予定です。どのような着物を提案してくれるのか。今から楽しみですね!

最後に、昆虫食のプロジェクト「Future Insect Eating」が、プロのバーテンダーやバリスタと協力して作った昆虫のお酒を用意。今回はタガメ、アリ、カブトムシ、オケラ、幼虫ミックスをウオッカに漬けた試作品が並びました。

参加者はおそるおそる昆虫のお酒を口にし「美味しい」「不思議な味」などと感想を伝えつつ、あらたな味覚を楽しんでいました!

100BANCHは出会いが生まれる場。2FのGARAGEを見学しながらお互いの活動をインプットし、新たなコラボレーションを考え、それぞれがディスカッションしていました。

次回は【GARAGE Program応募者向け見学説明会&プロジェクト成果報告会】を4月12日(火)に実施!

各プロジェクトの活動の様子を知りたい方や、GARAGE Programへの応募を考えている方は是非遊びに来てください。

http://100banch.com/events/7270/

これからの100年をつくる若者たちへ

GARAGE Programでは、野望を持ったU35のプロジェクトリーダーによる、これからの100年をつくるプロジェクトを随時公募していきます。審査を通過したプロジェクトチームは、メンターによる支援が受けられるだけでなく、100BANCHの2F、3Fのスペースを無償で利用可能です。公募に関する詳細はこちらをご覧ください。

WRITER

100BANCH編集部

船寄 洋之

writer / gallery / coffee

鳥取県生まれ。アパレルメーカー、出版社を経て、横浜・反町にH.Funayose galleryをオープン。ギャラリー運営のほか、ライター業や出張コーヒースタンドもおこなう。

#GARAGE Program