• イベントレポート

つながる抱き枕「aisoff」を用いて知らない誰かと一緒に眠る「つながる抱き枕でおやすみ会」

「眠りを楽しく!」をコンセプトに活動しているSleepConnectが初のイベントとして、ナナナナ祭で「つながる抱き枕でおやすみ会」を開催しました。

私たちSleepConnectが開発している「aisoff」は、離れた2人をつなぐ抱き枕です。抱いている時間だけ、お互いに振動と温もりを感じることができます。今回のイベントでは約20人の参加者同士がランダムでペアになり、一緒に眠る体験をしていただきました。

オンラインだからこそできるイベントをやってみたいと考え、現実ではあまり機会のない「知らない人と一緒に眠る」という体験をイベントにしました。

「カフェで感じる、人の気配にほっとする体験」は布団の中でも再現できるのか?

私たちがこのイベントを通じて検証しようと考えた仮説は以下の通りです。

つながる抱き枕「aisoff」を用いて、知らない人とつながり、その人の気配を感じながら眠ることで、「カフェやレストランに行ったとき、人の気配にほっとする体験」を布団の中で再現し、ほっとした気持ちで眠りにつくことができるのではないか?

この仮説を分解し、

  1. 「aisoff」から人の気配を感じることができるか
  2. 「aisoff」を用いて、誰かと一緒に眠ると「ほっとした気持ち」になるのか

の2点を検証することにしました。

 

検証1. 「aisoff」から人の気配を感じることができるか

イベント後のアンケートで、12名のうちの9名の方から、aisoffからつながっている相手の「気配」を感じることができたという回答を頂きました。

具体的には、

  • たまに帰ってくるトントンで、人がいる実感を得られた
  • 自分が送った振動に相手が応えてくれたり、相手の鼓動や体温が伝わったり、双方向のやりとりができた。相手からの反応も早く、リアルだった

という回答があり、主に送りあえる振動から「気配」を感じられることがわかりました。一方で、「気配」を感じられなかったという方からは、

  • 鼓動の振動があまりはっきりと感じられなかった
  • 振動が一定間隔だったので、機械っぽさを感じた

という回答があり、今後の課題として、振動を改善することが見えてきました。

 

検証2. 「aisoff」を用いて、誰かと一緒に眠ると「ほっとした気持ち」になるのか

12名のうちの7名の方から、aisoffを使った時に「ほっとした、落ち着く」という気持ちが沸き起こったという回答を頂きました。

また、「楽しい」という回答も同数の7名から頂きました。今回は、イベントとして楽しくなるように工夫した点もあり、この2つの回答に票が集まったことは、私たちの期待していた結果になったと言えます。

一方で、「不快、気持ち悪い」「うっとうしい」「怖い」は0票でした。このようなマイナスの評価がなかったのは、イベント中、徹底的に参加者の方の匿名性にこだわった結果だと考えます。

以上の結果から、つながる抱き枕「aisoff」を用いて、知らない人と一緒に眠ることで、「カフェやレストランに行ったとき、人の気配にほっとする体験」を布団の中に再現し、ほっとした気持ちで眠りにつくことができるのではないか?という仮説を立証することができました。

 

プロダクトすらない段階から始まった「おやすみ会」

ナナナナ祭への参加が決まった段階では、まだ「aisoff」はコンセプトだけで、システム設計すらできていませんでした。参加者の方にきちんと使ってもらえるようなモノにできるのか、それ自体がSleepConnectにとって大きなチャレンジでした。

準備は想像以上に大変でしたが、アンケートの結果、参加者から予想を上回るポジティブなフィードバックを頂くことができました。「aisoff」を用いて誰かと一緒に眠ることはユーザーに受け入れてもらえる体験なのだという確信が持て、メンバー全員が「やってよかった!」と思えるイベントとなりました。

このイベントは、言わばSleepConnectとして100BANCH入居後初めての成功体験です。今ではこのチームでやっていくことへの自信にもつながっています。

 

「aisoff」とSleepConnectの今後

今回明確になった「aisoff」の課題部分を改良し、さらに追加機能も検討しつつ、次のプロトタイプを作ります。また、ただのエンターテイメント品とならないように、学術的な補強もできたらと考えています。

これらを実施するために、「aisoff」に興味のある方、睡眠についての専門家の方々と今後情報交換をしていけたらと考えています。また、プロトタイプを作り継続的な検証も必要です。製品メーカーともコラボレーションしていきたいです。ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。

■関連リンク

・「SleepConnect」プロジェクトページ:https://100banch.com/projects/25560/

 

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