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Launcheers活動報告: 仮説検証と実験を繰り返し見えてきた メディア×リアルへの道

Launcheersは「情報格差=機会格差」をなくすために、起業情報を網羅的に発信するプロジェクトです。

“情報の偏在化による可能性の喪失を無くす”という課題を設定し、解決に向けた個人的なブログ「起業家新聞」として始まりました。100BANCHではこの取り組みを発展させ、シードラウンドのスタートアップの「起業時から資金調達」までに必要な情報・ノウハウを整理・発信するメディア運営を行うとともに、周囲に集まる個性豊かなメンターやプロジェクトチームと触れ合うことで、さらに広範な課題の発見と、解決のための情報発信を目指しています。

今回はプロジェクトリーダーの町田大地が活動3ヶ月間の試行錯誤と、そこから見えてきた方向性についてレポートします!

Launcheers

プロジェクトのメインコンテンツとしてLauncheersという起業家に役立つ情報を発信する挑戦者応援メディアを運営しています。合言葉は「挑戦を文化に」。

Webサイト

Launcheersは、主に2つのコンテンツを提供しています。1つ目は、「0→1ファン作り」コンテンツです。これは起業初期における、①初期ユーザー獲得と②ユーザー定着にフォーカスを当てて、その戦略や施策を紹介する連載コンテンツです。国内外の企業事例をインタビューを含めて紹介しています。2つ目は、「アクセラレータープログラム」コンテンツです。これは「起業家に対して大企業やVC(ベンチャーキャピタル)、地方自治体が成功に向けて事業支援を行うプログラム」であるアクセラレータープログラムに関する情報をまとめて発信しています。

この2つのコンテンツを、私たちはメディアを使って発信しています。

 

きっかけは挑戦ってそんなに簡単だっけ?っという想い

私たちメンバーは誰も今までメディアの立ち上げや運営をしたことが無い初心者です。そんな私がメディアを始めたきっかけはとてもシンプルでした。

もともと私自身新しいことに挑戦することが好きだったこともあり、スタートアップの情報を集めて、約400日ほぼ毎日ブログで発信するという事をしていました。その溜まった情報を発信したらもう少し面白くなるかも。その気持ちの実現方法を自分が持っているリソースと選択肢の中から考えたら、メディアがいいと思った。それがLauncheersを始めるきっかけでした。しかし実際やってみると、想定していたよりもメディアははるかに難しかったです。もしその時に戻れるなら、全然難しいぞと自分に言いたいです。(笑)

 

試行錯誤の2カ月

12月に100BANCHへ入居してからLauncheersでは、3つの仮説検証を行ってきました。というのも、私自身メディアの運営未経験ということもあり、何から手を付けて良いかが分からない。決まっているのは、挑戦として難易度が最も高いと思われる起業初期”シード期”向けのコンテンツを作る。そんな状態だったこともあり、まずは徹底的に基本に忠実に進めていきました。つまり、「まずは形(コンテンツ)を作り、それを発信してみる。そしてそこから得られた結果を元に修正して、再び検証する」というサイクルを回すことを意識しました。

 12月に私たちが取り組んだコンテンツは、「網羅的に起業家が必要な情報を発信する」というものでした。仲間集めから、資金調達まで、シード期の起業家が欲しいと思われる情報全般にフォーカスを当てたものです。自分たちでネット上から情報を調べて、それを記事にまとめていました。12月いっぱい、コンテンツを発信して検証を行ったところ、2つの課題が浮かび上がってきました。1つは、起業したことが無いにもかかわらず、起業情報全般にフォーカスを当てても、起業家が抱える悩みを的確に見つけることが難しいこと。2つ目は、実体験が伴っていない情報は”信頼度”が低いということです。

 この結果を踏まえて、次は特定の情報に特化して、他人の実体験を載せるインタビュー形式がいいと判断し、「失敗談データベース」というコンテンツにピポッドしました。

 このコンテンツは起業家の失敗をインタビューで集めてきて、公開する。そして読んだ起業家がそこから失敗の理由を学ぶことで、失敗する確率を下げることを目指したものでした。

再び検証を行った結果、このコンテンツでも課題が見つかりました。それは、公開自体がデメリットを伴う”失敗談を話す”という事をしたい人が少ないことです。

これらの2カ月の検証の結果、網羅的な情報では難しいこと、実体験を伴っている情報の方が信頼性が高いこと、失敗談は話し手が少ないことを学びました。

 また、メンターをして頂いているCerevoの岩佐さんにも、記事の幅や、フォントの大きさ、トップページの表示形式といったデザイン的な部分を。さらに、インタビューをする際の写真の撮り方や質問の仕方といった実務的な部分。そういったメンターの方からの効果の大きいノウハウと、2カ月間行ってきた仮説検証の結果を元に、最後の1か月に挑みました。

 

やっと見えてきた自分たちの道

2カ月の検証結果で見えてきたことは、”インタビュー×成功談”というジャンルが持つ可能性です。自分たちが持つ、リソースと仮説検証の結果、そして情報不足がネックになっている領域。それらを総合的に考えてたどり着いた答えが、「0→1ファン作り」と「アクセラレータープログラム」のコンテンツです。

どんな企業・サービスをやるにしても、必ずいるファン(顧客)。これはどんな企業でも考える必要があります。しかし、今世の中に出ているファン獲得のための情報は一定のリソース(ヒト、モノ、カネ)があることを前提にしているものが多い。本当に初期の起業家にとって必要な情報ではありません。そこで、私たちは本当に初期の”ファン獲得”の成功ノウハウを広く取材し、発信することで彼らのニーズに応えることができると考えました。これは仮説検証によって得た「成功談×インタビュー」の形にも当てはまっています。

さらに、そのファンを獲得した起業家をもう一段加速させるアクセラレータープログラムの情報を提供する。

これによって、コンテンツ同士がお互いに結びついて、一貫性を持った1つの”ルート”を示せるようになったと思います。

 

メディア×リアルへ

こうしてメディアという手段をネット上で、1つの形として示すことが出来ました。

それと私たちが同時に進めていたことが、リアルの場との”掛け合わせ”です。

私自身0から始めてここまで進めてくることが出来たのは、”人・仲間”の影響がとても大きかったです。同じ悩みを共有出来る、一緒に頑張れる人が身近にいることは大きな意味を持っているという事を実感しました。

それなら、実際にそんな環境を私たちと同じような環境にいる人に提供したいと思い、積極的にリアルな場の提供にも取り組んできました。

その結果、ソフトバンクヒューマンキャピタル株式会社様やリクルートホールディングス様との起業志望学生向けイベントの開催をすることが出来ました。

そしてこれからも、私たちが取り組んでいるメディアと”リアルな場という両面にフォーカスを当て、起業家・起業家志望にとって役に立つ活動を続けていきたいと考えています。

 

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