• イベントレポート

新たな価値を生み出す5つのプロジェクト 〜GARAGE Program活動成果報告会〜

あらためて、GARAGE Programとは———

これからの100年先の未来をより豊かでおもしろい方向へと動かすために、常識にとらわれない35歳未満の野心的な若者リーダーのプロジェクトを支援するプログラム。審査基準は、各界のトップランナーである総勢21名のメンター陣が、“これからの100年をおもしろくするプロジェクトとして支援したいと思うか否か”。現在までに62プロジェクトが採択されています。

プロジェクト活動成果報告のまえに今回のイベントに参加した41人にアンケートを実施。そのうちの約半数にあたる18人はGARAGE Programに応募を検討していました。

そんな熱意あふれる参加者をまえに、今回は5つのプロジェクトが活動の成果についてプレゼンテーションを行いました!

 

プロジェクトが実現すれば外国人の生活が劇的に変わる

NIHONGO リーダー:永野将司

日本語が理解できないために不当な扱いを受けている外国人に、日本語教育を提供するプロジェクト。

https://100banch.com/projects/nihongo

100BANCHでは「オリジナル日本語レベル基準を作成」と「JLPT(日本語能力試験)講座の開講」の実施を目指しています。

近年、日本では外国人留学生の犯罪が急増し、今年に入り中国人を抜いてベトナム人の犯罪数が最多になったと報道があったそうです。その背景として、ベトナム人留学生の厳しい現状があるとのこと。彼らは約200万円(ベトナムの平均月収の100ヶ月相当)を借金して日本にやって来ます。しかし、日本での不法労働における低賃金の収入では200万もの借金を返すことができず、結果犯罪に手を染めてしまう悪循環に陥る傾向にあるそうです。

「NIHONGO」は留学にかかる約200万円の費用を35万円まで抑える日本語教育のコースを計画。「このコースが実現すれば、外国人の生活がガラッと変わる」と永野。

永野「先日、教育コンサルタントや教材提供をおこなうベトナムの提携校と日本側の受け入れ校を決定しました。現在は入館審査中で、2018年の10月に第1期生の20人が来日予定です」

また、「NIHONGO」は映画のプロジェクト「ORQUEST」の石原弘之と外国人留学生の現状とこれからを伝えるドキュメンタリー映画の制作をはじめ、他にも100BANCHコラボの活動を計画中。

「NIHONGO」の取り組みによって、この先の留学生にどのような変化が生まれるのか。これからの動向にますます注目です。

 

「B to B」「B to C」「C to C」… さまざまな流れでプロジェクトの普及を

“HACO” robot リーダー:東出 風馬

ロボットプログラミングの学習に最適なロボット「HACO」と、プログラミングソフトの「HACREW」を開発したプロジェクト。

https://100banch.com/projects/haco-robot/

「HACO」と「HACREW」は教育における学習ツールとして最適だと東出さんはいいます。

東出「これらを学びのツールとして大学生や高校生などに提供することで事例を増やしていきたい。それにより『HACO』や『HACREW』の使い方がどんどん開発されていくと考えています」

これからは、「B to B」や「B to C」、「C to C」など、いろいろな流れでプロジェクトの普及を考えている、と付け加えるました。

 

100BANCHの活動で“ブランド”から“プロジェクト”に進化

MUKU リーダー:松田崇弥

知的障がいのある方々が創りだす創作表現を使ったプロダクトを開発するプロジェクト。

https://100banch.com/projects/muku/

岩手県の「るんびにい美術館」とコラボレーションをして、知的障がいのある方のアート作品を使ったネクタイや傘などのプロダクトを発表した「MUKU」。100BANCHの活動をはじめて1番よかったことは「MUKU」が“ブランド”から“プロジェクト”へ進化できたことだと松田は語る。

松田「もともと『MUKU』は“アートコラボプロデュース”をやってきましたが、100BANCHに入り“イベントプロデュース”や“コンテンツプロデュース”にまで発展することができました」

“イベントプロデュース”として4月に「まちといろのワークショップ」を開催。知的障がいの方と参加者が一緒に街の色を集め、色に名前をつける。その後、その色の絵の具を作り思い思いのイラストをTシャツに描きました。今後は“その街にしかない色のプロダクト”として、各地の行政に提案していきたいとのこと。

また、プロダクト進捗として、老舗ブランド「銀座 田屋」とコラボしたネクタイや、トートバッグ専門ブランド「ROOTOTE」とコラボしたプールバッグなどをリリース予定だと報告しました。

 

カルチャーショックと向き合う先に何があるのか?

Culture ShockS リーダー:安村侑希子

異文化との向き合い方を考えるウェブメディアを制作するプロジェクト。

https://100banch.com/projects/culture_shocks/

4月30日に100BANCHの3プロジェクト、「Culture ShockS」「FREE Project」「NIHONGO」が合同で、“多様な価値観と向き合える”ことを考えるイベント「なぜ私の思いは伝わらないのか」を開催しました。

イベントレポート:「なぜ私の思いは伝わらないのか」
https://100banch.com/magazine/8043/

100年後の未来を考えた先に「Culture ShockS」があったと安村。

安村「多様性というキーワードはホットな話題で大事で受け入れるべきだと思うけど、みんなが実感を持って多様性を体現できているのかな、と疑問に感じていました。自分と違うことに出会うと違和感や不安が生まれるけど、その感情と向き合って消化することが大事だと思い「Culture ShockS」の活動を続けています」

次のステップとして、「カルチャーショックと向き合った先に何があるのか?」をテーマに、カルチャーショックと向き合いどのような変化が起こったのかを知ることができるインタビュー紹介を計画していると報告しました。

 

人や食材をつなぐことができるプロダクトを目指す

NODOKA リーダー:洪 秀日

日本茶をもっと自由に楽しむために、日本茶をまるごと食べることが出来るオーガニック日本茶・抹茶パウダーを開発した「NODOKA」。

https://100banch.com/magazine/slushtokyo18/

NODOKA Leader Interview

前編:https://100banch.com/magazine/8421/

後編:https://100banch.com/magazine/8605/

100BANCHの活動はあえてお茶だけのイベントではなく他のプロジェクトとコラボレーションをしたイベントを開催。多様なプロジェクトと交わることで、新たな日本茶の価値観を探っていきました。

これからの活動について、6月30日からニューヨークで開催される「Summer Fancy Food Show 2018」に出展する予定だと報告。

洪:「日々「 “食べる”とはどういうことだろう」と問い続けています。茶畑で農家さんと飲む日本茶は格別に美味しいと感じます。それは味覚以上に誰とどこでという体験が“食べる”を変化させるからだと思います。『NODOKA』が人や食材をつなぐことができるプロダクトだと信じて活動を続けていきます」

あっという間の1時間。5プロジェクトの報告が終わると、参加者は2FのGARAGEを見学したり、事務局メンバーにGARAGE Program応募の質問をしたりと、それぞれが興味を持った100BANCHの取り組みを深く知る機会となりました。

 

撮影:矢部真太

次回GARAGE Program応募者向け見学説明会&プロジェクト成果報告会

次回は【GARAGE Program応募者向け見学説明会&プロジェクト成果報告会】を6月13日(水)に実施!

各プロジェクトの活動の様子を知りたい方や、GARAGE Programへの応募を考えている方は是非遊びに来てください。

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これからの100年をつくるU35の若きリーダーのプロジェクトとその社会実験を推進するアクセラレーションプログラムが、GARAGE Programです。月に一度の審査会で採択されたチームは、プロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用可能。各分野のトップランナーたちと共に新たな価値の創造に挑戦してみませんか?

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